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2021年春・修復工事中のワイキキビーチに想う
最近、アメリカ本土からの旅行者が増えて、徐々に賑わいを取り戻したように見えるワイキキビーチ。サーファーも多いし、カラフルなパラソルも多く目にするようになりました。
そんな中、クヒオビーチの辺りには大きな重機が。そう、現在ワイキキビーチの砂入れ工事が行われているのです。
波がビーチの砂を流してしまい侵食が進むことにより、ワイキキのビーチはどんどん狭くなってしまうんですよね。なので、この工事はある程度定期的に行われています。波で沖へと流されてしまったビーチの砂を、特別な機械で掻き出し、それらをきれいに洗浄してビーチへ戻して埋め立てるという作業。口で言うのは簡単だけど、ワイキキビーチ全体をケアするのは規模も大きく時間もかかる修復工事です。
少しずつ観光客が戻ってきているとはいえ、まだまだ通常の状態には程遠いワイキキ。だから、この時期にしっかりメンテナンスをするのは良いタイミングのように感じます。少しずつ場所を区切って作業が続けられるようなので、ワイキキビーチが「全面立ち入り禁止」になることもないし、なにより今のうちに作業が終われば、日本からの旅行者が自由にハワイへ来られるようになる頃には、広くてきれいな海岸になる予定ってことですもんね。
ビーチだけじゃない。ホテルもレストランも道路も…
今こそ準備期間
なかなか観光ビジネスが動かない今のうちに、メンテナンスを行っているのはワイキキビーチだけではありません。自粛で車の数もがぐんと減っていた時期には島のあちこちで道路工事が行われていたし(オアフの道路は穴ぼこだらけで走りにくかったので助かりました)、ワイキキのカラカウア大通りの横断歩道も新しく塗り直されました。
ハレクラニホテルはリノベーション工事のため昨年夏から今年の7月までクローズして改装を進めているし、多くのレストランなどでも自粛期間にリニューアルや移転準備、新メニューのトライアルなどを進めているという話を聞きました。
そういえば、ワヒアワの「マノアハニー」でオーナーさんにお話を聞いたときも、パンデミックで大変な打撃を受けたけれど、その時間があったから新商品の開発に注力できたんですよね…とおっしゃっていました。コロナ禍の2020年に、新たに「Mead/ミード(ハチミツで作る醸造酒)」(↓)を商品化されたのだそうです。素晴らしいですよね。
通常運転していたらできないことをこの機会に進めておいて、来たるべきときに向けて備える。そういう動きが、いろいろなところで見られて本当にすごいなあと感じます。
私も……せめて気持ちの準備は、しておこう
正直言えば、私自身はこの時期、真っ暗闇に取り残されたような感じで、先を見据えて準備するような余裕すらなかったのが現実だったのだけど。でも、今からでもできる「気持ちの準備」はありそうだなと思ってみたり。
そんな気持ちでいると、工事中で立ち入れなくなっているビーチも愛おしく、そして頼もしく見えてきます。
やっと。これからだよね。がんばろう、ハワイ!