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第2歩:計算コトハジメ。1+1は...?|Excel はじめの100歩

👉 この記事はどんな人向け?

計算式の入力方法をゼロから学びたい方々向けの内容です。簡単な足し算の例で学べる、全くの初心者の方の「はじめの一歩」ですが、同時に中級以上の経験者の方々にとっても、🔷マークの2つは「へぇ!」と言っていただけそうなトリビアなネタを仕込んでいますので、ぜひチェックしてみてください♪


みなさん、こんにちは!イーアップ IT活用推進アドバイザーの家門理恵(かもん りえ)です。

Excelをゼロからちょこっとずつ学びたい人のためのExcel はじめの100歩

第2歩はピカピカの1年生の気持ちに戻って、1+1(いちたすいち)から始めましょう♪ えー、足し算~?と侮るなかれ。実はコンピュータの世界の基礎は全て足し算で成り立っているのです。・・・なんて大げさな話ではなく(笑)、とにかくまずはExcelでの計算式ってものを体験していただく回でございます!



📒 第2歩の課題

🔶 次の計算をExcelでするには?新しいExcelを開いて、お好きなマス目(セル)に、計算結果を表示させてください。

(1). 1 + 1

(2).1976 + 85
(↑ 家門理恵が85歳まで生きたら西暦何年になる?)

(3). 1234 + 5678 + 9012 + 1234567890


✅ 足し算の練習 (1):1+1の入力方法

Excelではこの1つのマス目のことを、セルと呼ぶのですが、まずはどこでも良いので、1つお好きなセルを選んでクリックしてください。

そこに 1+1 の計算式を入力して、計算結果である「2」を表示させてみましょう。

いきなりですが、ここで問題です!

セルに入力して、計算結果の2を表示させられるのは、次の3つうちどれでしょうか?

(A). 1+1
(B). 1+1=
(C). =1+1

正解は・・・実際に入力して確認してみましょう!


💡 入力モード 「全角?半角?」

と、その前にキーボードの入力モードをチェックしましょう。

画面の右下(現在時刻の左)に表示されている文字が「あ」ではなく、半角の「A」になっている状態ですか?

もし「あ」だったり、全角の「A」になっていたら、
キーボードの左上の半角/全角を1回押して、
「A」にしてから入力を始めてくださいね!


✅ 正しい入力方法はどれ?

ではまず (A).の「1+1」から。

🔶 検証 A
1+1
を入力してみると・・・?

1を打って、
Shiftキーを押しながら右の方にある「れ」
もう一度1を打って、Enterキー

・・・ザンネン!
式がそのまま表示されちゃいましたね。

では(B)の「1+1=」を試してみましょう!

🔶 検証 B
1+1=
を入力してみると・・・?

すでに入力したセルをダブルクリックすると、マウスカーソルが最後の位置で点滅するので、この状態で半角イコール(=)の記号を入力します。

=の記号は、Shiftを押しながら「ほ」のキーを押して、Enter!

うーん、こちらもそのまま表示されてしまいましたね。😅

ということは・・・

🔶 検証 C
=1+1
を入力してみると・・・?

こちらは新たに1つ下のセルをクリックして、最初から入力してみましょう♪

この通り、入力後にEnterキーを押すと、計算結果の「2」 が表示されたので、こちらの(C)が🎉正解でした!

ちなみに我が家の小2の息子は、この結果にブーブー文句を言っておりましたが。ww


💡 計算式の開始記号

というわけで、Excelでは
計算式は必ずイコールで始める
と、覚えてください。

ちなみに計算式のことを単に「式」と呼ぶことも多いです。

なお、第9歩で登場する予定の「関数」についても、同じく半角のイコールで始めなければなりません。

また、原則として、記号も数字も半角で入力するようにしてください。全角で入力すると自動的に半角に変換されることもありますが、場合によっては変換されずに文字扱いになったり、エラーになったりします。何より変換確定のための手数(てかず)が無駄に増えて非効率なので、式の入力は最初から半角モードでするようにしましょう♪ 😁


🔷 式を始めるもう1つの記号

実は式は「=」ではなく「+」で始めても全く同じように計算できるんです!

