5/7 料理
料理を作る上で大事にしていることは?と20代の頃に問われ「愛情」と答え、意外がられたことがあります。今も変わらず同じ答えです。
料理を食べていただく人が幸せな気持ちになったり、少しでも元気になったり癒されてくれたらいいなという気持ちで料理を作っています。
私にとって料理は自分自身を表現することではなく、コミニュケーション手段のひとつ、愛情表現なのだと思います。
他には、感性が動くこと、ワクワクすること、遊びを大事にしています。新しい組み合わせや、使ったことのない食材、周りで摘んだ植物。
遊んでいるみたいに料理をしているとよく言われますが、実際、私にとって台所は一番の遊び場なのだと思います。
一人暮らしをしていると料理が簡素になるので、ワクワクを止めないためにも「1日1実験」を意識して料理をしています。
そしてもう一つは季節、旬をいただくこと。
素材の旬は季節の中でもたったわずか。
人生の中であと何回出会えるのだろうと考えると、大切にいただこうという気持ちになります。とても儚く愛おしい。
小さな畑を始めたのも季節の循環を近くで感じていたい、知りたいという気持ちから。
愛情、遊び、季節
この3つから私の料理は成り立っています。
朝夕の活動を長い目で見た時
何にもとらわれず、純粋に素材や相手のことを想い、楽しんで料理を作っていたい。と思いました。
最近は料理を提供するほかに、食の分野で私が人の役に立てることは何があるのだろうと考える日々です。自分の気持ちに正直に、朝夕を育てていきたいと思います。