土鍋で米のこえを聴け。
ごはんは別腹。
大好きです、ごはん。別腹といってもいいくらい。毎日3食ほぼ米。次に麺類、パンはワインを飲む時くらい。
土鍋で米を炊くなんて面倒くさい。そう反射的に思うのは当然です。
今は無洗米があって、炊飯器に米をセットしてスイッチを押せば炊ける訳ですから。
だけど自宅にいる時間が増えたいま、少しだけ丁寧にお米を炊いてみるチャンス。
慣れてしまえば電気炊飯器よりはやく、簡単に美味しく炊けてしまうし、お米が炊けるまでゆっくり過ごす時間てのもたまにはいいもんです。土鍋がなければ鍋でもいいんです。できれば厚みのある鍋でやってみましょう。
あなたもきっと言う日が来ることでしょう。
「ごはんは別腹」と。
始めちょろちょろ中ぱっぱ。赤子が泣いてもフタとるな。
よく聞くこのフレーズ。耳に心地よいリズム。
「始めちょろちょろ中ぱっぱ」
お米を炊くときの基本なのでしょう。
だけどこれは昔かまどで炊いていた頃のコツのようです。土鍋で炊く時は初めから強火。
そこから火を弱めていきます。
そして蒸らしも大事。火を消したあとの蒸らしの間にお米の芯まで柔らかくなって、やっとごはんとなるのです。
How to make 土鍋炊き!!
1
まずはお米を研ぐ。研ぐといってもグイグイ研がなくていいです。さらさらと洗うように。今どきは精米技術も向上して米ぬかはさほど付いていないと聞きます。
何度か研ぎ白濁が落ち着いたら、水に浸しておきましょう。この浸水の時にお米と同量の水の量で浸水します。
浸水させ切ったあとに同量の水を加えると水分が多くなってしまうから。1合カップで3回分のお米を研いだなら、水は3杯。
浸水時間は季節によって変えてます。
夏場20分ほど、冬場1時間、春秋45分を目安にしています。お米の種類によっても違うようですが、この目安で失敗したことはないです。
2
さあ、火にかけましょう。
お米はあなたに美味しく食べてもらうのを待っています!
中火強〜強火(コンロによって調整してください)にかけます。そのうちフタの縁から蒸気が吹いてきます。
そしたらギリギリ吹きこぼれないくらいの火加減にし蒸気を逃すため竹串などを挟みます。
3
蒸気が落ち着いてきたら、さらに火を弱め(極細い火)残ってる水分をゆっくりお米に吸わせ、ふっくらもっちりのお米に変身するようジッと待つ。
様子を見ながら目安7〜10分 もしパチパチ音がしたり、焦げくさい匂いがしてたら火が強いので弱めましょう!
4
最後に火を強めて中に残っている水分を飛ばします。20〜30秒ほど。火を止めると勢いよく蒸気が出てきます。美味しいごはんへのフィナーレ。
あとは15分ほどそのままの状態で蒸らします。
ちなみにこのタイミングが「煮えばな」ってやつです。
まだ芯のこるアルデンテ。お米からごはんに変わる刹那の味。オトナでもコドモでもないアレ。アレです。
5
15分ほど蒸らしたらほぐすようにかき混ぜる。
その際ごはんが潰れないようにしゃもじを縦にしてほぐしてください。
さあ、あとは美味しく食べるだけ!
ごはんは別腹!!
※ちなみに動画のお米は色がついて見えますが、5分づき米です。玄米と白米のちょうど真ん中。白米と同じように炊けて、食べやすく栄養価も高い。オススメです
書を捨てよ ごはんを食べよう。
流れは動画を見ていただきたい。
テキストだけでは伝えきれないことを動画は可能にしてくれます。
無洗米にお水を入れスイッチを押せばごはんは食べれます。忙しいんだからいいじゃないですか。我が家もふだんは圧力鍋で炊いてます。
ただ同じごはんを炊くでも、様子をみながら土鍋で炊くときは、お米と対話ができるんです。
時間がないからできない。
それはそうなんだけど、そうやってたまには土鍋で炊いてみてお米と対話してみるとゆっくりとした時間が生まれます。
始めちょろちょろ中ぱっぱっ。
もしかしたらごはんを食べたときの言葉なのかもしれない。あんまり食欲がなくて、ちょろちょろ食べ始めてもあまりの美味しさにぱっぱと食べてしまう。
この線で間違いない。
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