それはまるで崩れ落ちる氷山のようだった
決戦の時はきた。
明日は節目の日となるだろう。
私が思い描く未来へと向かう。
++++++++++++++++++++++
おじいちゃん。
夏を越せないだろう、
そう呟いたわたし。
今日、お見舞いに行くと
久しぶりに起きてるおじいちゃんに会えた。
わたしの名前を呼び
『いつ帰ってきたのか』
と尋ねるおじいちゃん。
それはまるでかつての日々が
戻ってきたような感覚だった。
正直なところ、おじいちゃんに
残された時間は
長くはない。
わたしにできることは
できる限りおじいちゃんと
前のような時を過ごすこと。
あと何回
名前を呼んでもらえるかな。
あと何回
おじいちゃんの笑顔が見れるかな。
わたしは
《今を大切に生きる》
おじいちゃん、
わたしの歩む道を見守っててね。
Ricky.