ドライブスルーで寄付された楽器たちが“幸せそう”だった話
なんとなく不安で、自分のことだけでもアップアップな毎日。でも、こういう中で誰かのためにポジティブに動いている人たちがたくさんいるんですよね。
ここハワイでも、パンデミックの中でいろんな形のボランティア活動が活発に行われています。最前線で働く医療従事者などにマスクや食べ物を寄付したり、困っている人に食べ物を配布したり、いろいろな形でお互いをサポートし合う活動を多く見聞きしています。
小学校の駐車場に続々と車が!コロナ禍ならではのドライブスルー式で
そんな中、今日アラワイ小学校で行われたのが「"Da Beat Goes On..." Music For Life Foundation's musical instrument donation drive-*thru* 」というイベント。各家庭で使わなくなった楽器をドネーション(寄付)してもらい、それをきれいにしたり修理して、学校や図書館など子供たちが利用できるような形であらためて寄付する、という活動です。今回はコロナ禍ということで、ドネーションも「ドライブスルー方式」で行われました。
今回はご縁があって、私もボランティアに行ったのですが、土曜日の午前中、小学校の駐車場に次々と車がやって来て、ウクレレやギター、バイオリン、ドラムなど様々な楽器をドロップオフ。本当に次から次へと車が途切れなかったのに、正直驚きました。数時間の間に、ものすごい数の楽器が大集結!それらは子供たちが使えるようにキレイにされ、チューニングされて各施設に贈られるされる予定だそうです。楽器たちにとっても、新しい出発。素敵ですよね。
「Music For Life Foundation」というのは、一人でも多くの子供たちに音楽に関わる機会を提供することで、その人生を豊かにしていってほしいというミッションを持つハワイのNPO団体。これまでにも、古いウクレレを修繕して学校へ寄付したり、ハワイの図書館で本と同じようにウクレレを無料貸出できる「ウクレレ・レンダリング・プロジェクト」を推進したりしています。
私ね、音楽の力って、すごく大きいと思うんですよ。自分自身もこのパンデミックの間、どれだけ音楽に救われたか……。だから今日は、少しでもMusic For Life Foundationのお手伝いができて嬉しかった。たかが半日手伝ったくらいで偉そうに言えることじゃないけど、参加させてもらえてよかったなあと。一緒にボランティアしている人たちの笑顔に、パワーもたくさんもらえたし。
新しい命を吹き込まれた楽器たちに感動
実は私が大好きなウクレレ奏者のジェイク・シマブクロ氏もこのNPOの活動に賛同し、いろいろな形でサポートを続けています。今日はジェイクもイベントに参加して、寄付されたウクレレやギターを自らチェックし、弦を張り替えたりチューニングしたりしていました。
古いウクレレも、長い間誰も弾くことがなかったであろうウクレレも、ジェイクに弦を替えてもらって正しくチューニングしてもらうと、まるで生まれ変わったように美しい音色を奏でるんですよね。その様子を間近で見ていて感動しました。今回ドネーションされたウクレレはすべて、ものすごく幸せなだなあ。もう一度、極上のパワーで命を吹き込んでもらってるんだもんね。良かったね。
以前にも書いたことがあるのですが、ジェイクはプロのウクレレマスターというだけでなく、やっぱり天使か魔法使いなんだと思います(笑)。
はあ。未だに苦しんでる五十肩が響いて、身体はヘロヘロになったけど(苦笑)。でも、なんだかとっても温かい、素敵な土曜日の朝でした。