【あらふぉ~半生を振り返る】数々のアルバイトに感謝
数々のアルバイトから学んだことは財産だ。
高校1年から専門学校卒業まで、二桁のアルバイトを経験した。
今思い返して驚いたことがある。
まず、すべてのバイトが真っ当なものだったこと。
今のようにスマホも普及しておらす、すべて求人誌で見つけたものだが、闇バイトのようなものは無かったと思う。
次に、いじめられたり、嫌がらせを受けなかったこと。
基本、変わってるとか不思議ちゃんとか、いじられることはあっても、
今問題になっているような底意地の悪い人や、それこそ犯罪級のいじめなども見なかった。
全て短期だったのと、運が良かっただけかもしれないが…。
最後のアルバイトは、専門学校の近くの小さなうどん屋だった。
野球場の近くにあり、22:00閉店だったので夜は野球帰りのお客様がメインだった。
試合の状況を常にチェックし、最後は一人偵察を放って
「試合終わった!来るぞっ!」
の合図で全員戦闘態勢に突入するのが楽しかった。
この頃にはギリギリ接客も出来るようになっていて、さらに小さなお店だったのでなんとか仕事をこなせていた。
あまりに狭かったので着替えのスペースが無く、近くの古い木造一軒家で制服を着替えていた。
小さな電球に照らされ、木がむき出しの階段を上がった2階に古いロッカーが並んでいるだけの光景は、さながらホラーゲームの一場面のようで今でも忘れられない。
チョコレートを袋詰めする工場で、妙齢の女性に「ガラスの仮面」を数冊渡され、まんまとハマったこと。
ビデオ屋で覚えることが多すぎてまったく役に立たず、自分のダメさに打ちのめされたこと。
おもちゃ屋の経理の人から、お給料を受け取る姿勢が良いと褒められたこと。
夏の短期バイトのパッキング作業後、お給料を受け取りに行ったら作業場が閉鎖されていたこと。
電話をして、お給料は別の場所で支払われたので助かった。
そして、父から型落ちのMACを分割払いで購入し、初めてイラストの仕事を請け負ったこと。
うまくできず、泣きながら徹夜しても満足に仕上げられなかったイラストを、父があっという間にデザインに落とし込み、素敵なパンフレットに仕上げてくれたこと。
積み重ねた経験が、後の「超氷河期就職」に活かされたのは言うまでもない。
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