『さよならジャックポット』採譜 公開しました&音楽的所感
こんにちは。
イントロ
先日に続いて、「さよならジャックポット」の楽譜が完成したので、公開しました。
ぜひ聴いてみてください
少し重いので、画面右上の"三"のようなボタンを押してページ表示にすることをお勧めします。
今回は全体的に楽器の音色がわりかし本家に近い形に仕上がったため、個人的に良い方だと思っています。
前回同様、作成中に感じた音楽的な点をお話ししたいと思います。なお、音楽理論は学習中なので間違った記述があるかもしれませんが、ご了承ください。よければコメントで訂正していただけると幸いです。
前回の記事では忘れてしまいましたが、クレジットとして原曲を載せておきます。
ピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロピロデデデデン!
さよジャといったらこれですよね。それと終始ゲーミングレインボーのタイトル。
私はカジノもパチンコもしたことはありませんが、あえてそこで鳴る音(に近い音)を楽曲に取り入れることで、題名の意味やメッセージ性が明確になり、かつその音を曲全体の特徴として持たせることができます。
それに、このガチャガチャした音と、ゲーミングレインボーを「クソバカレインボー」といよわさん本人が称していることから
というメッセージに少しやけになった感情が入っているように感じました。
さて、ここの音色をどう落とし込んだかについて話します。
ピロピロピロピロピロピロ…は鉄琴で再現しました。これは早く決まりました。まあ楽器の音色としては明らかに鉄琴ですからね。
問題はデデデデン!です。この音はなかなか良い感じのものが見つからず悩みました。
Flatでは譜面を作る時、100を超える楽器から演奏させたい楽器を選べることができます。このデデデデン!はシンセに近いと思われるので、18種類のシンセから選びました。
音がハッキリしすぎていたり、特殊なエフェクトのかかった音が多くて、本家のやかましいくて音がハッキリしてないものを見つけるのは困難でした。
最終的に、Space Orchestra Lead Synth を採用しました。音がハッキリしてしまっていますが、他のものと比べたらマシなのでご容赦ください…
生演奏のリズムが複雑
「ようやく覚えた芸で」と、「根っこの深く巣食った」のあたりのピアノの音が印象的ですが、ここの人間的で不安定なリズムを再現するのが難しかったです。
多分いよわさん自身がMIDIキーボードで弾いて録音しているんですよね?
最後の3音でジャズのように遅くなるところは拍に合わせた音になっています。
全体的に連符が多くて譜面全体をスイングにしようかと思いましたが、ベースやドラムがしっかり8分音符刻みなので頑張って3連符を打つことにしました。
スイングとは、
タータタータタータタータ
といった一拍を$${\frac{2}{3}+\frac{1}{3}}$$に分けたリズムのことです。毎回譜面に3連符記号を書くのは煩わしいので、冒頭に以下のような記載をします。
具体例としては、MIMIさんの「オマジナイ」という曲がこのリズムです。(正確にいうと、スイングの記法だと譜面が綺麗になります。)
イントロのピアノから注意して聴いてみてください。
ちなみにShortsの方ですがこの曲の採譜も公開しています。(小声)
まだ楽器が上手く使いこなせていませんが…
転調してそうでしていない
Cメロの「悪夢の中でもがくわ」から落ちサビ前まで、急に曲調が変わる印象があります。
実際、臨時記号も比較的多くなり、特に「帰りの切符もないまま」&「三途の川と彼岸花」のあたりにナチュラル記号が大量発生します。
これはF#メジャーから転調してそうだと思い、色々調号を変えてみました。ですが、うまく臨時記号か消えるキーが見つからず、転調していないという判断をしました。(私は転調先を探す時、主音がわからなければひたすら小節の調号を変えていくという方法をとっています。本当はビバ良くない!)
ラスサビの転調は+1キーの変化で、いよわさんにしては案外シンプルな転調となっていることがわかりました。
コード進行について
原曲のイントロ、間奏、アウトロでよく聴こえるピアノのコードについて
譜面上のコード表記は省きましたが、U-FLETやこちらのいよわ楽曲構造分析の記事を参照させていただくと、
D#m | G# | C#7 | F#
(F# major key)
だそうです。今回の譜面で弾いているコードではありません。
ディグリー表示すると
vi | II | V7 | I
(太字はクオリティ・チェンジをしているもの)
6251、小室進行に少し近いのかな?
この曲は比較的コードをハッキリ弾いていたのではないでしょうか。
アウトロ
負け犬のマーチはしません。綺麗なピアノも聞こえてきません。前回の「三十九糎」に引き続き、こういった記事を出してきました。
多少採譜とnoteというセットは重いのですが、このnoteを書くことで、私も曲に対する考えを整理、または表明できるので、余力がある限り続けていこうかと思います。
改めて、間違った記述があれば教えてください。最後までお読みいただきありがとうございました。
では。