YOELEO SAT C50 DB PRO NXT SL2 をインプレする件(平坦での使い心地)
前回は購入から到着迄を書きました。
今回は車体に組み付け、走って見ての具合を見て行きたいと思います。
公称スペック
以下はYOELEOのwebsiteから引用。
気になる重量は?
スペック上ではなんぼでもええ事言えるけど実際はどないやねん!って事で重量測定!
合計1325g!ファ!?w
スペック詐欺が横行している自転車界で+0.37%!?
これはフィラメントワインディングなる製法で作られているからか?設計→製法で発生する製品誤差が小さくなっているのでしょうね。シートをペタペタ貼っ付けて作っていた古臭いやり方とは訳が違います。
こんな機械で作られています。その為、作業者のスキル差による誤差が出にくくなってるんでしょう。
タイヤ装着
では早速タイヤを履かせて見ましょう。
装着するのはPanaracerのAGILEST TLR 28c初期馴染みが直ぐに済む様にシーラントを多めにブチ込み組み付け。ビートはポンプで上がらずブースターの助けを借ります。
装着完了し日課にして居るヒルクライムコースに持ち込むべく早朝から勇んでましたが、熊が出没したとの事。構わず突入仕掛けましたが妙な胸騒ぎから、今回は平坦での具合を確認するべく、草津ナイトレースが行われている琵琶湖に突き出た烏丸半島周回コースに持ち込んで見ましたよ。
試走コースプロフィール
一周1.3km 最終コーナーからゴールライン6,7m程高くなっており1コーナーへ向け下りで後は平坦。
評価方法
使用しているMAVIC COSMIC SLR 32と65の2種との体感の差を軸に感想を書きます。
以降それぞれリムハイトで記載して行きます。
漕ぎ出し
とても軽い。32のペア重量は公称1390g。一方SAT50のペア重量実測値は1325gと65gのアドバンテージだけでは済まない体感出来るレベルで軽い漕ぎ出しです。
低ケイデンス時、ペダルに力を掛ける度にぐんと前に出ようとする反応の良さを感じます。
中間加速
この前に出ようとする感は35km/h超の巡航速度迄続きます。
組み付け時に触れて気付いた事ですがこのホイールスポークテンションが高いですよね。テンションメーターを持って無いので数値では言えませんが、これまで保有したホイールのどれよりもスポークが硬いです。これが効いて居るのでしょう、踏む度に小気味よく加速して行きます。
私の体重は77kgと重いのですが体重に負けてよれる感じも無く進む具合からリムの剛性も充分に有るのかと察します。
一方で軽量な方が扱うと硬さが悪い一面として顔を出すのかもしれません。
高速巡航時
ホイール重量からリム外周部が相当軽いと予想される事から65には叶わないと思ってましたが、裏切られましたね。
40km/hでの巡航時も65と変わらぬ巡航性です。ただ前述した様にホイールの硬さからか?低ケイデンスでトルクを掛けて走りより、高いケイデンスでくるくる回して速度維持する方がこのホイールに合っていると感じました。
スプリント時
スプリント時はホイールの硬さ、反応の良さが良い一面として出てきます。
重目のギアで全体重を掛け1000W超の出力でもホイールが負ける気配なく、その踏み込む力を推進力に変え前に進んでいる事が良くわかります。
平坦での総括
今回試したSAT C50 DB PRO NXT SL2は一言で評すると高剛性で乗り心地の良いホイールと言えると思います。
その太く拡大したリム幅から広がったタイヤ幅が嫌な硬さを中和させ乗り心地を良くさせています。
今回試走したコースはアスファルトの継ぎ目や減速帯の段差が有るタフな路面でしたが、そのエアボリュームから嫌なフィードバックが無く設置感高く走行が出来ました。
また、その軽さからか、これまでより重いギアを使ってしまっていた様です。その為、速度の伸びが一層感じられリムハイトが低くなったにも関わらず65ミリより良く走るホイールと感じました。
およそ倍の値付けのホイール群に引けを取らない走行性能に、これまでの価値観を一変させる素晴らしいホイールだと思います。
次回は行きつけの登坂路に持ち込んで具合を試して見たいと思います。お楽しみに!