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スクール形式のポケカティーチングイベント実施レポート(2023/10/29)

2023/10/29(日)に開催された「noteクリエイターフェスティバル2023」の中のコンテンツ「親子でポケカ」内にて,スクール形式のティーチングイベントを実施しました.

今ではポケモンカードのティーチングイベントを開催するイベントオーガナイザーさんがかなり増えてきていると感じますが,「個別形式」ではなく「スクール形式」での開催事例はそれほど見かけないので,これから実施検討される方のために,準備,当日の様子,感想などなど報告したいと思います.

「個別形式」ティーチング:参加者様とスタッフが1対1
「スクール形式」ティーチング:スタッフ数名に対し参加者様多数

※公式が開催している「ポケモンカードゲーム教室」は「個別形式」の他「スクール形式」でも実施されているそうです.
参考:https://voice.pokemon.co.jp/stv/tokyobay/2023/07/post-13586.html


スタッフ紹介

ゆめいろさん

当日【先生役】を担当

ポケモンカードをはじめるときは,遊び方説明書で学んだ.
初めて手にしたデッキは「ポケットモンスターカードゲーム 第1弾スターターパック」(キラ枠はサンダー).

ワンさん

当日【アシストティーチャー】を担当

ポケモンカードをはじめるときは,公式サイトの「遊びかた」のページと「【公式】ポケモンカードチャンネル(ポニータ石井さん時代)」で学んだ.でもよく分からなかった!
後にとある初心者交流会に参加し,遊び方をしっかり覚えた.
初めて手にしたデッキは「Vスタートデッキ無色 イーブイ」.

りっく36!

当日【進行役】を担当 この記事を書いている人

ポケモンカードをはじめるときは,次世代WHF会場内で実施されていた公式のスクール形式ティーチングイベントで学んだ.
初めて手にしたデッキは「ポケモンカードADV 第1弾構築済みスターター ミズゴロウデッキ」.

今回のスクール形式ティーチングの仕様

  • 参加者は親子(小学生+保護者)

  • 1回に最大30組弱が参加

  • 参加者にはexスタートデッキをプレゼント(内容はランダム)
    → そのデッキを使って,親子内で対戦実施いただく

前日までの準備

参考にしたもの

まずはこちら
ポケモンWCS2023記念アニメ「PATH TO THE PEAK 頂へのきずな」第1話
3:43から3:53の10秒間でポケモンカードの流れを説明しきっています.すごい・・・!

そしてこちら
【公式】9分でわかるポケモンカードバトル ~「スカーレット&バイオレット」シリーズ~
この動画は最高すぎるため,参考にするというよりももっとダイレクトに座学パート中にみんなで視聴する構成にしました.
※公式ポケモンカードチャンネルの動画を流してよいかは統括のCHANGさんに確認しました.

会場の機材や環境の確認

資料をPowerPointで準備して投影できるか?動画を流せるか?等の把握のため,機材や環境の確認をしました.
確認結果より内容の骨子を固めました.

  • 資料投影のための大きなモニターあり(HDMI接続)
    → スライド資料をデジタルで準備しモニターに投影可能

  • 音を流すためのスピーカーあり(ヘッドホン出力端子接続)
    → 座学の途中でYouTubeの動画を流すことが可能

  • 有線マイク2本を貸し出しいただける
    → 先生役メンバーの他,進行役メンバーもマイクキープが可能

今回は上記確認が取れたため,今回はPowerPointでスライド資料を作成・投影し,上記記載の通り,座学の途中で「9分でわかるポケモンカードバトル」を流す内容としました.

タイムテーブル

参加者さんが小学生+保護者であるため,飽きが来ないよう座学パートはできるだけ短く設定しました.
デッキも配布されるし,早く遊びたいよね.

  • 座学パート:20分(うち9分は動画視聴)

  • 対戦パート:40~70分

  • → 合計60~90分

構成

  1. 諸注意の連絡

  2. スタッフ自己紹介

  3. ポケモンカードとは?
    (「PATH TO THE PEAK 頂へのきずな」を参考にした10秒ティーチング)

  4. 動画視聴「9分でわかるポケモンカードバトル」

  5. 配布された「exスタートデッキ」の開封,確認

  6. カードの種類のおさらい

  7. チュートリアル対戦のための手札セッティング
    ※ある程度対戦の流れを同一にするため,特別に手札の内容をほぼ同様にしていただいた.

  8. チュートリアル対戦実施

  9. 「自分の番にできること」「勝つための条件」のおさらい

  10. 自由に対戦

作成資料

資料としては以下の3点作成しました.
資料の内容全部はこちらでは公開しないので,スクール形式ティーチングの実施を検討していて参考に資料を見たい!という方はりっく36!までご連絡くだい.
X(旧Twitter): @RICK36i
Discord: rick36i

  • 画面表示用スライド
    → 口頭だけでは説明しきれないので必須です!万が一デジタルデータが映せない場合でも模造紙やホワイトボード等を使って目から入る情報の準備をすることは必要だと考えています.

  • 台本
    → これがあると当日のティーチング内容が非常に高い解像度で具体化できるので,スタッフ間の認識ズレてた!が防げます.説明の不足や説明のし過ぎも防げます.コンテンツの質の担保ができる.

