ねこが導く私の未来 22.02.04

ねこ日記の拡張版としてお送りします。
もうすぐ18歳のオスねこと私の最近です。
聖書の話も出てくるので抵抗のある方はご注意ください。

ねこは寒いせいもあるのかほぼ一日中寝ています。
起きてる時間は1時間もないんではないかと思うほどです。
基本石油ストーブの前にいますが、夜になって消してもまだそこで寝てる時もあります。寒くなったら文句を言いながら自分で移動するねこなので、いよいよ老衰かな、と心配になりますがよく寝た翌日は好きなごはんをよこせだのトイレ掃除しろだの通り道になってる私のベッドのふとんを整えないと歩きにくいだのストーブの灯油がなくなっただの、元気に文句を言ったりしてます。
でも年だし病気もあるので、本当に覚悟はしておかないとなと思っています。

ねこの病気が発覚したのは最初に勤めた介護施設を退職する頃でした。
メラノーマと慢性腎不全で、転職先も決まっていたもののこれからねこの病気とも長く付き合うことになると思うと、両立できるかが不安で呆然としました。
まあそこも一か月ほどでやめる羽目になるんですが…主に待遇面とか、労働契約書をもらえないとかそういう基本的なところで…。それまで働いてた会社がいかにしっかりしてたかを痛感する出来事でした。

それからも仕事は探しましたが、ねこを中心に考えるようになりました。
ねこの診察に通うために、できたら平日休みのほうが良い、夜はあまり家を空けたくないので日勤で、など条件をつけていろいろ探しましたが、ことごとくうまくいきませんでした。そのころから家で仕事ができないかを考えるようになります。
うちのねこはベタベタしないドライな性格ですが、一緒にいたらいたで、ちょっと私の姿が見えないとギャオーとか鳴いたりしています。ふとんには絶対入ってこなかったものが、最近は寒さもあってか懐に入ってゴロゴロいうようにもなりました。年を取ったのもあり、病気で心細くなっているのもあるかもしれませんが、そもそもが仕事がずっと忙しくあまりちゃんと一緒に居れなかったので、本当は甘えたかったのかもしれないと思いました。
ならば、今まで放っておいた分まで、一緒にいようと思いました。

そうはいっても、病院代は馬鹿になりません。
どんどん減ってゆく貯金に焦って仕事を探そうとするのですが、そういうタイミングでねこがけいれんを起こしたり便秘で苦しそうにしたりするのです。
思うようにいかない、とも取れますが、私はこれはねこが導いてくれているんではないかな、とも思うのです。

私はあまり真面目ではないですが、信仰はちゃんと持ってるプロテスタントのクリスチャンです。真面目でないというのは教会に通えてないという事で、クリスチャンであることが自分の人生の基盤になってはいます。
そんなクリスチャンの私がうちのねこを見てて思い出すのが、旧約聖書に出てくる「バラムのろば」の逸話です。

もしかしたら形を変えて寓話として聖書以外でも残っている話かもしれませんが、おおむね以下のようなお話です。

旧約の出エジプト以後の時代、バラムという占い師がいました。ある時バラムはモアブという国の王の依頼により、神の民であるイスラエルを呪うために、ろばにのって行こうとしました。出発の前に神はバラムに語り掛け、イスラエルを呪ってはいけないと言われますが、結局バラムはモアブの王に従ってしまいます。
バラムがろばに乗って出かけようとすると、神の御使いがバラムの行く手に抜き身の剣を持って立ちはだかり、バラムには御使いは見えなかったもののろばにはそれが見えて、御使いから逃れて畑に、石垣に挟まれた狭い道ではバラムを石垣と自分の間に挟んで動けないようにし、最後には道を塞いで座り込んでしまいました。バラムは怒ってろばを三度叩いて最後には杖で打って言うことを聞かせようとしますが、ろばは動きません。三度たたいたところでろばが口を聞きます。
「私は、あなたがきょうこの日まで、ずっと乗ってこられたあなたのろばではありませんか。私が、かつて、あなたにこんなことをしたことがあったでしょうか。」それを聞いてバラムは「いや、なかった」(民数記22章30節)と答えます。そこでようやく、バラムにも剣をかざした御使いの姿が見えました。
そのまま進んでいたらバラムは御使いに殺されていたのです。
ろばはバラムを守るために、打たれても進まなかったのです。
旧約聖書 民数記22章よりざっくり要約。

動物が指針になるということも、人生にはあるのかもしれないと思います。
仕事を探そうと動き出すたびねこの具合が悪くなるのも、ほんとはそっちに行くべきでないからなのかと思います。
ねこのために家でできる仕事を、と考えるのもそうあるべきだからなのかもしれません。そう思って内職でできるところを探したりしましたが、いずれも実現はしませんでしたが、そっちの道でもなかったのかもしれないと思うようにしています。

息をするように聖書が生活に溶け込んでいるクリスチャンでなので、不愉快に思われたらすみません、そんな感じの近況でした。

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