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お香が2本に折れまして。

箱から出す時にポキっと。

以前の僕だったら、短い方は捨てていたかもしれない。
この短い方にも火を付けて、別の香立てを用意すればいいんだと、これは、僕にとっては大きなひらめきなのです。

間を漂う練習の、成果?なのかも。
というよりは、時間とこころのゆとりの表れ、か。

お香とは、1度に使うのは1本であり、1日の終わりに焚いて、ぼんやり眺めるものである。
と、僕の中では定義されていた気がする。
そのように、僕はなにをするにも、あまりに定義づけをしすぎていた。

もっと、視野に自分のひらめきを入れてあげることで、楽しめる余白はまだ残されているのかもしれない。

そして偶然を愛でてみることは、案外、世界中の各々に、ほほえみをもたらすことなのかもしれない。

なーんて。

〈今日の一曲〉東京うなぎ/工藤祐次郎

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