第10歩:SUM関数と2軍の仲間たち★オートSUMでポチっとな♪|Excel はじめの100歩
👉 この記事はどんな人向け?
SUM関数以外には他にどんな関数があるんだろう?という疑問をお持ちの方向けの内容です。また、それらの関数をより簡単に入力したい方向けにオートSUMという機能もご紹介します。
みなさん、こんにちは!イーアップ IT活用推進アドバイザーの家門理恵(かもん りえ)です。
Excelをゼロからちょこっとずつ学びたい人のためのExcel はじめの100歩
今回はSUM関数と同じような使い方をするいくつかの関数を、サクッとパッと使える便利な機能をご紹介します。
📒 第10歩の課題
🔶 以下の結果を表示する式を指定のセルに入力してください。
今回も🐧ペンギンピックスさんのデータ(2023/6/17 10:30更新の情報)を拝借しています。感謝🙏♥
✅ オートSUM
■ 合計(SUM関数)
まずは基本のキ、合計から参りましょう。
上のメニューの中にある「ホーム」をクリックして、右の方にあるMがころんじゃったようなマークのボタン🤣を見つけてください!
これが「オートSUM」ボタンです。
SUMは、
Satto Umaku Matometekureru
(さっと、うまく、まとめてくれる)
の略です。
・・・
すみません。嘘です。「合計する」という意味の英語の動詞です。脱線ついでに言うと規則変化なので、sum-summed-summed で、過去形・過去分詞形は同じです。いざ、Excelと英語を同時に学べるブログを目指して!!・・・ません。(ご安心ください。)
あと、Σ ←コレはシグマという名前で総和を表す数学の記号です。いざ、Excelと数学を同時に学べるブログを目指して!!・・・ません。(しつこくてごめんなさい。)
アホな脱線はさておき、本題の「オートSUM」に戻りましょう💦
操作手順:
D10セルをクリック
オートSUMボタンを押す
Enterを押す
以上。
そう、こんだけです。超簡単&高速。「sumとか手入力する必要ないやん。範囲指定も要らんやん。」まさにその通り!
・・・なのですが、同時に落とし穴もあります。たったの3ステップで完結するには、とある条件を満たしていないと使えないのです。
💡 オートSUMの使用条件
その条件とはズバリ!
空欄のない数値の範囲に隣接したセルで使うこと
従って、以下のような場合は、それぞれ事前のひと手間や、修正対応が必要になります。
D7セルが空白の場合にD10セルにオートSUMを使う
→ 事前処理またはオートSUMの範囲の修正が必要入力するG5セルが、範囲に隣接していない
→ オートSUMの範囲の修正が必要
解答 #2:D7が空欄の場合の対応(例)
解答 #3:範囲に隣接しないG9セルでオートSUMを使う場合の対応(例)
解答 #3の別解
マウスでドラッグすることなく、セル範囲のアルファベットと数字を直接修正してももちろんOK!
⇩ 下記のように修正
というわけで、オートSUMを使いたい場合は、
空欄のセルには0(ゼロ)を入れるなどして、空欄を残さないようにしつつ、できるだけ隣接した範囲で使用しましょう!😁
💡 オートSUMのショートカット
オートSUMにもみんな大好き♥ショートカットキーがあります。
しかもコレ、第8歩でご紹介した「マウスオーバーで表示」されます。
うふふ、Altと「=」キーね♪
と言いつつ、D10セルをクリックして押してみても・・・アレ?何も起きない???
実はコレ、ちょっとトリッキーでして、
「=」は日本語キーボードの場合、Shiftが必要
ですよね?ですから下記の3つのボタンを押してみてください。
これでD10セルにオートSUMボタンを押した時と同じようにSUM関数が入ります♪
補足:このショートカットは、テーブル化された表で使うとSUBTOTAL関数という似て非なる別の関数が入力されます。詳しくはこのシリーズの後半でご紹介しますので、どうぞお楽しみに♪
✅ オートSUMの仲間たち
オートSUMにも、アイコンの右に下向きの「v」マークがあり、こちら側を押すと、この通り、合計以外のオプションが表示されます。
上記のボタンを確認したら、問題3にLet'sトライ♪
■ 平均(AVERAGE関数)
これもやっぱり、みんな大好き?!ザ・平均。
SUM関数と同じようにカンマで区切って数字を列挙することもできますが、1つの範囲を指定するのみでも使うのが最も一般的だと思います。
■ 数値の個数(COUNT関数)
こちらは、範囲の中に数値が入ったセルがいくつあるか?を表示してくれる関数です。
COUNT関数?それってどんな時に使うの?
