【本】女の子がいる場所は
昨年最後に参加した読書会で紹介されたので、年末年始に読みました。
やまじえびね『女の子がいる場所は』
目次は、世界地図の上に国名と短編の表題が配されている。サウジアラビア、モロッコ、インド、日本、アフガニスタンの女の子の日常が描かれた短編が5つ。
女の子が、その場所の現実を目の当たりにしながら自分を作っていく姿に胸打たれます。黒一色の登場人物の静かな瞳が、内面の複雑さや激情を物語っていて、指先の力具合からもその気持ちが伝わってきて、マンガ表現の奥行に唸ってしまいました。また、女の子の勇気とともに、祖母の代、母の代、そして女の子の未来へと時代の流れがどの話にも描かれています。
いろいろ思ったことはありますが、日本のお話で主人公の女の子のお母さんが離婚した夫について「彼は口では立派なことを言う でも気持ちがついていかない」と自分の母親に言うところが印象に残っています。もっと他に出色のシーンはあると思うのですが、彼女の言う「彼」に、自分が重なるところがあって、彼には彼なりの格闘があるんだよ!たぶんだけど、と力が入ってしまいました。格闘がさ、必要ですよ。そしてそれには時間も要るんだよな。
年末年始は鬱々としていて全然元気が出てこないので、あまり年始的なことは書けませんが、書けることとしては歌が上手くなりたいなぁ。あまり深く考えずにつぶやいておきます。
昨年はnoteにいろいろ書けて良かったなと思うので、今年も自分のペースで書いていこうと思います。