暗闇の中でただ繰り返す思考 エトセトラ
私は日々歌を歌って生きています。そんな生活を続けてもう10年は経つ。
この活動いつまで続けるの?やめる事を考えたことある?てめっちゃ聞かれるんだけど正直ある。
実はこの質問は活動を応援してくれているファンの方よりも同じステージに立つ演者さんに聞かれる事の方が多い。
その多くは長く活動を続けてる子。
みんな一度は考えるのかな。
ふとした時に先が不安になるよね、分かる。
私は他の仕事を辞めてこの活動を生活の主軸にすると決めた時に「動員が0になったら活動を辞める」と自分の中でルールを決めて、常にそれを心に置きながらステージに立ち続けています。
ありがたい事にデビューからこれまで動員0は1度もなかったけど、決して人気があるからとかではなく
本当にただ運が良かっただけだと思う。
長く活動しているから自分が一番のお目当てじゃなくてもライブを見てくださる方や物販に来て感想を伝えてくださる方はたくさんいる方だと思う。
それは当たり前じゃなくて、本当に恵まれていて、十分に幸せな事だと思います。
でもそんな様子を見て「りこぴは人気あるから」みたいに言われるのが辛くて情けなくて。
だって実際は動員全然ないから。でもそんなこと大っぴらには言えない(今言っちゃったけど)
今日こそ予約0かも…て動員数に怯えながらライブ当日を迎えて、貴重な枠をいただいてるのに主催者さんに申し訳ないな…という気持ちで帰路につく。それが辛くてスケジュール空いてるのにライブを断りまくる時期もあった。
そんな繰り返しにちょっと疲れちゃって、段々ライブ楽しいって気持ちが、しんどい、つらいに負けそうになって。
でもライブに出たらやっぱり楽しいが上回って。
ずっとその繰り返しで。
いっその事動員0の日が来ればこんな気持ちから解放されて楽になれるのかと思う日もあった。
ワンマンも、コロナ禍で延期した後から何度かやれる機会はあったのにいろんな言い訳をして伸ばし伸ばしにしてた。自分の中で色んな理由を作って並べて、でも一番大きな理由はワンマンをやっても会場を埋める自信がなかった、これに尽きる。
日々のライブで自分目当てで来てくれる人がほとんどいなくて焦ってるような奴がワンマンやって、それってやる意味あるのかな?ていう考えがいつからか頭を離れなくなってしまったんだよね。
主催は100回やるって決めてたからとにかく意地で続けたし、ワンマンはここでやらないともうやらない、やれない、それは例え僅かな人だったとしてもコロナ禍で延期のお知らせをした時から待ってくれてる人に対してあまりにも不誠実だと思ったから悩んだ末にそのタイミングでする事にしたけど開催発表した後もずっと悩んでて。
今だからいっちゃうと「ワンマン後の決まっている予定をすべて消化したら辞める」ていう選択肢がずっと、それこそワンマン当日、ステージに立つ瞬間まで捨てきれなかった。
でもいざワンマンをやって、改めてやっぱり自分は歌う事が好きなんだなって思って。
アンコールのMCでは話したけど、私は歌う事だけじゃなくて、ステージから見えるみんなの楽しそうな顔が、声が大好きで、まだここにいたいと思ってしまった。
辞めるってMCで話すか悩んでたやつが、みんなの顔見たらやっぱ辞めるの無理!ってなっちゃった。単純だなぁ私。
この場所を去るまでにやりたい事、本当はまだあるんだ。
頑張るって言葉は私はあんまり好きじゃない。
けど、あえて言うね。
今よりもうちょっと頑張ってみるから。
いつその日がいつ来てしまうのかは分からないけど、もう少しだけ足掻かせてください。
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