#2 逆算して考えよう

仕事において、ベテランの人でも勘違いしがちな点だけど、1日に許された時間もお金も限りがある。

時間は、残業しなければ1日約8時間だし、
お金もその部署に与えられた予算が限界。
当然、人のエネルギーにも限界がある。

だからこそ「逆算すべき」だと考える。
この話は「したほうがよい」なんていう話じゃなくて「しなきゃだめ」っていうレベルの話

得てしてみんな、
時間やお金やエネルギーが無限にあるような働き方をしているし、
上司も部下にそういう働き方を促しがちだけど、当然そんなやり方はいつかガタが来る。

お金は予算が尽きたり、
プライベートなら貯金が尽きたりするからまだわかりやすいけど、
時間と(特に)人の精神的なエネルギーは「有限である」ということを無視されがち。

だから簡単にみんな残業するし、させようとする。
出勤した瞬間から、
・今日定時で帰るためにはどのタスクを片す必要があるのか
・片すべきタスクのボリューム感はどのくらいか
・タスク一覧の中から、どの優先順位で手をつけるべきか
こういったことを逆算する必要がある。
手をつけるのはそこから。

また、タスクのボリューム感を把握した時点で「あ、これ終わんないな」と分かったなら、即チーム内でヘルプを出すべき。
こういうヘルプは早ければ早いほどいい。
チーム内も手一杯だったら、マネージャーを通じて他チームに仕事の分配を頼もう。
もしそういう対応をとっても「他チームに頼めるわけないじゃん。自分でやって」となったら、もうあなたは悪くないので気にする必要はない。
時間外手当が出ることを祈りながら大人しく残業するか、転職の検討をしよう。

最後に忘れがちなのは、人の精神的なエネルギー
これは時間・お金・肉体的な疲労と違って目に見えないから1番無視されがちだが、1番重要だと個人的に思う。

人は判断することによって、自身の精神エネルギーを使う。
トイレに行こうか迷ったり、夕飯を何にしようか迷って判断するたびに少しずつ精神的なエネルギーは削れていくのだ。
意思決定科学を研究する海外の研究者によると、人は1日に35,000回いう途方もない数の判断を行うそうで、重要なのはこの判断の回数をいかに減らすかだと思う。

そこで仕事でもプライベートでも有効なのが「マイルールを作ること」
・仕事用の服はこの3セットで隔日で着回し
・朝起きたら◯◯→◯◯の順で準備をする
・降水確率が何パー以上なら折りたたみ傘を持っていく
などなど挙げたらキリがないが、こういうマイルールを作ることで、毎回判断するたびに0から考えて精神エネルギーを消耗しなくて済む。

実際自分が行っている仕事のマイルールを例に挙げると
・ネームプレートにはボールペン・シャーペン・蛍光ペンを挿す
・タスクと期限をセットで抑える(上司から仕事を振られた際に、期限を言わなかったら意地でも聞く。聞けなかったら自分で期限を設ける)
・もらった仕事はとりあえずメモ帳に全部吐き出す。
・タスク一覧を「緊急度・重要度」で優先順位付けし、1番優先順位が高いのから取り掛かる(ただし5分以内に終わる仕事ならメモ等に書かずに即片しちゃう)
・素の人格で取り掛かるとストレスが高そうな仕事の場合は、他の適切な人格を憑依させる。などなど挙げたらきりがないが、こういう風に「こういう時はこう」という判断基準を作っておくと、ストレスを消耗せず、精神衛生上も良いと思う。

なにかにつけて、まず逆算。
個人的には、難しいけど大事な基本だと思う。

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