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第8歩:戻るも進むも自由自在♪ ショートカット全般の公然の秘密?!|Excel はじめの100歩

👉 この記事はどんな人向け?

まだまだExcelに不慣れで、うっかり操作ミスをしてしまう初心者さんにも、ある程度使い慣れてはいるけど、色々試して戻ったり進んだりしたいベテランさんにもどちらにもオススメの内容です。さらに、私がExcel講座でお伝えすると「知りませんでした!」と驚かれることの多い、ショートカット全般に関するお役立ち情報(WordやPowerPointとも共通)もお伝えしていますので、レベルを問わず、ほぼ全てのExcel使いのみなさま向けと言える内容でございます♪


みなさん、こんにちは!イーアップ IT活用推進アドバイザーの家門理恵(かもん りえ)です。

Excelをゼロからちょこっとずつ学びたい人のためのExcel はじめの100歩

ヒトはミスもするし、気が変わる生き物。
人間だもの。
第8歩はそんな我々人類のためにある、便利機能のご紹介です。(大げさ)



📒 第8歩の課題

🔶 以下の操作を行うのに最も効率の良い手順は?

(1). ステップ #1:E2セルの合計に(税込)の文字を追加する
→ ステップ #2:B列~E列の列幅を一気に自動調整する
→ ステップ #3:C4セルのチロリチョコの定価を23に変更する
→ ステップ #4:D3セルのもちっと太郎の個数を35に変更する
→ ステップ #5:D4セルの個数を72に変更する
上記の5ステップを行った後、全ての操作を取り消して元に戻すのに、最も早い操作方法は?

(2). (1)の操作で作業開始時点に戻った状態で、上記のステップ #3 までを1秒でもう一度行う操作方法は?


✅ 戻る:操作をする前に戻す

うっかり入力や削除やその他もろもろの操作を間違ってやってしまった時に、パッと元に戻す!それが「元に戻す」ボタン(通称「戻る」ボタン)です。

まずはステップ#1~5をやってみましょう。

ステップ #1:E2セルの合計に(税込)の文字を追加する
ステップ #2:B列~E列の列幅を一気に自動調整する
(列のアルファベットBをクリックしてEまでドラッグして範囲指定したら、EとFの列の境界線にマウスを合わせてダブルクリック♪)
ステップ #3:C4セルのチロリチョコの定価を23に変更する
ステップ #4:D3セルのもちっと太郎の個数を35に変更する
ステップ #5:D4セルの個数を72に変更する

ステップ #5まで終えたら、他のことは一切せずに、画面の一番上にある、「元に戻す」ボタンにくっついているv マークを、マウスでポチッとやってみてください。

するとこんなリストが出てくるので・・・

キャンセルのすぐ上にある
セル E2 への'合計(税込)'の入力
を選んで、クリックしましょう。すると・・・

すでに行った5つのステップの操作をする前の状態にパッと戻りました~!

※補足:リストから選んだ操作をする前の状態に戻ります。ですから選んだ操作まで残したい時は、リスト上でその1つ上の操作を選びましょう。

というわけで、これが今回の問題(1).の答えとなる、最も早く5つの操作を全て取り消して一気に元に戻す方法でした。😁

なお、操作履歴のリストの方ではなく、アイコンの方をクリックすることで、1回押すたびに操作を1つずつ確認しながら戻すこともできます。

戻したい操作が3回分程度の場合はこちらを3回押す方が早いかもしれませんが、10操作とか20操作などのようにたくさんの戻りたい場合は履歴からの方が早くできます。ご自身の状況に合わせて、ぜひ使い分けてくださいね。


✅ 進む:戻した操作をやり直す

それでは今度は先ほどの「元に戻す」ボタンのすぐ右隣りにある「やり直し」ボタン(通称「進む」ボタン)にマウスを当ててみてください。

こちらも2つのパートに分かれていますので、先ほどと同じく、v マークの方をマウスをポチッとクリックしてみてください。すると、今度はこのようなリストが出てきました。

このボタンはうっかり戻しすぎちゃった時にだけ使える、「やり直し」機能です。今回は、
セル C4 への '23'の入力
をクリックし、チロリチョコが23円に値上がりする瞬間までを再現してみましょう。

そしてこちらもアイコン側(矢印の方)をクリックすることで、操作を1つずつやり直すことができます。

💡 「やり直し」ボタンの注意点

ただし、この「やり直し」ボタンには重要な注意点があります。それは「元に戻す」をした後、別の操作を行ってしまうと、この「やり直し」の履歴は跡形もなく消えてしまうということです。(別の操作の例:別のセルに数字を入力する、フォントを変える、列幅を変える、など)

そして、次にまた「元に戻す」ボタンを使うまで、この「やり直し」ボタンはグレーになって押せなくなってしまいます。

というわけで「やり直し」は、操作を戻し過ぎちゃった時に、他の別の操作をするまで使えるもの、として覚えておきましょう。


🔷 ショートカットはマウスオーバーで確認しましょ♪

ところで、この上部の「元に戻す」や「やり直し」のボタンは、クリックせずにマウスを当てて待っていると、何やらポップアップが出てきますよね?これを👀じーーーーーーーっと観察してみてください。

元に戻す セル D4 への '72'の入力(Ctrl+Z
やり直し セル B3 への 'もちっと次郎'の入力(Ctrl+Y

とありますよね?この末尾のカッコの中の情報、実はショートカットなのです!ショートカットとは、キーボードだけで特定のメニューやボタンを押すのと同じ操作が行える時短機能のこと。

やり方は、キーボードの「Ctrl」キーを左手の小指で押したまま、その小指は離さずに、左手の薬指または中指で「Z」のキーを一回だけポンっと押してみてください。

くれぐれも「Z」の方は長く押し続けないでくださいね。(長押しすると連打したことになって、高橋名人との対決になっちゃいますので。← 毎度お馴染み昭和ネタ。ww)

その後も続けて小指の「Ctrl」は離さずに、薬指で「Z」をポンと押すと、押すたびに行った操作を1手ずつ戻すことができます。

では逆にやり直しをしたい時は・・・?

