第5歩:他のセルの中身を使ってみよう!セル参照#1|Excel はじめの100歩
👉 この記事はどんな人向け?
「セル番地」「セル参照」「参照元」と聞いて、なんのこっちゃ?と思われた方向けに書いています。前回までは1つのセルの中だけで完結する計算をしてきましたが、今回は数字が入力されているセルを使って、別のセルで計算する方法を演習していきます。より効率良く参照元を指定するコツを知りたい方にもオススメの内容です♪
みなさん、こんにちは!イーアップ IT活用推進アドバイザーの家門理恵(かもん りえ)です。
Excelをゼロからちょこっとずつ学びたい人のためのExcel はじめの100歩
さあ、この第5歩から徐々にExcelっぽくなっていきますよー。計算機とExcelの決定的な違いが分かるのが今回のセル参照です。それではさっそく行ってみましょう~!
📒 第5歩の課題
🔶 以下の結果を表示する式を指定のセルに入力してください。
✅ 行・列・セル番地
💡 「行」と「列」とは?
突然ですが問題です!Excelではタテ方向とヨコ方向にマス目が延々と伸びていますが、このタテとヨコ、どちらが「行」でどちらが「列」でしょうか?
正解は・・・
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タテ方向が列で、ヨコ方向が行でした!どっちがどっちだっけ?と迷ったら、横書き文章のイメージで、1行、2行・・・というのはヨコ方向だから、もう一方のタテ方向は列、という感じで覚えていただくと良いかもしれません。
Excelでは列にアルファベットが、行には番号が振られていて、それぞれをクリックすると・・・
ご覧の通り、その列や行全体を選択することができるんです。
行・列・セルなどの選択(範囲選択)については、改めて別の一歩でガッツリ😁お伝えしますので、とりあえず今は、
ヨコが行:(数字)行目で、
タテが列:(アルファベット)列
と読むことだけ覚えておいてくださいね。
💡 「セル番地」とは?
どこのセルか?を表すには、この列のアルファベットと行の数字を使って表現します。
たとえば、24が入っているセルは「B2」のように、アルファベットを先に読んで「びーに」と読みます。「びーのに」セル、のように「の」を付けて読まれることもあります。
そしてこのB2のような表現を、セルの住所という意味でセル番地と言います。
ちなみにセルを選択すると、左上のハコの中にもセル番地が表示されます。このハコにマウスをただ当ててみてください。クリックはせずに1秒待つと・・・名前ボックスというポップアップが出てきて、ここが名前ボックスと呼ばれる場所であることを教えてくれます。
この名前ボックスの使い方も改めてご説明しますので、今はとりあえず選択しているセルのセル番地は名前ボックスに表示されるということだけ知っておいてください。😊
Q. それでは確認問題!⇩こちらで選択中のセル「イチゴマニア」のセル番地はなんでしょうか?
正解は・・・
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C6ですね!
🍓「しーろく」または、🍓「しーのろく」と、読めましたか?😁
✅ セルを使って計算してみよう!
行・列・セル番地を覚えたところで、本日の本題に入りましょう。(前置きながっ!😆)
■ 2つのセルの足し算
まずはD2セルをクリックか矢印キーで選択して・・・、またまた復習です。計算式は何から始めるのでしたっけ?😁
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そう、半角のイコール(Shiftを押しながら「ほ」のキー)で始めるのでしたね!
=を打ってから、B2セルをマウスでクリックします。すると、
と出ます。では、ここでいったんEnterキーを押してみましょう。すると・・・
B2セルに入力したのと同じ数字が表示されましたね!
では次に、B2セルの「24」という数字を他のお好きな数字(例:12)に変更してみてください。セルを選択して、そのまま新しい数字を打ち込めばOKです。(削除の操作は不要)
するとD2セルも連動して、その数字に変わりましたね!😁
続けて今度はこのD2セルの内容を修正する形で、合計の計算式に変えていきましょう。はい!ここで、セルの編集についての復習です!セルの編集開始に便利なキーボードショートカット(ファンクションキー)はどれでしたっけ?
セルの編集開始に便利なファンクションキーは・・・
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「F2」キーでしたね!残念ながらファンクションキーが使えない方は、セルをダブルクリックでOKです。そして、末尾でカーソルを点滅させたら、半角で足し算の記号(Shift+「れ」)を追加します。
続けてC2セルをクリックすると、下記のような式が完成します。Enterキーを押すと・・・計算結果が出ました!
