見出し画像

人が10人いれば10通りの「正義」がある。

 ようやく最近ぼんやりと実感できるようになって来たのだが、人が10人いたら、10通りの正義があると言うのは本当だと思う。そして誰も「いやそれは違うよ」と誰かの正義を否定する権利も無ければ、自分の正義を誰かに「これが絶対正しいんだからこうしてよ」と押し付ける権利もない。

 ひょんな事から今日「自己愛さんの頭の中」みたいな動画を見た。心理学者のかたがあげていた動画で、その中に「自己愛さんの中には3段論法だけがあって、しかもその三段論法の前提条件、自分は正しい、と言うのを信じて疑わないので、いつでも何故か相手を責めてしまう」と言う発言があった。今までの人生で出会って来た何人かの「何故この人はいつも自分のことを棚に上げて人の事ばかりを責めるのか」と疑問に思ってきた人たちの思考回路が少しだけ垣間見えて、ある程度は腑に落ちたような気がする。

 そして自分自身も今までの人生でそんな風に「自分を正しい」と妄信的に信じて誰かを責めたり追い詰めたりしたことが一度も無かったかと問われれば、残念ながら100%イエスとは答えられない。今までに僕の勝手な正義で不快な思いをした相手全員にこの場を借りて謝りたい。そしてもう人生後半になってしまってはいるが、これからはお互いの「正義」を尊重して、例えそれが一致しなくても笑顔でやり過ごして行きたいな、なんて改めて思っている。しかし「正しい事」とか「間違っている事」って、本当にあるんでしょうか。どんな事も「正しいと言えば正しい」し「間違っていると言えば間違っている」ような気もボンヤリと思ったりもする。って、あっ、これは僕の独自の「正義」でした。もう少しでまた押し付けるところでした(笑)。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集