Sig-Score. #17 『No Doubt』
こんにちは。Sig-Rick.です。YouTube、ニコニコ動画にてボカロPやってます。
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今回も楽曲解説やっていきます。今回は17作目、『No Doubt』です。まだ聴いていない方は以下のリンクからどうぞ。↓
ついに書くときが来ましたね。本当はもっとはやく書くべきだったのかもしれませんが、それまでに公開した曲のSig-Score.をまだ書いていなかったので、書きませんでした。やっぱりどの曲も大切なので、1曲ずつ順を追うべきだと思いますので。
この曲は、2024年の2/22~2/25で開催されていた「ボカコレ2024冬」のルーキー部門に参加した作品です。ボカコレ2024冬そのものについての振り返り記事も書いていますので、よければそちらもどうぞ。
メインのリファレンスは、ONE OK ROCKの『Take me to the top』。リファレンスにONE OK ROCK使いすぎ…!?Drop C#のギターでゴリゴリ重めのリフが気持ちいい楽曲です。そこを目指して作っていきましたが、まあ自分なりにうまく作れたんじゃないかな。
曲については、とにかく自分の書きたいように書きました。ボカコレに出す曲ということだったんですが、この2024冬が自分にとって最後のルーキーでした。ひとつ前の2023夏では『ウルフ』という曲を出していて、そこでは自分の好きなジャンルの雰囲気は抑えめにして、キャッチーさや可愛さを押し出して勝負したのですが、まあダメで。そこでボコスカに凹んだわけですが、しばらく考えて、やっぱり自分の好きな曲調で勝負していこうと決めたのです。
正直言って、こういうラウドな雰囲気の重めなバンドサウンドって、万人にウケるような雰囲気じゃないと思います。ルーキーで戦える最後のチャンスにこういう曲を持っていくのは、はっきり言うと苦しいと思います。それでも、いや、だからこそ、本当の意味での「自分の曲」で勝負したかった。少しでも多くの人に僕の音楽を聴いてもらうこと、そうなるような音楽を作ること、それらも大切だと思いますが、まずは自分の音楽を貫き通すことが何より大切だと、僕は思います。
そういった思いは、詞のほうにも表れています。夏のボカコレを終えて、迷いを経てこの曲を作るまでの変遷ですね。たとえば、1番Bメロの歌詞は、夏ボカコレ直後の心情をうたっています。
夏ボカコレのときは、いわゆる自薦とか相互リスインと呼ばれている行為をしていました。実際それが悪いこととは全く思っていない(今も)ですし、ボカコレの最終ランキングに入ること"だけ"を考えるなら、むしろするべきだと思っています。で、何度か毎時ランキングに載ったりもしたんですよね。でもそれって、敢えて言葉を選ばずに言うと、自分の実力じゃないんですよ。人ん家に押しかけてセールスしてるのと同じ。一時的な数字は伸びるけど、それは曲が良かったからではなく、半ば強引に買わせているから。そうやって伸びる数字を見て、良い曲を作れたと錯覚してしまう。そうしていくうちに、自分が本当にしたい音楽を見失っていってしまうような気がしたんですよね。それが本当に怖かった。
結局何も残せないまま夏ボカコレが終わり、喪失感に襲われました。数日間DAWを開くこともできませんでした。このまますべて終わらせた方が楽になれるとさえ考えました。
でも、ここで辞めたくなかった。最後のルーキーで、自分の曲調を前面に出して、真正面から堂々と勝負しよう。それでも同じ感情を抱いたら、そのときまた考えよう。
そういった変遷があり、書き上げたのが、この『No Doubt』という曲の歌詞です。自分の音楽に嘘をつかず、まっすぐに信じる。自分の存在を確かめるようにギターを鳴らす。そういう決意の曲です。
ここまでお読みいただいたならなんとなくわかると思うのですが、『No Doubt』は、それまでに書いた楽曲と比べて背景が濃いです。そういったこともあり、本当に大切な曲になったし、僕を象徴する曲にもなったかなと思います。このSig-Score.のサムネイルも『No Doubt』のイラストだし、名刺にも使用しています。イラストを描いてくださったはきゅ先生、最強にバチイケのリンちゃんをありがとうございました。
余談ですが、この曲はリンちゃんにもこれまでより頑張ってもらっています。英語詞を歌ってもらったり、シャウトしてもらったり。
英語詞は、あえて日本語バンドルで歌わせています。洋楽チックな感じがないというのもありますが、英語が流暢なリンちゃんが、なんか解釈不一致なんですよね。そういうのはルカさんのイメージが強いのかな。
シャウトは、冒頭のリフの入りで入れました。ここの調整、めちゃめちゃ時間使ったなあ。リンちゃんも「のどいたい;;」って言いながら頑張ってました。龍角散たくさんあげました。
まあ、こんなところですかね。ボカコレ振り返り記事でそれなりに書いていたからか、意外とこのボリュームでまとまりましたね。
まだまだ突っ走っていきます。今後ともよろしくお願いいたします。
ではでは。
-Credit-
サムネイルイラスト:はきゅ 様
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