今さらファッション学んでどうするつもり?
春からファッションデザインを学ぶために1年間社会人向けのコースに通うことになった経緯は前回紹介した。
でも、決断まではかなりウニュウニュしていた。
だって、必要かどうかで言ったら全く必要ない。
今の仕事だって好きな事をやっているし、やっと順調になってきてまさにこれから!っていうタイミング。
そんな時にファッションなんか学んでどうするの?
卒業してどうするつもり?
って大人の私が捲し立てる。
最近よくやっているのだけど、何か判断に迷う時、選択を迫られる時、大人の私と子供の私に対話させてみている。
今回はこんな感じだった。
大人の私:
ちょっとよく考えて。
確かに面白そうだよ。
でも、そこまでお金とエネルギーかける意味ある?
子供の私:
えー、だってやってみたいんだもん…。
大人:
もっと気楽な単発のコースとかでもいいじゃん。
子供:
んー、それだとなんか湧かない…
大人:
じゃあ、百歩譲ってさ、自分のブランド作りたいんだったら、学校なんて行かなくてもOEMでやればすぐにできるじゃん。
子供:
それはハードルが高すぎる。
出来る気がしないし、売れる気もしない。
そしてなんかもっと制作の現場を知りたいっていうか。
自分も手を動かしてみたいの。
大人:
でも今ちゃんと仕事あるでしょ。
今、頑張りどきなんじゃない?
ファッション学んでどうするのよ。
仕事にするつもり?
新しい会社作るの?
今でも十分忙しいのに、どうやってやるの?
子供;
それは分からないけど、でもやってみたいんだもん…。
だって自分の思い描いているような服を作るって考えると、ワクワクするんだよ。
めちゃめちゃときめくの!
その気持ちを大事にしたいのーーー!!!!
というような感じだった。
思えば20代から30代にかけて、人生の岐路がたくさんあり、その度にいろんな選択をしてきた。
基本的には自分のやりたい事、好きな事をやってきた。
でも、どこかで賢い選択をしてきた気もする。
大人の私が子供の私を言いくるめて、納得させてきたところもあったなと思う。
だから、最終的に1年間ファッションを学ぶ決断をしたのは
自分のときめきを大事にしてあげるため。
子供の自分を喜ばせるため。
学んでどうするかとか、先のことはわからない。
ただ、ファッションを学ぶというアイディアにときめいたその一瞬の煌めきをつかんで育てていきたい。
そして、もう一つ背中を押したことがある。
ちょうど選択に悩んでいた時、同世代の友人知人が立て続けに亡くなった。
改めて思った。
生きている間しか、体験はできない、。
本当に、生きている間しか、体験はできないのだ。
やってみたい!というワクワクした気持ちがせっかく湧き上がったのなら、やらせてあげよう。
そして、先に逝ってしまった友人達に何十年後かに会って
「その後、どうだった?」
と聞かれた時、どっちの選択が話のネタになるだろう?
断然、52才の時に思い立ってファッション学んでみたよっていう方が面白い。
何が一番面白いかというと、見通しが全く立たないところが面白い。
だいたい先の読める話なんて、つまらなすぎる。
そう思ったら腹が決まり、入学金授業料振り込んだのでした。
つづく
⭐︎写真は3年前に作った自作ワンピース❤️