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【デッキ紹介】25周年の最後を飾る新テーマ【リジェネシス】
初めましての方は初めまして。
以前記事を読んでくださった方はお久しぶりです。
Rickyと申します。
趣味で遊戯王を遊びながら、思いついたことをnoteで投稿しています。
本稿では、2025年1月25日発売「ALLIANCE INSIGHT」にて登場した新テーマ【リジェネシス】のデッキを紹介します。
ランキングなどの大会環境を意識した構築にしてみましたので、興味のある方はぜひ最後までお付き合いください。
※「2.構築について」の最後に2025.2時点のレシピ変更を追加しました
1. テーマ紹介
まずは【リジェネシス】というテーマについて紹介します。
テーマ内のカードは、モンスター5種類、魔法2種類、罠1種類で構成されています。(登場時点)
モンスターはそれぞれ、自身以外のモンスターの攻撃力・守備力を参照することで、チェーンに載らない特殊召喚が可能です。
モンスターによって、攻守どちらかで良いのか、どちらもなのかなど参照の仕方は異なりますが、テーマ全体に共通するのが2500という値です。
テーマモンスターは全て攻守2500で統一されているため、お互いに参照しながら場に出ることが出来ます。
ただ、特殊召喚はターン1のため、同名カードを複数枚引くメリットがあまりなく、展開の軸となるカード以外は少なめに採用したいところです。攻守どちらかが2500というモンスターは遊戯王界に数多く存在しますので、現状はテーマ外カードの力を借りるのが良いでしょう。
今後の新規カード次第ではその辺りの考え方が変わるかもしれません。
また、モンスター5種のうち4種は「相手ターンに墓地へ送られた場合、エンドフェイズに手札へ戻る」という共通効果を持っているため、リソースがエグいです。美しい循環によるリソース回収とかでもなんでもなく、相手ターンに使ったカードをただ雑にそのまま回収します。これが本当に強い。モンスターがそれぞれ持っている妨害効果も質の高いものとなっているため、出張性能も高いテーマです。
前置きが長くなりましたが、さっそく各カードの効果を見ていきましょう。
モンスターカード
《再世の魔神ベミドバル》
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【リジェネシス】の軸となるモンスターです。
手札の攻守どちらか2500のモンスターを見せて特殊召喚し、成功時効果でデッキ・除外から【リジェネシス】カードをなんでも持ってくることが出来ます。
見せるカードも攻守どちらか2500ならなんでも良ければ、持ってくるカードもテーマ内なら種類を問わないということで、真っ先にアクセスしたいカードです。
後述する構築では、このカードへのアクセス手段を増やすために《ダーク・オカルティズム》を採用しています。悪魔族⭐︎8サーチ界隈(どこそれ)には《魔犬オクトロス》もいますが、フィールドから墓地に送る必要があるため若干面倒です。
また、初期【リジェネシス】モンスターのうち、手札を参照する唯一のモンスターです。他は全てフィールドを参照します。
《再世の龍神ワイクラー》
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フィールドの攻守どちらか2500モンスターを参照して特殊召喚できます。
妨害効果は「フリーチェーンで魔法・罠を除外する」というものです。昨今の魔法・罠は墓地効果を持つものも多いため、除外できる点は非常に優秀です。相手の初動となる永続魔法やフィールド魔法を除外してやりましょう。
また、リリースして発動するため、相手の《スキルドレイン》を剥がせるのも素晴らしいです。
《再世の導神シェモース》
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172483487/picture_pc_ea8131636eb26cbc5894224a1ff328c1.png?width=1200)
フィールドの攻守どちらか2500モンスターを参照して特殊召喚できます。
相手のカードの効果にチェーンし、自身以外の【リジェネシス】カードを墓地へ送り発動、その発動を無効にし破壊することが出来ます。お手軽なんでも無効くんです。《流離のグリフォンライダー》より強いと思います。だから《グリフォンライダー》返してください。
コストは手札の【リジェネシス】カードでも良いので、重ねて引いてしまった【リジェネシス】モンスターを相手ターンに墓地へ送ればエンドフェイズに帰ってくるため実質無料です。
《再世の戦神べレシート》
