大学に入ったばかりの頃、大学を辞めたかった。
大学に入ったばかりの頃、大学を辞めたかった。
学歴が欲しかったのだ。
しかし、仮面浪人をする気概もなければ、度胸もなかった。
友達もできず、苦しい思いばかりしていた。
そんな私が、大学コンプを捨てられた話をしようと思う。
私の学校は、女子大だ。ちょっと名門の女子大で、賢い人もいればバカもいる。
私は女子大に入りたかったわけではなかった。
センターの国語だけで入れるところで、なんとなく名前がいい。
そんな理由と、親からの推しで選んだ。
それはそれは苦しかった。
周りの人と話すたびに謎の選民思想で、「この人と私は違う」と思い込んでいた。
いろいろ状況が変わったのは1年ほど経ってから。私は、女子大生らしく高学歴のインカレサークルに入った。
そのインカレサークルで、私はどうにか自分の居場所を見つけ始めた。
「この高学歴インカレサークルには、私の大学じゃなかったら興味も示してなかっただろうな」
といったように、学歴コンプは拗らせたまま生活していた。
私の周りの高学歴な人たちのすごいところは、私のことを見下さないことだった。
いや、はじめは見下してる部分もあったかもしれない。
仲良くなって徐々に削れていったのか。
私がものごとを素直に見れるようになったのか。
原因はわからないけど、(後者が濃厚だけど)、とにかく、彼らは私みたいなあほにもリスペクトを払ってくれた。
そして、私はもののみごとにどんどん丸くなっていった。
いやはや、単純なことに、高学歴な人たちにリスペクトを払われると、自分に自信がついた。
自分に自信がつくと、学歴なんてどうだって良くなった。
私より学歴が低い人にだって、私より賢い人たちはリスペクトを払うのである。
その振る舞いに助けられた今、そのような振る舞いを私自身もするべきだと思った。
そう思えるようになった。それだけだ。
あなたがもし、少しでも学歴コンプに苦しんでいるとしよう。
自分を全部許せとか、コンプレックスを全部捨てろとかは言えない。
でもまぁ、自分は結構良い人間だ。
って思える時がいつかは来る。と思う。
大丈夫。あなたは素晴らしい人間だ。
コンプレックスも抱きしめて愛して生きていけば、きっとどんどん優しい形になるよ。
自分のことを愛して、一緒に生きていこうぜ。