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情報は「話半分」で聞くぐらいで丁度良い。

 学校でイーグルスのドン・ヘンリーとシェリル・クロウのデュエット曲「It's so easy」をやりかけた時(結局やらなかった)、その曲をシェリル・クロウが作るきっかけとなったと言われる元自転車レース選手のランス・アームストロング氏の話になった(シェリルとアームストロング選手は一時期婚約していたらしいが、結局破局し、それをこの曲の題材にしたと言われている)。

 癌を克服し、その後何度もツール・ド・フランスのチャンピオンになったランスだが、その後アメリカのドーピング検査委員会の調べによって、当時ドーピングをしていたと判断され、優勝は取り消し、自転車レース界からも永久追放になってしまっていた。

 僕は彼がドーピングをしていたと判断される前、彼の著書である「ただマイヨジョーヌのためでなく」を読んだ事があった。読んだ時にはかなり感動したので、そのレポートや永久追放の知らせを聞いて、なんだか狐につままれたような気持ちになったのを覚えている。

 という訳で、自分ではない誰かの情報って本当に信用できないと言うか、正直確かめようがない。言ってしまえば彼がドーピングをしていたと判断した委員会の判断のほうが間違っている可能性だってある。親しい人でも、自分自身でない限り「何が正しくて何が間違っているか」なんて、結局本当のところはわからない。なんでも「ふ〜ん、そうなんだ〜」と話半分で聞いて、盲信しないで生きて行きたいな、なんて思う今日この頃なんである。


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