原発事故から12年、ふくしまの’’いま’’を見てきた話。
’’ふくしま12市町村’’と聞いてあなたはピンときますか?
「ふくしま12市町村」この文字列、あなたは見たことがありますか?
今回はそんなふくしま12市町村への移住ポータルサイト「ふくしま12市町村移住促進サイト未来ワークふくしま」のプログラムを活用して記事をお送りいたします(PRです)
この、12年間人が住めなかった・戻ることが許されなかった土地での人々の暮らしに触れることができる機会がありましたので、書き記していきます。
今回訪れた町は「南相馬市」「浪江町」「双葉町」
今回はふくしま12市町村の中でも上記の3市町についての記事となります。
筆者について
今この記事を書いているりっきーは、2011年の東日本大震災被災者です。
当時小学4年生だった僕はふくしま12市町村に住んでいました。その後原発事故の関連で長野県へと避難することになるのですが、、、それはまた別のお話。
とにかく、今回は里帰りもかねて福島県相双地区(相馬~双葉の地域のこと)を訪れたわけです。
双葉町
まず最初に訪れたのは双葉郡双葉町。
町内のほとんどの地域が帰宅困難区域に指定されており、いまだに東京電力福島第一原子力発電所事故の傷跡が深く残る地域です。(2023年1月現在)
そんな双葉町ですが、2022年8月30日に一部地域(特定復興再生拠点区域)で避難指示が解除され住民の帰還が始まりました。
それに伴い、町内ではいろいろな施設が整備されています。
また、2020年3月4日に避難指示区域が解除されたJR双葉駅周辺の地域では、FUTABA Art Districtというウォールアートが展開されていました。
人々の営みが一度途絶えた双葉町。
そんな街が未来に歩みだす瞬間を目に焼き付けられたような気がしました。JR双葉駅周辺にはできたてピカピカの公営住宅街も整備されており、これからの街の躍進に期待が持てました。
浪江町
続いて訪れたのは、双葉郡浪江町。
この町も原発事故の影響で震災当時約2万人いた人口が一度ゼロになってしまった地域です。
そんな浪江町も現在は人々が戻りつつあり、2022年には福島国際研究教育機構(F-REI)の立地も決定した、まさに「最先端の街」なのです。
そんな浪江町では、かつて漁業の中心であった請戸地区に訪問しました。請戸地区は東日本大震災の津波で127人が死亡。原発事故で救助が阻まれ、27人が行方不明のままと、被害の大きかった地区です。
その請戸地区にある震災遺構「浪江町立請戸小学校」では、当時の津波被害の大きさをその目に焼き付けることができるスポットです。
浪江町立請戸小学校は、大きな津波の被害があったにもかかわらず、的確な避難行動により当時学校にいた児童・先生の全員が無事だったことでも有名です。ぜひ一度、津波の恐ろしさ、当時の人々の思いなどを感じに来訪をお勧めする場所です。
一方、市内中心街にある道の駅なみえでは浪江町内外の特産物を購入することもできます。
子どもから大人まで楽しめる施設が盛りだくさん。ぜひお立ち寄りください。
南相馬市
最後に訪れたのは南相馬市。
相双地方で最大の人口を有する都市で現在でも約5万7千人が生活をしています。
福島イノベーション・コースト構想の一環として市内にはロボットテストフィールドが設置されるなど、新分野での開発も盛んにおこなわれている地域です。
そんな南相馬市の南部、小高区では新しい人々の交流が行われていました。
その交流の1つとなっているのがこちら。「小高パイオニアヴィレッジ」です。
「小高パイオニアヴィレッジ」は、簡易宿所付コワーキングスペースで小高区や周辺地域をフィールドに事業創出に取り組む起業家や企業のコミュニティ施設として運営されている施設です。
ここでは日中、地域で町おこしや新しい事業を行おうと奮闘する人々が集まって熱いお話やお仕事に打ち込んでいます。
地域を動かす原動力を目の当たりにすることができました。
3市町村を見てきた僕ですが、この地域に共通することは「一度ゼロになった地域から賑わいを取り戻す」ための熱意を持った人が多く集まっているということでした。エネルギッシュで行動力がある皆さん、何か新しいことを始めたいと思っている皆さん。ぜひ一度ふくしま12市町村へ足を運んでみてください。
あっ!
そういえば、ふくしま12市町村での事業起こしや移住に興味がある方へおすすめのセミナーがあるんでした!!
未来ワークふくしまが2023年2月24日に行う移住支援セミナー「世界が驚くふくしまの先端技術編」はふくしま12市町村をもっと知りたい!移住してみたい!という方にピッタリ!ふくしま12市町村にかかわる人の生の声が聞けたり、福島の特産品がもらえちゃえたりなど特典も盛りだくさん!
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(文:りっきー)