短文バトル222-1「徹夜」
祝い事か法事で祖母宅に集まった後の夜、それぞれ寝室に行きまだ居間に残っていたのが自分といとこの2人だけになった。
コーヒーを飲みながら延々と、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」は面白いとか、チェスが楽しいから覚えようよとか、実家とか親戚の家は最終的に空き家になるけどどうしようとか、それなら自分たちがお茶するためのカフェにしたいとか話していたら朝になった。
台所を見たら一晩分にしては多いドリップコーヒーのゴミが残っていてギョッとした。
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