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【Live Report】 SONICMANIA@幕張メッセ(2024年8月16-17日)

はじめに

週末に台風が関東を直撃するという予報が出たので、週末の天気予報とにらめっこの毎日。いよいよ8月16日の夕方に台風が千葉に最接近することが確実になると、新幹線の計画運休や在来線の運休を含む運行体制が発表されて、開催が危ぶまれる中、前日に「予定通り開催。但し、現地に辿り着けない方は追って払い戻しする」ことが主催者から発表されました。前日ギリギリにはなってしまいましたが、これはその時点でのベストな解だったのではないかと思います。

幕張メッセへ

台風が僅かに東に逸れる中、高速道路が通行止めになっていないことを確認して、17時45分に家を出発しました。お台場のあたりで一時的に強い雨になったり、習志野ICの手前で速度規制がかかったりはしましたが、それ以外は小雨程度。おまけに高速道路もガラガラだったので、18時45分頃に幕張メッセ付近に到着。

ところが、幕張メッセに近いリーズナブルな駐車場が満車というアクシデント。数台待ちだったので待とうかとも思いましたが、ここに来る途中に空車のある駐車場があったので、そちらに入れることにしました。車を停めて、「断念した人もいるだろうし、ひょっとしたら空いてるかも」と思いつつ幕張メッセへ向かうと、開場を待つ人が溢れかえっていました。

行列がある程度収まるまで屋根のある場所で待機していましたが、次々に人が増えてきて、行列も短くならないので、20時少し前に意を決して行列に並びました。雨はほとんど止んでいましたが、入場のスピードはあまり速くなることはなく、結局30分くらい並んでようやく幕張メッセに入ることができました。中に入ったのは、20時25分くらい。何とか、サカナクションのライブには間に合いました。

サカナクション

後ろの方までパンパンの混雑

オープニングアクト以外でこの日最初のライブということもあり、マウンテンステージはパンパン。僕の居た後ろの方も最初はスペースに余裕がありましたが、数曲終わる頃には踊るスペースはないような混み具合でした。メンバーが登場すると、SONICMANIAのオープニングということに加えて、バンド側からの「復活しました!」的な想い、観客側からは「おめでとう!」的な想いが溢れ出して来て、大歓声が上がりました。

ただ、周りが異様に盛り上がっている中、3曲目の”アイデンティティ”を聴いているあたりで、「ちょっとノリが肌に合わないなあ」と感じてきたので、一旦飲食エリアに向かって、遅めの夕食を摂ることにしました。この時間だとどの店もさすがにガラガラで、並ばずに何でも食べられる状況でしたが、魚つながりということで「中トロ丼」を注文。マグロの赤身と中トロが3切れずつ乗っていて見た目は良い感じ。ただ、開店して間もなく、お客さんも少なかったせいか、完全に解凍しきっておらず、ご飯ではなく、魚がシャリシャリしてました。

胃の空き容量を減らした後、再びマウンテンステージに戻ると、ちょうど大好きな"ミュージック"が始まったので、再び後方のスペースに余裕がありそうなところに陣取りました。その後、"夜の踊り子"、"新宝島"を演奏した後に短いインターミッション。少し経った後、メンバーの紹介とMCがあり、隣にいた女の子が「あれ、お礼の挨拶するのに出てきたのかな」と呟く中、"忘れられないの"がスタート。最後の方は、序盤の過剰なまでの歓迎ムードは抑えられていて、「ノリの肌に合わない感」もなくなって、最後まで楽しむことができました。

セットリストはコチラ

Underworld

Two Months Offでキックオフ!

マウンテンステージ後方に座って、Young FathersのライブをWowowのストリーム配信を見ながらのUnderworld待ち。ロビーに出ると幕張メッセの無料Wi-Fiにつなげられるのですが、ココではアクセスポイントが見えなかったので、持参したモバイルルーターで接続。座ってライブ鑑賞、便利な時代です。

さて、Underworld。こちらは、定刻に照明が落ちて、"Two Months off"でライブスタート。いきなり2000年代を代表するフロアアンセムがドロップされたので、観客は大騒ぎ。僕も膝が痛くなるくらいに大騒ぎ。最初は随分スペースが目立っていましたが、徐々に人が増えてきて、曲が中盤に差し掛かった頃には、サカナクションの混雑までは行かないものの、良い感じに埋まっていました。

