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*編み物*「Kodachi」パターン
本日は新しいパターンをご紹介いたします。
パターンとは、編み物をするときの編み図のようなもののことです。
この、パターンと糸と針さえあれば、一枚のショールが編めてしまいます!
画面をスクロールしていただくとpdfファイルを添付していますので、無料でダウンロードしていただけます。
パターンはラベリーからでもダウンロードしていただけます。
どちらでも無料ですので、お好きな方でご覧ください。
パターンご紹介の前にこちらのショールについての小話をしますと、そもそもこのパターンはもう何年も前に作っていたものでした。
使用糸はイギリスのメーカーから試しに仕入れたもので、meriyasuでは販売していないものなのですが、とっても気に入っていて、ぜひ販売したい、それに合わせてパターンも作りたい、と思い、試し染めした糸で作っていたパターンなのでした。
わたしにとっては素晴らしく思える糸なのですが、「meriyasuの手染め糸です!」と胸を張って商品にできるものなのかどうか、少々不安な部分もありました。
致命的なのは、スーパーウォッシュ加工という、防縮加工がされていないため、染めた時に糸同士がくっついてしまうことでした。
(温度管理や、水洗い時にものすごーく繊細に気を使っても、やっぱりくっついてしまうのです)
くっつくと言っても軽くくっついている程度なので、糸巻きの際にペリっと剥がせば大丈夫なのですが、販売する側としては、糸好きの方に受け入れてもらえるのか、自信がありませんでした。
なので、糸の販売断念と同時にパターンもお蔵入りしてしまっていたのです。
それをmeriyasu fingering用に書き直したのが、今回完成した「Kodachi」です。
出来上がってみれば、meriyasu fingeringでも可愛いやんっということで、気に入っております。
ちなみに前述の試作糸は、糸同士のくっつき以外は本当に素敵な糸ので、商品化しようとふたたび画策しているところです。
![](https://assets.st-note.com/img/1720423288268-FGcBQRTXNu.jpg?width=1200)
Kodachiは横長の台形ショールなのですが、上辺と下辺をきちんと台形になるよう配置すると、上記の写真のような模様となります。
次の写真のように上下をひっくり返すと、枝葉を伸ばした木々が並んでいるように見えます(見える人には、多分)。
![](https://assets.st-note.com/img/1720423435265-SOb9EShywf.jpg?width=1200)
ちなみに、はじめはmeriyasu sockで編んでいました。
どちらで編んでもまったく問題ないので、お好きな糸で編んでいただければと思います。
もちろんmeriyasuの糸でなくても、finfering weight(100gあたり400mくらいの長さの糸)であればどんな糸でも大丈夫です。
1かせあればちょうど編めるので、ご自宅に眠っている糸があれば、ぜひ挑戦してみてください。
![](https://assets.st-note.com/img/1720423670912-MqobcCEfMQ.jpg?width=1200)
100gで編めるので、軽くて首への負担にならないのがいいところだと思っています。
個人的に何百グラムもあるショールは肩が凝るため苦手で、なのでパターンを考える時はできるだけ1かせで編めることを意識しています。
また、レース編みはそれほど複雑でもなく、慣れてきたらスイスイ編めると思います。
「Kodachi」
![](https://assets.st-note.com/img/1720423796531-74Tt7yXM46.jpg?width=1200)
ショールを上下ひっくり返すと、枝葉を伸ばした幾本もの木が立ち並ぶ様が現れます。
まずは枝葉のレース部分を編みながら両端で減らし目をし、次にゴム編みでまっすぐな幹を表現します。
<使用糸>
meriyasu fingering
(100%superwash merino, 100g/400m)
1かせ
サンプルはms1501
<使用針>
JP5号(3.6mm)の40”/100cm輪針
<ゲージ>
JP5号(3.6mm)を使って模様編みで
27目×42段=4”/10cm
<出来上がり寸法>
深さ: 約17cm
横幅: 約143cm
<その他>
目数リング21個、段数マーカー、とじ針
<メモ>
台形の下辺から編んでいきます。
両端で減らし目をしながら模様編みをします。