ヒント:マウスを当てると出てくるポップアップ表示



そう!Ctrl+Yです。左手の小指で「Ctrl」キーを押したまま、今度は右手の人指し指でYを1回ポンっと押してみると・・・やり直しができましたね?😁

その後も続けて「Ctrl」は離さずに、「Y」をポンポン押すと、押すたびに1手ずつ操作が逆戻りします。長押しすると連打したことになり、「元に戻す」ボタンを押す前まで一気に進める(やり直す)ことができます。高橋名人にも勝てるかもしれません。(もういいって。)

それではここで、他のボタンにもマウスを当ててショートカットがあるかを確認してみましょう!

例えば、「元に戻す」のすぐ左側にあるフロッピーディスクのアイコンはファイルの保存で、「Ctrl+S」がショートカットです。SはSaveのSですね。(もはやフロッピーの実物を見たことのない若い方々も多そうですが!😂)

ファイルの保存

フォントに関するボタングループの中の「B」は、太字を意味するBoldのBですね。

太字

「ホーム」メニューの「検索と選択」ボタンをクリックしてその中にある「検索」や「置換」にもマウスを当ててみると・・・

検索
置換

ちなみにCtrl+FはFindで、Ctrl+HのHは・・・?残念ながらこれは置換を意味する英単語ではありません。置換はReplaceなので。ExcelではCtrl+Rは別のショートカットに既に割り当てられているためだと思われます。ちぇっ!😆

なお、これら4つは、Word、PowerPoint、Outlookとも共通なので、ぜひ覚えて使ってみてくださいね!

  • Ctrl + S ➡ 保存

  • Ctrl + B ➡ 太字

  • Ctrl + F ➡ 検索

  • Ctrl + H ➡ 置換

そして、みんな大好き(?)貼り付けのCtrl+Vだってこの通り♪

書式や計算式を含め丸ごと貼り付け

ちなみに、ショートカットの組み合わせは、Ctrlとだけでなく、AltやShiftや他のキーを使用するものもあります。

※以下の2つについては、それぞれもう少し先で詳しくお話しますので、今はあくまでCtrl以外のキーも絡む事例として「ふーん」てな感じで見ておいてください。

形式を選択して貼り付け
オートフィルタのON/OFF

こんな感じでカッコの中に、それぞれのショートカットキーが書いてあるボタンって結構あるんですよ~。

このポップアップヒントについては「普段、風景と化していて気にも留めてなかった!」という方がほとんどではないでしょうか?これを機によく使うボタンについては、マウスをクリックする前に1回深呼吸して待ってみましょう。ただし、ショートカットキーの割り当てはないものも多いので、あったらラッキー♪くらいの感覚で待ってみてくださいね。😉

また、

「ショートカットってなかなか覚えられないんです・・・。どうすれば覚えられますか?」

というご質問もよくいただきますが、とにかく何度も使ってご自身の脳の海馬くんに「繰り返し出てくるこれは重要なんだな!」と思われせることが重要です。ですから、このポップアップヒントで目にするたびに使っていたら自然と覚えられます!逆に「覚えらない」ということは、それだけめったに使わないということですから無理して覚える必要はないわ~と割り切って、その分の脳のリソースは他の作業に回しましょう♪😁


🔷 戻れる回数の上限は?

ところで、この「元に戻す」は、いったい何回まで使えるのか、気になりませんか?

私は講師という仕事柄、仕様としての上限回数は知っているのですが、これを機にそれが実際に本当かを調べてみることにしました。😁というわけで、まずはみなさんも答えを先に予想してみてください!

🔶 クイズ
元に戻すボタンは何回まで使えるでしょうか?
(=何回分までExcelは操作を記憶してくれているでしょうか?)

正解は・・・



この通り、履歴の限界は37回(←私のパソコンの画面サイズの場合)

と思いきや・・・!!!

実はこれ以降も履歴リスト内にスクロールバーが出現してどんどん増えて行くんですね~。そして最終的にはなんと100回まで戻れるんです。(2024年8月時点の仕様)

家門理恵、これを機にこの100回という仕様が本当かを確かめてみました!(疑ってたんかいっ!ww)

⇩ この検証にご興味ある方は、ぜひこちらの動画をどうぞ♪

なお「元に戻す」ができない操作も意外と多くありますので注意が必要です。例えば、ファイルの保存・ワークシートの追加・削除・移動・名前の変更などなどは元に戻せません。また、いったんファイルを閉じてしまうと、「元に戻る」ボタンの履歴は全てなくなってしまうので、くれぐれもご注意ください。😅

こうしたファイルやシートの操作については、もう少し先で詳しくご説明します。今は戻せない操作もある、ということだけ覚えておいてください。


というわけで、今回は「元に戻す」「やり直し」に加えて、ショートカットカットを見つけるヒントをご紹介しました。(Excelブログ界広しと言えど、戻ると進むでこれだけ書けるヲタクも多くはなかろう。😂)

「戻る」はもちろん「進む」も、地味に作業効率アップ間違いなしの機能なので、ぜひすぐに使ってみてくださいね⭐

それでは次の1歩でまたお会いしましょう♪

→ 100歩のゴールや全記事のリストはコチラ

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