貸家をゴミ屋敷にされた挙句家賃滞納された話~その1
どこかで書いておきたいと思いつつ相手もいる事だしなあと躊躇していた話ですが、こちらで見たい人だけ見れる形で残しておくことにします。
賃貸「業」としてではなく個人の持ち家を賃貸していたので、特に不動産業として参考になるわけでもないと思いますが、自分の記録として書いておきます。
10年ほど前に父親の死により、ド田舎の借地である140坪くらいの荒れ地の中の築50年以上、改築してからも25年は経とうかという、10坪ほどの広さの平屋一軒家を相続してしまいました。
その家は遠い親戚の持ち家でしたが、誰も住む人がいなくなったというので比較的近所に住んでた父親に打診があったのだそうです。小さな町工場をやっていたことで、倉庫代わりにと当時のお金で150万ほどで借地上に建つ二階建てと平屋の二軒を購入しました。
そのうちの二階建ての家はもともと料亭というか、当時湖に面した港の、目と鼻の先にあった土地柄特殊なところで、観光客が湖で捕ってきた水鳥や魚を調理して出してたのだそうです。大変趣のある家で二階建てといっても中二階のような感じで、玄関は吹き抜けで、入ってすぐに大きなかまどがありました。
五箇荘の近江商人の家など見ると、ちょうどあんな感じだったなと思います。ここに関してはまた別に記事にしたいです。
そんな土地に建っていたので、湿気はもちろん風も強く、倉庫代わりに父親がたまに行く以外は放置なのでみるみる傷んで崩れ落ち、2000年ごろには解体しました。
残る平屋ですが、こちらは小さな家なのもあり90年ごろ改築&改装したので比較的新しく、幸い借りてくれる人がいたので家賃収入もあり、借地だったので年一回地代を振り込んで、まあまあ負担なくやっていました。
しかし10年ほど入ってくれていた入居者さんから突然、引っ越すという連絡がありました。いろいろな事情がおありになったようでそれは仕方ないですが、10年住んでおられ、その間こちらにほぼご連絡なしで楽といえば楽でしたが、その代わり家のあちこちが痛んでしまって、次にどなたかにお貸しすることを考えると敷金もお返しできないかもという状態でした。まず家の半分くらいを蔦が覆っており、簡易水洗のトイレの便座の蓋が壊れていた、猫を飼っておられたので壁紙がボロボロ、畳ももちろんボロボロ、屋根のトタン部分が錆びついているなど。壁紙と、蔦はまあ敷金で何とかさせていただきたいけどあとは経年劣化と言ってよく、とりあえず敷金は半分だけいただくということで決着いたしました。
賃貸には不動産業者に仲介してもらっていたため、業者の言うとおりに次に貸すために家を修繕しなければならず、それに20万ほどかかりました。業者もこちらの事情で自分たちで手配することになり、細かいこともすべて対応しなければならないので大変でしたが、結果的にすぐに次の借り手の方を仲介業者の方が紹介してくださったので、ホッとして言われるままに契約して一件落着かと思ったら、大変なのはここからでした。
次に入られた入居者の方は、離婚されたばかりの50台半ばの男性でした。
割と辺鄙なところで家もそう大きくないので、ご夫婦か男性一人くらいでちょうどいい場所なのでまあいいかなという感じでした。
自営で稼ぎは問題ないという事で、最初の半年は問題なく過ごしていただけましたが、途中から私が忙しくなり、まめに家賃の振り込みを確認できなくなりました。
次回に続きます。