平均の計算には使いそうだけど(合計÷個数)、AVERAGE関数があるからそんなもん要らなくない?そんなお声が聞こえて来そうですが、これがですね、意外とよく使うんですよ~。😁
たとえば、私の場合・・・
ダウンロードしてきたデータに、必要なデータが全て含まれていそうか?を確かめたい。(例:12,000件あるはずなのに1,000件しかないって、おかしい!とかに気づくため。)
とか
データが全部で何行あるかを同僚のために表示しておきたい。
など。
こういう時は、「ID番号」や「#」などの列に対して、COUNT関数かけて、まずはデータが何行あるかを確認します。
一例として、50音順に並んだ都道府県リストがあるとして、都道府県番号が全部でいくつかあるか?を見てみます。
この都道府県リストの番号や表記は間違っていないか?のチェックの前に、とりあえず「データの行数が47あるかどうか?」をサクッと確認する方法です。
47くらいなら都道府県番号を並べ替えて、1からの連番にすれば、目検のチェックでもできそう。けれどもこれが何百行、何千行とあるデータでは、途中の番号に抜け漏れや重複があった場合、目検で気づくのは至難の業。
COUNT関数を使えば、重複の有無に関わらず、数値の入っているセルをそれぞれを1として数えてくれるので安心です。
📘 COUNT関数では空欄と文字はガン無視!
COUNT関数では空欄や文字列のセルがあるとそれらのセルはカウントされないのでご注意ください!
ですから、たとえば、既にカウントされている範囲から数字を消すと・・・
空欄は数えないので、消したセルの分だけカウントが減っていきます。
そして、そこに文字列(アルファベットや日本語)を入力しても、カウントは増えませんが・・・数字を入れると増えます♪
ちなみに、COUNT関数は、結果が数値になるのであれば、他の関数や計算式を入力してもカウント対象にしてくれます。
ただし、空欄はどうあがいても数えてくれません。ちっ。
「私は、数字だけじゃなくて、とにかくなんかしらのもんが入っているセルを全部数えて欲しんだけどなぁ・・・」実際には、そんなニーズもあるかと思います。
そんな時は、COUNT関数に簡単なおまじないをかけるだけで、文字列のセルもカウントしてくれるようになります。
そのおまじないとは・・・?
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■ 入力済みのセルの個数(COUNTA関数)
COUNTの後ろにアルファベットの「A」をくっつけてあげるだけ♪ つまり
COUNTA関数
を使えば、とにかく何でもいいから何かが入力されているセルの数を数えてくれます。数値・文字・関数・計算式・0、などなど空欄以外は何でもカウントしてくれます。
なお、残念ながらこのCOUNTA関数は、オートSUMのオプションリストにはありません。ご自身でA(またはa)の文字をキーボードから追加してお使いください。
■ 最大値と最小値
オートSUMのオプションの最後の2つは「最大値」と「最小値」です。ぶっちゃけ私自身は業務の中ではほとんど使うことはないのですが、お仕事によっては、必要な場合もあると思いますので、一応お伝えしておきます。(なんとも雑な扱いでスミマセン💦)
それぞれEnterを押した時の結果はコチラ
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なお、最小値の1が2つありますが、このように、最大値や最小値として同じ数値が2つ以上あっても、関数の結果には影響しません。
✅ 今回のお詫びと次回の予告
お疲れ様でした!というわけで、今回は一応知っておいていただきたい、オートSUMの機能と注意点を一通りご紹介しました。
ここで・・・実は・・・みなさまに
🙇ゴメンナサイ!!!があります・・・。
今回の内容は、初心者のみなさまには、知識として知っておいていただきたくてお伝えしましたが、私自身は使うことはほとんどありません。
その理由は・・・
実務では範囲内にぽこぽこと空欄があることが多く、範囲指定の修正がメンドクサイ。
どの関数もカタカナ語にもなっている短い英単語なので、イコール記号(=)から始めてキーボードから入力した方が早い。
SUM関数とその仲間たちな関数ではなく、SUBTOTAL関数を使うことがほとんど。
合計を一番下の行や一番右の列に表示すること自体、メリットよりもデメリットの方が多いと感じる。
そして最後にもう1つ。
自分のために合計・平均・データの個数を知りたい時(人に記録して見せる必要がない時)には、いちいち関数を使わずともサクッと知る方法がある!!!
ということで、次の1歩ではこの最後の方法をお伝えします。
ヲイヲイ、こんなんあるなら先に教えてよ~!!!💢
というみなさまのお怒りを恐れつつ・・・😅💦
次の1歩でまたお会いしましょう♪ ✋