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謎解きの発注が想像以上に高いと言われる理由は?

こんにちは、はしもとです。

新規で問い合わせを受けた時、よく言われることがあります。「他の会社に見積もりを依頼したら思ったより桁が違かったから…RiddleTimezさんなら何とかしてくれると思って。」
おそらく初めて謎解きの相談をしてみた時、「高!!」って思うことでしょう。

今回はそんな経験がある方、これから見積もりを出したい方向けに「謎解きが高い理由」をまとめていきます。


同業他社の見積もりが理解できない時もある。

正直、同業者であっても理解できないことがあります。

他の会社だと、◯◯万円でした〜って聞くと、内訳を聞いても「そこまでいく!?」なんてこともザラです。

それだけ会社によって差がすごいですし、内容も全く違うのです。

そもそも中身はブラックボックス。

サービス業の商材は金額が読めないことも多いかと思います。ですが、その中でも『謎解き』は、より中身が分かりづらいものです。だからこそ、慣れていないと相場感すら分からないと思います。

大切なことは、見積もりの社数と精度。

よっぽど謎解きに慣れていない限りは、「どんな会社があるのか」、「それぞれの特徴」は分からないと思います。
まずは、謎解き会社を調べて最低でも3社ぐらいに見積もりを出してもらうことをオススメします。

全体的な制作レベルが上がってる、会社も増えてる。

数年前は、クオリティの高い謎を作れる会社は10社もいなかったと思います。ですが今では、規模が小さくてもクオリティが高い会社が非常に増えています。

例えば、最近だと学生団体も増えていますし、企業や自治体の案件もこなす団体も多く本当にレベルが上がっているなぁと思います。
(小さな謎解き団体ですが、上からな言い方ですみません)

金額が高いとされる理由は3つ。

会社によって金額やクオリティが違うことは分かってもらえたかと思います。そのあたりはこの後具体的にお話しするとして、まずは金額だけにフォーカスして見てみましょう。

1. 高すぎるクオリティ

大概、見積もりにびっくりする理由はこれです。そこまで難易度を上げたりクオリティを上げたりしなくてもいいのに、全てパッケージになっていて総額が◯千万円だったり。

例えば、ファミリー向けに簡単にサクッと開催したいのに、内容が凄すぎて発注できないってこともよくある話です。

大事なことは、求めるクオリティと提供される企画が見合っているのかということです。

先日あったお話しですが、脱出ゲームで利益を出す企画を目指す方が、大手の謎解き会社に見積もりを出した際、約3000万円の見積もりだったそうです。その初期費用をペイするために企画が成り立たず頓挫したようです。

2.想像以上に制作に人が関わってる

問題制作はそれほど人的コストがかかっていないと思われがちですが、実は想像以上に人数が関わっているのです。
例えば、
・営業:話をまとめるスタッフ
・問題制作:パズルや謎を作る専門スタッフ
・シナリオ制作:物語や設定を考える作家
・デザイナー:チラシや問題のデザインを制作
・イベントMC、運営スタッフ:開催までお願いする場合の人件費

これ以外にも、備品の制作や、そもそも全体を統括するディレクター、映像制作する場合はそのクリエイターも必要になります。

小規模に活動している企業や個人の団体にお願いするとここの人数が変わります。もちろん、これだけ大規模に動けば金額も高いですがそれだけクオリティも高くなります。

これも見積もりを複数出すことで、見極めていく必要があります。

例えば、10人のメンバーで構成された案件で、約半年かかるプロジェクトだとしたら、数千万円いく理由も納得できてきます。

3.謎解きの特性

これはクリエイターとしては、理解してほしいな〜というものです。

謎解きは一度作ったものは使いまわすことはできません。もちろん他の会社の謎解きをパクってもいけません。
もっと言うと、これだけ「イベント」がありふれて「テレビ番組」も増えている中で、日本全体の謎解きレベルも上がっています(これについては別noteでまとめていきます)。

つまり年々、謎制作の難易度が上がっているのです。その中で満足度の高いオリジナリティのある謎を作るための「制作コスト」も上がっているのは理解してくれると嬉しいなぁ〜と思ってます。

謎解きの相場感とは?

全体の謎解きの相場感って今はいくらなんでしょうか?年々、状況も変わり会社も増えているのでプロでも相場感が掴めないこともありますが、肌感で思う金額をいくつかまとめていきます。

市場全体の相場感の「平均」は下がっている?

前にもお伝えしましたが、制作会社や団体はだいぶ増えています。全体の平均値を取っても仕方ないかもしれませんが、それだけ状況は変わりつつあります。

形式によっても大きく変わる。

謎解きは大きく「脱出ゲーム」と「周遊型」の2種類があります。それぞれでだいぶ金額も変わりますが、ざっくりとした幅で簡単にご紹介します。

1000万円〜

謎解きは内容によって、数千万、下手すると億までかかることもあります。ざっくりとした金額ですが、これができるクオリティと規模感の会社は謎解き会社でも上位3社ぐらいでしょうか。
ネームバリューが欲しくて、とりあえず大手に問い合わせた場合、これぐらい言われる可能性も考えておいた方がいいでしょう。

500万円〜

中堅以上の上位10社あたりに相談するとこれぐらいになってきます。それもきちんとクオリティや固有ファンを持っているが故の金額です。
これぐらいが全体の平均や相場感となりそうです。

100万円〜

こちらは、内容次第では最低限かかる費用だと思っていた方が良いでしょう。例えば、問題制作、デザイン、印刷やHP制作などです。
ですがどこまでできるかは会社によってだいぶ変わります。中には既存パッケージのデータ納品だけでこれだけかかる会社もあります。
内容次第ではできる幅が少しずつ出てくる金額、と思っておきましょう。

50万円〜

問題制作だけでデータ納品や、ある程度のパッケージ制作なら作れそうな金額感です。色々価格交渉や自分たちでもできることは行うって感覚でいた方がいいかもしれません。

〜50万円

これでできる会社はだいぶ限られるでしょう。個人で活動する団体や基本パッケージのデータ納品などオリジナルなものでないことを想定した方が良いでしょう。
中には、有名な謎解き会社から独立してこれから個人で活動という、クオリティの高い人もいるかと思うので相手選びをしっかりした方がいいでしょう。

オリジナルの謎を作るならそれなり金額が必要なのと大事な見積もり社数。

会社によって差はあれど、テンプレートや流用がしづらい独特なコンテンツです。
ある程度の金額が必要と思っていた方がいいでしょう。ですが、これだけ会社が増えた世の中なら「いいクリエイター」に「相場よりも安価」で出会える可能性もあります。

大事なことは、謎解き市場がどんな状況なのかを知ることだと思います。常々思うのは1社だけに見積もりを出して企画倒れになるのは勿体無いということです。

少しでも謎解きが世の中に広まってほしいな〜って思うので、諦めずに何社かに相談してみてください。

安いパッケージ売りだけする会社だけでなく、安くても相談に乗ってくれる会社もありますので。

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