ただ、今回のセットリストは個人的には今ひとつでした。確かに、ゴリゴリに攻め切ったサウンドはカッコ良かったですが、少ない音から徐々に音を重ねていき、次第に音像のフォーカスを絞っていって、焦点がちょうど合ったときにリズムを「どどどーん」、照明を「だだだーん」とやって、観客が両手を挙げて大歓迎というルーチンが繰り返されるのを見ていると、「もう半分過ぎたよ」「あと30分しかないよ」という焦りのような感覚が沸き起こってきました。

何とか"King of Snake"~"Pearl's Girl"と流れるところで(自分的には)立て直したものの、この頃になると、後方にいた人はドンドン他のステージに移動し始めていて、後ろの方は結構スカスカになっていました。そして、最後は必殺技の"Born Slippy"。相変わらずこの曲の多幸感は申し分ないのですが、中盤の(自分にとっての)チグハグさがあったせいか、いつもより爆発力を感じられませんでした。

DJセットのアクトなら、これでも良いように思いますが、ライブセットなんだからもうちょっとフェス向きのセットリストだったらなあと思いました。中盤くらいに"Rez/Cowgirl"を挟むだけでも早めに流れが変わった気がするんですけどね。まあ結局、初めて彼らのライブを見た1999年のFuji Rock Festivalの体験が凄すぎたこと、さらには初体験の美しい想い出補正が加わっていることが、その後の彼らのライブに満足し切れない原因のような気もするのですが、"Beaucoup Fish"や"A Hundred Days Off"の頃の彼らの「ライブ」が好きだった自分にとっては、何とも言えないモヤモヤ感が残るライブでした。

セットリストはコチラ

Phoenix

Underworld終了後、パリオリンピックの閉会式でもライブを行ったPhoenixを見ようと思い、ソニックステージへ・・・行こうとしたものの、連絡通路が混みまくって、中々マウンテンステージから脱出できず。何とかプラチナラウンジのあるところまでは行けたのですが、ソニックステージへ向かう人の列が全然動かなかったので、マウンテンステージに戻ってストリーミングで見てました(笑)

Phoenixはデビューアルバムをリアルタイムで聴いていたんですが、当時の自分には刺さらなかったので、グラミー賞を受賞した後も聴くこともなく、スルーしていました。ただ、今回久々に聴いた彼らの曲は良い曲が多くて、観客が殺到するのもよく分かりました。パリオリンピックでの演奏という外部要因の影響が大きかったのでしょうが、結果的にはソニックステージはのキャパは小さかった気がしました。マウンテンステージがPhoenixサカナクションUnderworldにしても良かったかなあと思います。

Major Lazer

Underworldのモヤモヤ感をMajor Lazerが一気に吹き飛ばしてくれました(笑)

マラソンなのにスタート直後から猛ダッシュするようなイカれた人達という感じ。スモークや炎、照明の派手な演出やお尻フリフリダンサーズのちょい下品な演出も文句なく楽しく、眠くなり始めた頭をスッキリさせてくれました。というか、色々考えることがアホらしくなるくらいのイカれっぷりで、周りを見たら、みんなタオルを振り回しながら笑顔爆発でした。飽きそうになったタイミングで、見計らったように燃料を投下してくれるのも良い感じでした。

ちなみに、昨日Summer Sonicのステージを配信で見たのですが、家で見ているとイカれっぷりが弱くなっていました。やっぱり、「あの場」に居て、「あの輪」の中に入り込まないとダメなんだなあと実感(Underworldもそういうことなのかも知れません)。

おわりに

Major Lazerを見終わったところで今年のSONICMANIAは終了。外に出ると風は吹いていましたが、すっかり雨は上がっていました。Redbullで最後のエネルギーを振り絞り、ガラガラの高速道路をUnderworldの"Everything, Everything"を聴きながら帰りました。

台風の影響で人が減るかと思いましたが、全くそんなことはなく、これまで行ったSONICMANIAやHostess Club All-Nighterと比べても一番人が多い気がしました。そのせいか、マウンテンステージからソニックステージに向かうところのゲートが完全にボトルネックになって、移動に時間がかかっていました。ここはもう少し工夫できそうな気がします。プラチナチケット買えばいいという話か(笑)

とはいえ、台風襲来という大変な状況の中、致命的な問題もなく、SONICMANIAを開催できたのはなによりで、関係者のみなさまに感謝します。次は年明けの開催がアナウンスされたrockin' on sonicでよろしくお願いします!


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