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172633230/picture_pc_aa6df114c7c21a3a05e5942dd10c548c.png?width=1200)
フィールドの攻守どちらか2500モンスターを参照して特殊召喚できます。
妨害効果は「フリーチェーンで相手モンスターを対象に取りバウンスする」というもので、割と簡単に出てくる割にはイカれた性能です。
【リジェネシス】モンスターの中で唯一能動的に前盤面を剥がすことができるため、後攻でライフを取りに行く場合にも一役買ってくれます。
《創世の神デウテロノミオン》
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172633542/picture_pc_1b22020ca47ac7dbbb92671d3169f265.png?width=1200)
フィールドの攻守どちらも2500のモンスターを除外することで特殊召喚できます。
テーマのエースであるこのカード、特殊召喚成功時にテーマの魔法・罠をセットするというリソースへの貢献も果たしながら、バトルフェイズの攻撃力上昇効果に加えて守備貫通効果があるためライフカットにも長けるという抜け目のなさ。
魔法カード
《再世記》
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172634707/picture_pc_b417f46066f45376a9ab2b4d48caef11.png?width=1200)
テーマの名を冠する通常魔法。
効果はいたってシンプルで、【リジェネシス】モンスターをサーチもしくは墓地送りするというもので、基本的にはサーチを選択すると思います。
墓地効果で墓地から【リジェネシス】モンスターを蘇生することが出来ますが、①を使用したターンには使えないため、《ベミドバル》などで2枚目以降の《再世記》をサーチして《ドロバ》を受けた場合などに、墓地へ送る効果を選択して、そのターン使用していない方の《再世記》で蘇生するという動きが出来ます。
また、場に【リジェネシス】モンスターがいる場合は、攻守どちらも2500のモンスターをサーチできます。
《再世神》
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172635398/picture_pc_5f21c0b8459a7870a1b4f221fde03d4e.png?width=1200)
デッキから【リジェネシス】モンスターをリクルートする速攻魔法で、EX展開縛りが付きます。
【リジェネシス】というテーマはチェーンに載らない特殊召喚で展開していくため、相手はドローフェイズやスタンバイフェイズにGを投げてくると予想されます。《再世神》を素引きしていると、それにチェーンして発動し《ベレシート》を構えるだけでも1妨害になり、1ドローを許して《ベミドバル》+《シェモース》のなんでも向こうを構えるということも出来ます。
チェーンに載らない特殊召喚に加え、この魔法の存在もあり、【リジェネシス】は非常にG受け性能の高いテーマとなっています。
罠カード
《天地再世》
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テーマ唯一の罠カードで、その効果はデッキから【リジェネシス】モンスターを墓地へ送り相手モンスターを裏側守備表示にするというものです。
コストでデッキから墓地へテーマモンスターを墓地へ送るのが非常に優秀で、相手ターンに使用すれば墓地へ送ったモンスターをエンドフェイズに回収することが出来ます。
もう一つの効果は、自身を墓地へ送って手札墓地除外から可能な限り【リジェネシス】モンスターを特殊召喚するド派手な効果となっています。
ただし、いずれかターン1である点に注意が必要です。基本的には①効果で相手を妨害しながらアドを稼ぐ用途がよいでしょう。
2.構築について
デッキレシピ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172645476/picture_pc_bade87263315f43f93f447d4134626b7.png?width=1200)
現在の構築はこんな感じ。
【リジェネシス】カードをメインに、同弾で登場した「ディアベル」セットや《天底の使徒》セットを出張採用しています。《再世神》でEX展開縛りが付くので《天底の使徒》を無理なく採用できるのが良いですね。
・メインデッキ
