ブランド品で隠した自信のなさ

たまに思い出す、社会人になって数年経ったある日、電車の中で偶然高校時代の友人を見かけた時のこと。

仕事帰りの山手線の車内。

自分よりもレベルの高い大学を卒業して、見た目もずっとイケていて、商社とか外資系企業とかお給料の高そうな所に勤めている感じの出で立ちの彼女を見つけて、とっさに気付かないフリをしました。

私はひっつめ髪で、地味で安価なジャケット&パンツ姿に疲れ顔。自分なりに頑張って仕事をしていたはずなのに、何故か自分のことが恥ずかしく感じられて。

何となく彼女がこちらをジッと見つめて気付きそうな感じを察知した時、「お願い、声かけないで!」と願いました。

それで、私は咄嗟に、

かばんの中から、これ見よがしに、なけなしのヴィトンのお財布を出して、財布の中身を意味もなく確認する

という行動に出て…

ブランド品を見せつけて、対抗しようとしたんです(きっと彼女はもっと高級品を持っているだろうにも関わらず!)…

もしその時、自分を自分で認められていたら。
自分を信じてあげられていたら。

どういう行動をとっていたかな?
ブランド品なんか取り出さずに、自然な笑顔で久しぶり!って言えていたかもな、と思ってしまいます。

思い出す度にくるしく、苦笑いしてしまいますが、こんな自分もいたな、と受け入れられるようになりました。

自分を好きでいること。自分を信じること。
そのために毎日どう過ごすか。何をして何をしないか。

これが本当に大事だなって痛感しています。






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