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【マガジン6】『機械要素部品大国としての誇り』〜工作機械,ロケット~(2020/02/10)

今回はタイトルの通り、日本の製造業の根幹とも言える「要素部品」について書いて行こうと思います。残念ながら地味な業界なんですけどね。笑

日本は化学メーカーなどの材料であったり、自動車のサプライチェーンで鍛え上げられた機械要素部品がかなり優秀な国です。

工作機械受注額という経済指標がわざわざあるくらいで、日本は部品のおかげで「装置産業メカ)」が盛んです。

こういった装置や機械などに組み込まれる小部品のことを「機械要素部品」と呼んでおり、この業界には無数の中堅、中小企業がぶら下がっています。

毎年ビッグサイトなどで開催される「機械要素技術展」に行ってみるのも良いと思います。物凄い数の会社が出展していますから。

しかし日本は少子高齢化で、このような「ハード」の業界からITなどの「ソフト」の業界に若者がシフトしており、業界としては大手メーカーですら若手が不足気味なんじゃないかなと思います。

最近の就活生はIT企業であったりテック系ベンチャー、コンサルや外資系金融などの志望者を多く見かけますからね。

日本経済が今もGDP世界3位の大国として支えられているのは、

①自動車
②半導体製造装置
③化学系材料
④工作機械
⑤建設機械

この辺りの裾野が広い業界があってこそだと思います。

これらの中には、機械要素部品が組み込まれています。装置や機械は、部品が合わさって出来ているということでもあります。

もちろん食品、飲料メーカーであったり、その他のエンタメ、玩具業界なども日本経済を支えているのは間違いないのですが、「モノづくり」が外貨の大半を獲得してきており、日本経済を支えています。

今回はそんな日本のモノづくりを支えてきた部品業界の現状と今後をつらつらと書いて行こうと思います。

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