テーマの性質上、Gやフワロスを気にする必要があまりないので、《灰流うらら》《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》といったカードは抜き、代わりに永続罠や《超融合》などを採用しました。
《ベミドバル》の項目でも少し記述しましたが、2枚採用している《ダーク・オカルティズム》は、手札を捨てて《ウィジャ盤》か悪魔族⭐︎8をサーチ出来る通常魔法で、この構築では《ベミドバル》をサーチ出来るという謎のシナジーがあります。
《教導の大神祇官》素引きを考慮して《フルルドリス》も採用しています。《フルルドリス》は、攻守どちらも2500のため、【リジェネシス】で参照も出来るうえに《再世記》のサーチにも対応しています。
「ディアベル」セットはそれ単体で1妨害として機能することに加えて、2種ともに攻撃力2500のため【リジェネシス】に対応しているため組み合わせ初動としての価値もあります。
《白魔女ディアベルゼ》をサーチ出来る《白き森の魔女》を3枚、それをサーチ出来る《白き森のシルヴィ》を1枚採用し厚みを増しています。
永続罠は《スキルドレイン》《サモンリミッター》《センサー万別》の3枚を採用しました。
《ワイクラー》や《ベレシート》はリリースして発動と《スキルドレイン》下でも効果を使用可能なため、相手を一方的にロックできます。
また、《ベミドバル》から《ワイクラー》という最低限の妨害で特殊召喚を2回しか行わないので、《サモンリミッター》も相性が良いです。
【リジェネシス】モンスターは全て種族・属性がバラバラのため、《センサー万別》適用下でも展開できます。
・EXデッキ
基本的には《超融合》《天底の使徒》《月女神の鏃》用の構成です。このあたりは環境に合わせて変動するかと思います。
《蛇眼の断罪龍》《白き森の魔狼シルウィア》《白き森の幻妖》は「ディアベル」セット採用の兼ね合いで入れています。
あとは困った時の《リトルナイト》《ティ・フォン》をとりあえず入れています。
【リジェネシス】は全て攻撃力2500以下なので《ティ・フォン》を出しても効果を使える点で相性が良いですね。
・サイドデッキ
先攻用には《神智》《デスサイズ》セットと、【リジェネシス】と同じ箱で登場した、おそらく合わせて使うことを意識されているであろう《竜の精神》を採用。
《竜の精神》は、攻守どちらか2500のモンスターがいる場合に発動できるカウンター罠で、相手の効果にチェーンしてその発動を無効にし破壊することができます。
こういったカウンター罠には珍しく、墓地から再セットする効果を持っているため、再利用も可能です。
後攻用には《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》《多次元壊獣ラディアン》《月女神の鏃》《ハーピィの羽根箒》《大嵐》を採用。
手札誘発ではなく捲り札を入れました。現在の環境で活躍するデッキはモンスターによる妨害を主とするものが多いため、2体まとめて処理できる《ラヴァゴーレム》を最大枚数採用。
【壊獣】の枠はどの【壊獣】でも良いと言えば良いのですが、《超融合》で吸うことや《センサー万別》を開くことを考えると環境に多そうな種族・属性であると助かるため、今回は《ラディアン》を採用。
闇属性のため【M∀LICE】【オルフェゴール】などと《ドロゴン》に変換できますし、悪魔族のため《センサー万別》適用下で相手は【デモンスミス】展開が出来なくなります。
《月女神の鏃》はEXデッキのモンスターを墓地に送りながらバウンスが出来るため、《馬龍》《ヌトス》などを落とすことで追加除去も狙えます。
対エクシーズ用に《メレオロジックアグリゲーター》も採用したいのですが枠がないので、《リトルナイト》を抜くかもしれません。
【M∀LICE】を見る《ロンギヌス》や【ライゼオル】を見る《次元障壁》なども採用検討していますが、刺さりの悪いデッキも存在するため、今回の構築は広く対面を見られるサイドデッキ内容にしました。
上記2デッキが余りにも多くなってきたらもちろん採用しますが。
〈2024.2追記〉
ちょっと余りにも【ライゼオル】【M∀LICE】が多いので大幅に構築を見直しました。
具体的には「ディアベルセット」の不採用が大きな変更点です。《白き森の魔女》1枚から妨害に繋がる良いギミックなのですが、完成された相手の盤面を捲るにはどうしてもパワー不足で、初めに先攻を取られた場合にあまり機能しない点が使いづらかった印象です。
更新後の構築はこんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/173330472/picture_pc_a36c6f211c67811daad3ddc92fd0de34.png?width=1200)
