見出し画像

『ネットで全て分かる』は本当? ――兵庫県知事選から見える情報収集の"偏り"を考える

ニュースに潜む社会課題をキャッチ! リディラバジャーナル

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。


本日紹介する記事はこちら。
【構造化特集 偏向する高齢者】 第4回
「『真実に気づいて』に多くの反応。高齢者の偏向を加速させるネットのふたつのメカニズム」

『ネットで全て分かる』は本当? ――兵庫県知事選から見える情報収集の"偏り"を考える

先日行われた兵庫県知事選。真偽不明のものを含む様々な情報が錯綜するなか、「自分でネットを使って調べた」という声も目立ちました。

ネットには多様な意見や情報があふれており、自分から知りたいことを調べられます。しかし、自分で調べて取捨選択するごとに、得られる情報が減り、偏っていっているとしたら?

インターネットやSNSの仕組み上、情報を取捨選択すればするほど個人に最適化され、得られる情報が偏っていく可能性があります。

東京工業大学の笹原和俊准教授はこう話します。

「ユーザーにとっては嬉しい技術ですよね。一方で、自分の価値観に合った情報ばかり触れることで、異なる視点に触れる機会が減少し、偏った認識や固定観念を持ってしまう可能性があります」

【構造化特集 偏向する高齢者】第4回
「『真実に気づいて』に多くの反応。高齢者の偏向を加速させるネットのふたつのメカニズム」

この記事を読む

インターネットやSNSには、膨大な情報の中から、ユーザーごとにぴったりな情報を提供したり、おすすめの商品やサービスを表示したりするフィルターの機能(フィルターバブル)があります。

ある海外の研究成果では、「フィルターの機能が偏向を促す」という傾向を示したものもあります。

それは『ユーザーにおすすめされる右派系動画の内容は、クリックするうちに過激化していくか?』を調べたもので、結果、クリック数の増加に伴いおすすめされる動画の内容は過激化していく傾向が見られました。

また、SNSでは同じ意見をもつ人々が集まり、自分たちの意見を強化し合うことで、多様な視点に触れることができなくなる現象(エコーチェンバー)が起きやすいと考えられています。

「母はTwitterもやっていて、(中略)「真実に気づいて」というツイートには、その通り!と肯定的な反応がたくさん寄せられていました。
これだけの人が共感してくれるんだから間違っていないんだと、より信じ込んでいったのはあると思います」

(『母親を陰謀論で失った』(note)の著者のぺんたんさん)

ぜひお読みください!

※上記のリンクからこの記事にアクセスすると、どなたでも11月28日(木)まで無料でお読みいただけます!


いいなと思ったら応援しよう!