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*編み物*「Kodachi」パターン

 本日は新しいパターンをご紹介いたします。
 パターンとは、編み物をするときの編み図のようなもののことです。
 この、パターンと糸と針さえあれば、一枚のショールが編めてしまいます!

 画面をスクロールしていただくとpdfファイルを添付していますので、無料でダウンロードしていただけます。
 パターンはラベリーからでもダウンロードしていただけます。
 どちらでも無料ですので、お好きな方でご覧ください。

 パターンご紹介の前にこちらのショールについての小話をしますと、そもそもこのパターンはもう何年も前に作っていたものでした。
 使用糸はイギリスのメーカーから試しに仕入れたもので、meriyasuでは販売していないものなのですが、とっても気に入っていて、ぜひ販売したい、それに合わせてパターンも作りたい、と思い、試し染めした糸で作っていたパターンなのでした。

 わたしにとっては素晴らしく思える糸なのですが、「meriyasuの手染め糸です!」と胸を張って商品にできるものなのかどうか、少々不安な部分もありました。
 致命的なのは、スーパーウォッシュ加工という、防縮加工がされていないため、染めた時に糸同士がくっついてしまうことでした。
(温度管理や、水洗い時にものすごーく繊細に気を使っても、やっぱりくっついてしまうのです)
 くっつくと言っても軽くくっついている程度なので、糸巻きの際にペリっと剥がせば大丈夫なのですが、販売する側としては、糸好きの方に受け入れてもらえるのか、自信がありませんでした。

 なので、糸の販売断念と同時にパターンもお蔵入りしてしまっていたのです。
 それをmeriyasu fingering用に書き直したのが、今回完成した「Kodachi」です。
 出来上がってみれば、meriyasu fingeringでも可愛いやんっということで、気に入っております。
 ちなみに前述の試作糸は、糸同士のくっつき以外は本当に素敵な糸ので、商品化しようとふたたび画策しているところです。

正位置?で持ったところ

 Kodachiは横長の台形ショールなのですが、上辺と下辺をきちんと台形になるよう配置すると、上記の写真のような模様となります。
 次の写真のように上下をひっくり返すと、枝葉を伸ばした木々が並んでいるように見えます(見える人には、多分)。

上下を逆さまに持ったところ

 ちなみに、はじめはmeriyasu sockで編んでいました。
 どちらで編んでもまったく問題ないので、お好きな糸で編んでいただければと思います。
 もちろんmeriyasuの糸でなくても、finfering weight(100gあたり400mくらいの長さの糸)であればどんな糸でも大丈夫です。
 1かせあればちょうど編めるので、ご自宅に眠っている糸があれば、ぜひ挑戦してみてください。

meriyasu sockで編んだもの

 100gで編めるので、軽くて首への負担にならないのがいいところだと思っています。
 個人的に何百グラムもあるショールは肩が凝るため苦手で、なのでパターンを考える時はできるだけ1かせで編めることを意識しています。
 また、レース編みはそれほど複雑でもなく、慣れてきたらスイスイ編めると思います。


「Kodachi」

Kodachi

ショールを上下ひっくり返すと、枝葉を伸ばした幾本もの木が立ち並ぶ様が現れます。
まずは枝葉のレース部分を編みながら両端で減らし目をし、次にゴム編みでまっすぐな幹を表現します。

<使用糸>
meriyasu fingering
(100%superwash merino, 100g/400m)
1かせ
サンプルはms1501

<使用針>
JP5号(3.6mm)の40”/100cm輪針

<ゲージ>
JP5号(3.6mm)を使って模様編みで
27目×42段=4”/10cm

<出来上がり寸法>
深さ: 約17cm
横幅: 約143cm

<その他>
目数リング21個、段数マーカー、とじ針

<メモ>
台形の下辺から編んでいきます。
両端で減らし目をしながら模様編みをします。

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