メイン・サイドデッキの変更点
① 《ラヴァゴーレム》メインから採用
② 《フワロス》3積み
③ 《金満で謙虚な壺》採用
④ 《超融合》をサイドへ
⑤ 《エクレシア》《パニッシュメント》採用
⑥ 《共界神淵体》サイド採用
⑦ 《エフェクトヴェーラー》ピン採用
EXデッキの変更点
① 「ディアベル」セット不採用による《断罪龍》《幻妖》《シルウィア》の不採用
② 《アルマドゥーク》《ミュステリオンの竜冠》採用
③ 《エンシェントフェアリーライフドラゴン》採用
④ 《デッドネーダー》採用(《共界神淵体》用)
⑤ 《鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus Ⅱ"》採用
それぞれ細かく見ていきます。
まずメインについて、「ディアベル」セットを抜いた穴埋めは《ラヴァゴーレム》《フワロス》《金満で謙虚な壺》《エフェクトヴェーラー》としました。これらは「後攻時の使い道」を重視しています。じゃんけんやダイスで負けて相手に先攻を取られた場合に、ターンを返してもらえそうな、あるいは先攻盤面を瓦解させられるようなカードを増やす目的で《フワロス》《ラヴァゴーレム》を最大枚数採用し、《ラヴァゴーレム》でも捲れない対面をどうにかするために《金満で謙虚な壺》で最適なカードを掘りに行きます。
《エクレシア》《パニッシュメント》は「ディアベル」セットで抜けた《シルヴィ》に使用していた召喚権の使いどころとして、また先攻での《天底》のサーチ先として採用しました。
《エフェクトヴェーラー》は「⭐︎1チューナー」という部分を主な採用理由としています。他の⭐︎1チューナーでも良いのですが、誘発としても使えるためこのカードを選択しました。
【ライゼオル】がGフワロス受けとして《バグースカ》を置いてターンを返してくること、よくありますよね。強制的に守備表示にされるため戦闘での突破は困難です。
ではどうするか。私が辿り着いたのは《エンシェントフェアリーライフドラゴン》でした。守備表示のまま攻撃できるこのカードで、《バグースカ》を殴って突破するという方法を今回採用しています。
どうせなら《ヴェーラー》じゃなくて《無限泡影》で良いんじゃないか、という考えもあります。もちろんそれはその通りで、《ヴェーラー》から《エンシェントフェアリーライフ》の方法は、そもそも⭐︎7を場に用意できないと使えなかったり、効果無効系を《エンシェントフェアリーライフ》に受けたりすると瓦解します。ただ守備3300という数値は頼もしく、《バグースカ》への《無限泡影》を止められて何もできないよりは価値があると感じ、今回はこのようなプランとしました。
サイドデッキは、《竜の精神》などを抜き《共界神淵体》を新しく採用。この《共界神淵体》は、《デッドネーダー》絶対許さないカードとして積みます。EXに割と余裕が生まれたので、《デッドネーダー》を採用し《共界神淵体》で相手の《デッドネーダー》諸共、裏側で除外してやろうという魂胆です。
続いてEXデッキですが、「ディアベル」セット不採用により枠が空いたので、採用を検討していた《アルマドゥーク》《ミュステリオンの竜冠》を《超融合》用に採用、《デッドネーダー》を《共界神淵体》用に採用しました。
《ミュステリオン》は【青眼】が減っている現状で少し迷いましたが、先日【リジェネシス】ミラーマッチをやった際、《シェモース》《ワイクラー》をまとめて除去できることに気づいたので一旦採用としました。今後他のカードへ変更するかもしれません。
《鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus Ⅱ"》は、《天底の使徒》から《フルルドリス》をサーチしつつ、《鉄獣式強襲機動兵装改"Bucephalus Ⅱ"》自身の効果で《ガルーラ》を落として1ドローもしくは《フェリジット》を落として手札入れ替えをするために採用しました。
あとは《パニッシュメント》で高打点モンスターを処理するのにも使えますね。その後は上記と同じくドローや手札入れ替えに繋がるのも良い。
と、こんな感じで【ライゼオル】を強く意識した構築に変更しました。ここまで【ライゼオル】が増えるとは思っていなかったので、元の構築ではあまり意識していなかった部分を変えたかたちとなります。
まぁ確かに【M∀LICE】が増えればそれに対応して【ライゼオル】も増えるよなぁ…と感じています。今後の大会環境は「デドハラ」に耐えられるデッキだけが生き残っていく魔境になりそうで、少々憂鬱です。あと《ホールスラスター》からの《蝕の双子》が強すぎる。なんやあいつ。
今後は《プルリア》の採用も検討中。《フワロス》の刺さらない【リジェネシス】ミラーにも強いですし。
3.基本展開…?