最後にC2セルの739をお好きな数値(例:123)に変えてEnterキーを押すと・・・瞬時に連動して計算結果も751→135に変わります。
💡 「参照」とは?
Excelではこのように、自分が入力しているセル以外を指定してそのセルの中身を表示したり、計算式に利用することを「セルを参照する」あるいは「セル参照」のように表現します。また参照される側(今回の例ではB2セル)のことを参照元と言います。この参照という言葉は、Excelを使う中で非常によく出てくる用語ですので、覚えておいてくださいね。😊
計算式を組んだ後でも、参照元のセルの中身を変えることで計算結果も連動して変わる。
これが計算機とExcelの決定的な違いの1つです。😁
■ 3つのセルの足し算と掛け算
まずはB4セルを選択して、半角のイコールを入れて、今度はC4をクリックではなく、矢印キーの右を1回を押してみましょう。するとC4セルに移動し、セルが青い点線で囲まれて、数式バーにC4と入りましたね?
C4というセル番地が入ったら・・・はい!そこでマウスから手を離してください!
この問題では、以降はマウスは使用をせずに挑戦してみてください。通常、Excelはマウスがあった方が断然効率が良いことが多いのですが、ここでは、マウスなしの方が効率良いケースを体験していただくため、この問題の間だけマウスなし縛りに挑戦してみてください♪😁 また、Enterキーも式の完成まで押さないように我慢してください。(笑)
※万一Enterキーを押してしまったら、B4セルを選択してDelキーで消し、最初(半角のイコールの入力)からやり直してください。
では、そのまま続けて、掛け算の記号を入力します。掛け算の記号は何でしたっけ?そう、* アスタリスクです。ひらがなの「け」のキーで、左上に印字されている記号なのでShiftを押しながら出すのでしたね♪
この後はキーボードの矢印キーを使ってD4セルを指定するのですが、その前に念のため入力モードを確認してください。
*重要!* ここがもし「編集」になっていたらキーボードの矢印キーで移動はできません。その場合ファンクションキーのF2キーを押して「入力」に変更するか、F2キーが使えない方は、いったんEnterで確定して初めから(B4セルを選択して半角のイコールを入力するところから)やり直してください。
では、本題に戻って、B4セルでC4セルを選択して、掛け算の記号(*)を入力した後、D4セルに移動するには、右矢印キーは・・・
A). 1回押す
B). 2回押す
のどちらでしょうか?
答えは
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そう、2回なんです!C4セルにからの移動なのになぜ?と思いますよね。でも今、みなさんが計算式を入力しているのは、あくまでB4セルであって、B4セルから見ると、D4セルは2つ右にあるので右矢印キーは2回押す必要があるのです。😁
では続けて掛け算の記号を再度入力して、次のB2セルを指定します。
今みなさんがいるのはB4セルですから、どの矢印キーを何回押せば良いですか?
そう、上矢印キーを2回押すと、B2セルが選択されて式が
となりましたね?
再度掛け算の記号を入力して、最後は・・・矢印キーではなく、そのまま「f4」と入力してみてください。この時、fは小文字でOKです。後でExcelが勝手に大文字に変えてくれますので!わざわざShiftを押しながら大文字にする必要はありません。ラクチン、省エネ、省エネ♪
さあ、お待ちかね(?)のEnterを押してみましょう。
これで「576」という計算結果が表示されました!
ぜひこれらの参照元(例:D4やB2)にキーボードの矢印キーで移動して、新たな数値を入力し、計算結果が変わるのを確かめてみましょう♪
特に複数のセル(例:B4とD2)で、両方から参照元として計算に使用されているセル(例:B2)を変更すると、それらの計算結果が同時に変わります。あ、あっちのセルでも使われてたんだった~!!というセルをうっかりミスのないよう、参照元のセルの中身の変更は、くれぐれも慎重にいたしましょう~。
お疲れ様でした!第5歩にしてようやくExcelっぽくなってきましたね。😁 これからもっともっとExcelっぽく(?)なっていきますので、どうぞお楽しみに?!
それでは次の1歩でまたお会いしましょう♪