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雑記:運動嫌いを超えていけ。

今日は10年ぶりにバスケットボールをしてきた。地元のプロバスケチーム「信州ブレイブウォリアーズ」が今シーズン新しく始めたバスケットボール教室事業のプレイベントに参加してきたのだ。

私は本当に運動神経がなくて、勘もよくないので、最初から最後までオロオロしていたのだけれど、それでもとても楽しかった。この会に誘ってくれたバスケ経験者の同僚が、たくさんフォローしてくれたおかげである。

それに夏の終わりから、ソフトバレーのチームにも入った。毎回10人程度で集まって、チームを変えながらひたすらゲームをしている。ようやくレシーブが思ったところに飛ぶようになったけど、オーバーは下手くそだし、相手コートのどこにボールを打てばいいかはよくわかっていない。それでも、これがけっこう楽しい。

スポーツを「楽しい」と思い始めたのは、ここ2ヶ月くらいだろうか。それまではあんまりスポーツ「そのもの」を楽しいと思ったことがなかったように思う。中高でやっていたのは水泳。超絶個人プレイだし、中学でも高校でも「人数が少ないから入って!」と頼まれて入部を決めた。部活自体は楽しかったよ。今では泳ぐのも好きだし。

体育は苦手だったな。自分はピエロだってわかっていたから。ドッジボールは外野スタートだし、テニスはすべてホームラン。バスケの時には運動部の子たちにクスクス笑われながら、コート内をドスドス走り回っていた。
下手くそなりに「献身的態度でいなければ」と動き回っていたから、毎回自分ひとりだけ水をかぶったように汗だくだった。

じゃあなんで今さら運動が好きになったかって、それはたぶんバランスが取れるからだ。運動すると、頭と体のバランスが取れる。今の仕事が頭脳労働99パーセントなせいもある。残りの1パーセントは納品のための重い荷物運び。毎日ほとんど座っているから、お腹が空くのにも、眠くなるのにも、なんというか、実感が伴わない。納得感がない。毎日のルーティンと何かしらのストレスに、頭が反応している感じ。

だから、身体を動かす。適切に疲れて、適切にお腹が空く。適切に眠くなる。さっきのミスのこととか、次のプレイで失敗したらどうしようとか、そんなことも考えない。「今」、ボールだけ追いかける。「生きてる」って実感が湧く。

スポーツを媒介した人間関係もけっこう気に入っている。名前も知らない、仕事も知らない、年齢も知らない人たちと、ただスポーツを介して協力する。
「球を追いかける」以外の目的も、意図も、ゲーム中には存在しない。ただ、やるだけ。なのに自然と距離は縮まっている。「仲よくしなきゃ」は嫌だけど、「仲よくなってる」は好きなのだ。

身体も頭もうまく動かせないけど。誰かの役に立ったり、上手く立ち回ったりもできないけど。そしてスポーツをしているとそれを嫌というほど実感するけど。それでも、別にいいんだ。
スポーツは自分の生活に潤いをもたらしてくれることがわかったから、まわりのサポートを享受しながら、しばらく楽しんでみたいと思うわけです。

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