基本展開という項目を設けたものの、引いたカードをそのまま場に出すだけなので実はあまり紹介することがありません。強いて言えば出力するカードやサーチするカードの優先度ぐらいでしょうか。
【リジェネシス】モンスターで言えば、《ベミドバル》以外何もテーマカードを引いていない場合《再世記》をサーチし、《再世記》で《シェモース》《ベレシート》をサーチします。《ドロバ》をモロにくらいますが、墓地に《再世記》を用意しておきたいのでなるべくこのルートを選択したいです。
《シェモース》と《ベレシート》どちらを出すかについては、私は《ベレシート》を選択します。
理由としては、それ1枚で完結するからです。《シェモース》は他の【リジェネシス】モンスターを要求するため、相手の除去により発動できなくなる可能性を考慮して《ベレシート》を優先します。
手札により優先する動きは違いますが、基本的に相手の《増殖するG》を意識して【リジェネシス】から動きたいです。
例えばこんな手札の時。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172726482/picture_pc_452db57e2b6397856d2b315c578eaa9d.png?width=1200)
《ベミドバル》の参照先になる《マグナムート》もあり、《白き森の魔女》から「ディアベル」セットの妨害も用意できる良い手札です。永続罠も引けているため、強力な先攻盤面を築けそうですね。
この場合、まずは《マグナムート》を見せて《ベミドバル》特殊召喚から入り、効果で《再世記》または《再世神》をサーチします。
基本的には《再世紀》をサーチしますが、相手の《増殖するG》や《ドロバ》を弾けない場合は、《再世神》サーチで良いと思います。
《ベミドバル》に無効を貰った場合は、《白き森のシルヴィ》を召喚して《白き森の魔女》をサーチします。止められても《白き森の魔女》は素引きしているので貰い得です。
サーチが通った後は《白魔女》と《断罪》を並べてターンを返します。ここまで召喚・特殊召喚4回なのでニビルも打たれません。
最大盤面は、《ベレシート》もしくは《ワイクラー》による妨害+《断罪のディアベルスター》+《蛇眼の断罪龍》+《サモンリミッター》、手札の《マグナムート》となります。
召喚した《シルヴィ》と《ベミドバル》で《蛇眼の断罪龍》をシンクロ召喚しておくことで、相手ターンに《断罪のディアベルスター》で出すのに《白き森の幻妖》ではなく《白き森の魔狼シルウィア》を選択できるため、1妨害追加されます。
4.採用を検討したカードたち
メインデッキのモンスター
《教導の聖女エクレシア》《ドラグマ・パニッシュメント》
召喚権を使わないので、追加で1妨害構えられるこの2枚の採用も検討しました。枠の都合上抜きましたが、《パニッシュメント》を強く使えそうな環境になったら入れ替えようかと思います。
《カオスハンター》
相手の特殊召喚に反応して、手札を捨てて特殊召喚できる手札誘発です。基本は相手ターンに使うため、この捨てる手札を【リジェネシス】モンスターにするとエンドフェイズに回収できるため実質無料で運用できます。
余りにも【M∀LICE】が多そうなら採用したいところですが、【ライゼオル】には全く効かないので要検討です。
《ブルーアイズ・ジェット・ドラゴン》
破壊に反応して手札・墓地から特殊召喚できるモンスターで、場にいると他のカードを効果破壊から守ることができます。墓地からも蘇生できるので、手札コストとしても優秀です。
《断罪》や《シェモース》が相手のカードを破壊するため、特殊召喚しやすいですし、永続罠を破壊から守ることができる点でシナジーがあります。
ただ、展開に関与するカードではなく、展開後に盤面を強固にする類のカードなので、今回の構築では不採用としました。
《惑星探査車》
《白き森の魔女》をサーチする手段として、《シルヴィ》と迷ったカードです。リリースして発動のため《スキルドレイン》適用下でも《白き森の魔女》サーチでき、《白魔女》で《スキルドレイン》を剥がしながら動くことができます。
ただ自分から《スキルドレイン》を剥がしたい状況があまりないので、チューナーとして使える《シルヴィ》を優先しました。
《シェモース》や【ドラグマ】モンスターが魔法使いなので《魔法族の里》と合わせて採用しても良いのですが、条件が必要な《里》より発動するだけで良い永続罠に軍配が上がりました。
