短文バトル12「父との記憶」投稿
父の書斎に連れられていく。
パソコンの本体にある隙間に、おおきなフロッピーディスクを差す。バチンと止める。
電源を入れる。黒い画面に白い文字が流れていき、止まる。
何か文字を入力して、リターンキーを押す。
色鮮やかな画面が現れる。飛行機が上に向かって飛んでいる。
父と交代する。
↑↓←→で飛行機が移動、スペースキーで弾が出て、敵に当たったら爆発する。飛行機に何か当たるとおしまい。
父が仕事に使うためのパソコンが、ゲーム機になることを初めて知った日だった。
ここまで見ていただきありがとうございます。サポートを頂いた際は、熱量のある文章を書くために使います。