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注意や指導をしたくなったら迷わず実況生中継

1 注意や指導をしたくなったら迷わず実況生中継を

日々子どもたちと過ごしていると、注意しなければならない場面に遭遇します。 1から100まで全部注意や指導をしていたら、だんだん教室の空気が冷えて、雰囲気が悪くなります。 そんな時は、『できている子に注目して認める』ことが鉄則ですが、『実況生中継』もおすすめです。

例えばこんな感じ

2 プリントを配るとき

今からプリントを配ろうと思っていたら。なな 何と!土川くんは、もう鉛筆を出しているではありませんか。土川くんどうして鉛筆を出したんですか?名前を書くんじゃないかと思って? なんて素晴らしいんでしょうか。土川くんは先を見通す力がありますね

と言っていたら、畑田さんも田村くんも、何と1号車は全員出しています。すごい!

今から、プリントを配ります。一番後ろの子で最後にもらいたい子はいますか?はい、じゃあ、一番早く手を挙げてくれた、山田太郎くんの列に一番最後に配ります。山田くんは、名前を書 き終わったら、「書けました」と言ってくださいね。山田くんに負けないように名前を書いてくださいね。

じゃあ配ります。お!川辺さん早速取り掛かっています。集中していますね

海野さんの列は、急ぎながらも、「どうぞ」「ありがとう」が出来ていますあいさつをすることが当たり前になっています。素晴らしいですね。2号車の人たちも、あいさつが出来ていますね。素晴らしいです。

お!ついに今、山田くんの列にプリン トが渡りました!今3人目まで渡っています。何と、山田選手は鉛筆を持って待っています。準備がいいですね。

山田選手、ついに受け取りました。みんなも負けないようにがんばってください。今、猛烈な勢いでちょっと汚い字で山田と書きました。

おっと山田選手、今、何と消しゴムで消しています。何と言う真面目な性格なんでありましょうか。今度は、そこそこのスピードで丁寧に書いています。素晴らしいですね〜。

「書けました!」 さて、山田君よりも早くかけた人?素晴らしいですね。山田君の集中力と真面目さもよかったですね〜。

3 授業準備ができていないとき

それぞれ、子どもたちの近くへ行って実況します。

ただ今、9時38分。授業、2分前であります。

おっと、青木さん、なんと既に教科書の準備が机の上にしてあります。心の準備ができていて素晴らしいですね~。

と言っていたら、隣の加藤くんもいつの間にか準備が終わっています。いいですね〜。

なななんと!佐野さんは、教科書とノートが開いてあります。何というやる気でありましょうか。大変素晴らしいですね。

1班は全員教科書ノートを開き、下敷きまで入っています。素晴らしいですね〜。

笑顔でユーモ アを持って、ぐっと本人に近づき)おっと、まだ準備が出来ていない、田島くんも、つ、ついに机の中の教科書に手を?手を?手を伸ばし、教科書を出し?出し?出しました〜!素晴らしいですね 〜。やる気が表れていますね〜。

キーンコーンカーンコーン・キーンコーンカーンコーン(大袈裟にとぼけて)今日、チャイムが鳴る前に授業の準備が出来ていた人?え!全員。なんて素晴らしいクラスなんだ!このクラス最高だなぁ〜。さあ、授業いってみよ〜!


4 古舘伊知郎さんになったつもりで

こんな感じで、古舘伊知郎さんになったつもりで、ユーモアを持ってプラスのフィードバックを入れながら実況してみてください。さまざまな場面で応用可能です。教室の空気が重たいなと感じた時にもおすすめです。

5 行う時のポイント

①よい面に着目
②ユーモアを持って行う
③個人に注目する時はその子の性格も加味する
 NG:みんなから注目されることが苦手な児童

ぜひ先生方も楽しみながらやってみてください。教室が笑顔と温かい雰囲気に包まれます。

最後まで読んでいただきましてありがとうございます。記事の内容がよかったらスキやフォローをしていただけるとうれしいです。跳びはねて喜びます。


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