日本語キーボードだとイコールはShiftを押さねばならず、通常は両手が必要ですよね。なので、テンキーを多用される方の場合は「+」で始める方がより効率的だったりします。

なお、Enterでセルの入力を確定した後、この最初の「+」は、この後ご紹介する参照や関数の式で使うと自動的に「=+」という形に変換されます。(今回の+1+1 のような直接の計算だと変換されません。)あまり知られていないことなので、職場等で共有するExcelでの使用は控えた方が良いかもしれません。何を隠そう私も最近、受講生様から教えていただいて知りました!🤣

もちろん「周りにもちゃんと説明できるから、こっちを使いたい!」という場合は、ぜひ使っちゃってくださいませ。😉⭐


✅ 足し算の練習 (2)

では、第2問の足し算をやってみましょう。

ご自身の生まれた年の西暦の数字に、何歳まで生きたいか?の数字を足す、なんて計算をしてみましょう。

私の場合、1976年生まれなんですが、85歳くらいで、ピンピンコロリで逝きたいなぁ~、と思っていますのでそれを例に計算してみます。

新たに空白のセルをクリックして

=1976+85

と入力してEnterキーを押します。

はい、こんなん出ましたけど~(← 古い)
というわけで、2061年まで生きられたら御の字ということで♪ ww


✅ 足し算の練習 (3)

ちなみにこの足し算、3つ以上の数を足し上げるのにも使えます。

たとえば、

=2+9+4

とか

=1234+5678+9012+1234567890

答え:1234583814

などなど。ぜひご自身でもやってみてくださいね!


🔷 桁数の制限

実はExcelで数値として扱える桁数に上限があります。その桁数は以外に少なくて、ズバリ・・・15桁です!

↓ 15桁の数字の例:
123456789012345

↓ 桁区切りカンマ付き
123,456,789,012,345

一番上は「100兆の位」です。ですから、平成31年(2019年)以降、日本の国家予算は100兆円を超え続けていますが、Excelクンでも当面はかろうじて扱えるということになります。😂

※ご参考までに、2024年の国家予算は112兆717億円だったそうです。
※こうした大きな数字を実際に扱う時は、往々にして、桁数を減らして単位を(万円)などとして表記や計算をします。

では、桁数の多い数値を入力すると、何か起きるのでしょうか?

まず15桁の数値を入力すると、1.23457E+14 と表示されます。

  • 12.3となぜか少数点のようなものが付いて

  • 6が四捨五入されて7になり

  • E+14が続く

・・・ってなんやねん!みたいな形です。

桁が多いと最初はこんな表記になってしまうのがExcelの仕様なのですが、「ホーム」メニューの中にある、「標準」の右の [ v ] をクリックして「数値」に変更すると、ちゃんと入力した「123456789012345」という表示に変わります。

※2024年6月時点のExcel 365の検証結果です。

こんな風に標準にすれば15桁まではちゃんと表示されるのですが、16桁以上の数値を入力してEnterを押すと・・・なんと!!15桁を超えた分の末尾は0に変身してしまう、という哀しい現象が起こり、実際に入力した数字が消失してしまいます。😱

つまりExcelで扱える数値は百兆の位までで、1000兆を超えるとエラーにこそなりませんが、入力しても無駄になってしまうんです。😢

16桁以降は、入力した数字が「0」にへ~んしん?!シュワッチ!

とは言え、普段の業務で、これほどの桁数を扱う方はほとんどいらっしゃらないと思いますので、ここは気にしなくても大丈夫です!

🍺 飲み会でトリビアを披露したい方だけ、15桁という桁数を覚えておいて、その他の方は入力できる桁数には上限があるんだな、ということだけ何となく覚えておいてください。

⚠ ご注意:飲み会で15桁のハナシをドヤっても「🙁ふ~ん」で終わって撃沈するリスクが高いため、あくまで自己責任でお願いします。


✅ 練習用「魔法陣」

というわけで、計算式の入力基本から飲み会のネタまでの第2歩はいかがでしたでしょうか?

みなさんもぜひ、ご自身で色々な足し算を試してみてくださいね。オマケとして、タテヨコナナメどれを足しても同じ合計になる、不思議な魔法陣の画像を貼っておきますので、よろしければ足し算の入力練習にどうぞ⭐

不思議なパズル魔方陣 / 新潟日報「教育モア」

それでは、次の1歩でまたお会いしましょう♪

→ 100歩のゴールや全記事のリストはコチラ

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