  • 運用マニュアル
    → これがあると,目を通してもらうだけでスタッフ間の認識共有ができるため,準備や当日の運用がかなりスムーズになります.

画面表示用スライドサンプル1 盤面の変化に印をつけて説明していくとわかりやすい
画面表示用スライドサンプル2 口頭だけでは難しい参加者への指示も画像があれば何のその
台本サンプル セリフだけでなく表示スライドや立ち位置なども書いておけば慌てない
運用マニュアルサンプル 「これ読んで準備手伝ってください~」のひとことでみんな動ける

当日の進行

まずは形から

かわいいでしょーーー!!!
先生役のゆめいろさんには「先生っぽさ」を出していただくために白衣を着用いただきました.ちなみにこの白衣はぼくの私物であり獣医師だった祖父の形見です.活用できてよかった.

・・・という完全にぼくの趣味で白衣を着てもらった状況ではありますが,この見た目の「先生っぽさ」は想像以上の良い効果がありました.

  1. 先生だ!という認識がされ,注目されていた
    「親子でポケカ」会場内ではティーチングの他いろいろなたのしいコンテンツが開催され,ティーチング開始時間までは参加者さんがそれぞれ散らばっている状態でした.
    白衣を着たゆめいろ先生が各エリアにティーチングが始まる旨の声掛けをすると,「先生が呼んでる・・・!」という感じで参加者さんがスムーズに集まってくれました!

  2. 参加者さんが,ほどよい緊張感を保って参加してくれた
    ポケモンカードのデッキを配布されてわくわくそわそわしている参加者さんたち,前に白衣を着たゆめいろ先生が立つと,ピリっといい緊張感が走りました.しっかりお話聞いてくれてありがたかったです!

とそんな感じで,「まずは形から入る」については是非実施すべきと感じました.好みの先生コスプレをしよう!

座学パート

構成についてはこちら参照.1~6の部分が座学パートです.
当日は先生役のゆめいろさんが,参加者を飽きさせないためのいろいろな工夫をしてくれました.超すばらしい!

  • スタッフ自己紹介パートですきなポケモンを発表.
    アイスブレイク的な効果とすると同時に参加者にスタッフへの興味を持たせる.

  • 「9分でわかるポケモンカードバトル」の動画視聴の前に,「動画を見た後にクイズを出すよ!」と宣言.
    参加者に能動的に動画を見ようとする意識を持たせる.

  • 実際に動画視聴の後にクイズを出題.
    聞くだけ座学ではなく参加型座学とすることで参加者の経験をより良いものとする.

ゆめいろ先生の工夫のおかげで,保護者さん含めかなり参加者のみなさんが前のめりに一生懸命聴き,参加してくださっている雰囲気となっていました.活気があった!

対戦パート

構成についてはこちら参照.7~10の部分が座学パートです.
アシストティーチャーのワンさんの動きが最高にすばらしいと感じたので分析しつつ紹介します.

  • まずは視野を広く持ち,困っている方,サポートが必要な方がいないかを確認.

  • タイミングを見計らいながら各参加者さんへ明るく声掛け.
    場を和ませたり活気づけたりしつつ,困っていないか?をごく自然にチェック.

  • しっかりサポートが必要そうだと判断した場合は,腰を落として目線を参加者さんに揃え,卓付きスタッフとなり対戦サポート.
    対戦の進め方がわからなかったり不安だったりで少し固くなっていた参加者さんも,目線を合わせて優しくサポートしてもらえることで笑顔で楽しめるように.

ワンさんのおかげで,進め方がわからず取り残されれしまっている参加者さんはおらず,どの卓も楽しそうに対戦できていました!

ふりかえり

え~,思った以上に準備が大変でした!!!

個別形式のティーチングでは目の前の参加者さんが何を求めているか?をできるだけ正確に引き出し,それにマッチする情報やサポートをお戻しできると参加者さんの満足度が上がります.
事前準備はもちろん必要ですが,それよりもヒアリング力,対話力,瞬間の判断力,アドリブ力などが重要だと感じます.

一方,今回のようなスクール形式のティーチングは,まずそのイベントを転けずに滑らずに成功させることがまず最低限です.言わばスタートラインです.そのための準備を念入りにしてしすぎることはないかなと感じました.
多数の参加者さんを目の前にするイベントでは,その場のアドリブ力で乗り切るのはなかなか難しそうですので・・・!

ということで,事前準備がとっても重要!であるとわかりました.
ナレッジがあったほうが格段に準備が楽になると思ったため,今回この記事を書くに至りました.スクール形式ティーチングイベントの開催を検討する誰かの役に立ったらうれしいです.


参考動画,記事紹介

ハレツーチャンネル とり店長さんの1日密着動画.
6:40からゆめいろさんとりっく36!が振り返りしています.


「親子でポケカ」イベント全体の統括を担当されていたCHANGさんによるイベントの案内.会場MAPやタイムスケジュールはメモしておかないとなかなか後で見返せないのでこちらにぺたり.


一緒にティーチングスタッフをしたワンさんの2023年活動報告記事.
アイキャッチ画像写真のセンターにぼくがつくった名札を配置してもらえてうれしい!


note公式のクリエイターフェス2023総まとめレポート.
こんな大規模な素晴らしいイベントの一部を担うことができたんだなーって思えて,とってもうれしい!

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