EXデッキのモンスター
《星杯の守護竜アルマドゥーク》
素材にリンクモンスター3体を要求する融合モンスターです。
《超融合》の融合先として検討しており、今環境では【M∀LICE】の最大展開盤面を《超融合》1枚でほとんど除去できます。ただ【M∀LICE】は罠による蘇生などでこちらのターンにも動いてくるので完全に処理することはできないため、一旦採用を見送りました。
新規後の【イビルツイン】では最終盤面に《トロイメアグリフォン》《ア=バオ・ア・クゥー》《トラブルサニー》が並ぶことが多いので、環境に【イビルツイン】が増え始めたら採用しようかと思います。
《ミュステリオンの竜冠》
魔法使いとドラゴン1体ずつで融合召喚できるモンスターです。
今環境では主に《白き乙女》+《青眼の白龍》が揃った段階での《超融合》による除去がメインになるかと思います。
また、②効果も意外と優秀で、モンスターの効果による特殊召喚に反応し、特殊召喚されたモンスター及びそのモンスターと同じ種族のモンスターを除外するという種族統一のテーマに強く出られます。【青眼】がまた流行り始めたら採用する予定です。
魔法・罠(メイン・サイド)
《禁じられた一滴》
コストを払い、対象を取らずにモンスター効果を無効にする速攻魔法です。相手ターンであれば【リジェネシス】モンスターをコストにすると実質無料なので、主に相手ターンの妨害として使いたいところです。
ただこれ1枚で止まるデッキが現在多くないので、他のカードに枠を譲る形で抜けました。
《拮抗勝負》
言わずと知れた後攻用捲り札です。
バトルフェイズ終了時に使用するため、相手に次のターンを渡してしまう点が気になり不採用としました。
【リジェネシス】は妨害の質こそ高いものの、数が多くないので、手数系のデッキ相手はなるべくOTKを狙う必要があります。
バトルフェイズを丸々使ってしまうこのカードは少し相手を選ぶかなという印象です。
《風林火山》
発動できたら面白いな枠で少し悩みました。
【リジェネシス】は炎・水・風・地属性がそれぞれ1体ずついるので、引きによっては使用できます。また、相手の場にいるモンスターの属性も参照するため、より発動できる可能性は高いでしょう。
選べる4つの効果のうち、ランダム2枚ハンデスはとても魅力的ですが、【リジェネシス】のリリースして発動という部分と微妙に噛み合わず、採用を見送りました。
カジュアルで遊ぶ時は入れようかな。
《神の摂理》
神罠シリーズでは少しマイナーなこのカウンター罠。その効果は「モンスター・魔法・罠の発動にチェーンして、発動したカードと同じ種類のカードを手札から捨てることで、発動を無効にし破壊する」というものです。
何度も言うように【リジェネシス】モンスターは相手ターンのコストとして使用すれば実質無料なので、その点は相性がいいです。
ただコストは手札からしか支払えないので、初手の引きによっては腐ることもあるため、一旦不採用です。
《神の通告》
神罠の中では最もライフコストの少ないカウンター罠で、少ない分効果が弱いのかと言われればそうでもなく、モンスター効果の発動無効もしくは特殊召喚無効を選べると言う充分な性能。
【M∀LICE】はEXモンスターを展開の起点とするため、例えば《RED RANSOM》のリンク召喚を無効にしてしまえば、《UNDERGROUND》を素引きされていない限り展開を抑えられますし、素引きされていたとしてもその後の除外蘇生などを封じることもできます。
他にもEXモンスターを活用するデッキは数多く存在するため、採用の価値はあると思います。
5.最後に
25周年を記念した新テーマ【リジェネシス】、その性能は最後を飾るにふさわしく、強さと使いやすさを兼ね備えた良テーマと言えるでしょう。
今後の強化にも期待できますし、なにより今後攻守どちらかが2500のモンスターが出るたびに活用できないか模索して遊べるという楽しみもあります。
大会環境、カジュアル環境、どちらでも使い甲斐のある素晴らしいテーマだと感じました。
皆さんもぜひ一度組んでみてください!本稿がその際の一助となれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!今後も様々なデッキ紹介をしていくので、良ければそちらもご一読ください!
それでは、また。