【ベストアルバム】 2024年4月度
はじめに
昔話ばかり書いているのも何なので、毎月入手したアルバムの中からベストアルバムを紹介していきます。サブスクリプション&ストリーミングだと「毎月入手した」のはどういうことかという気もしますが、取りあえず「毎月ダウンロードした」を「毎月入手した」としています。
今月入手したアルバム
まず、今月入手したアルバムとEPのリストからです。今月は枚数も多めでしたが、それよりも日英米、そして1980年代(Pet Shop Boys、James)から2020年代(English Teacher)、さらにはJ-Popからオルタナティブ、エレクトロニックにサウンドトラックまで、先月以上に幅広い年代とジャンルのアーティストのアルバムがリリースされ、しかも好きなアーティストのアルバムが多かったので、非常に楽しめた1ヶ月でした。
Mountainhead(Everything Everything)
Where the Wild Things Grow(Starsailor)
Arcana(いう゛どっと)
Yummy(James)
Confidenza OST(Thom Yorke)
All Born Screaming(St. Vincent)
Nonetheless(Pet Shop Boys)
Hyperdrama(Justice)
Final Summer(Cloud Nothing)
So Medieval(Blue Bendy)
This Could Be Texas(English Teacher)
All Quiet on the Eastern Esplanade(The Libertines)
Only God Was Above Us(Vampire Weekend)
今月のScrobble
過去30日間にMacとiPhoneで聴いた音楽をLast.fmにscrobbleした回数のチャートも載せておきます。
Pet Shop Boysを除いて、基本的にはリリースした時期が早いアルバムが上位に来ている感じ。Vampire WeekendもThe Libertinesもアルバムを聴いた直後は、「これが今月のベスト」と思っていましたが、今月後半にかけて良いアルバムが続々とリリースされてたので今月のベストアルバムは悩みました。年末に年間ベストアルバムを選ぶときに、これらのリストから複数枚選ぶ可能性にありそうな、そんなハイレベルな一ヶ月でした。
今月のベストアルバム
Pet Shop Boysとどっちを選ぼうか悩みましたが、彼らと同じく、「代わり映えしないのに何故か瑞々しさが残っている」Jamesの18thアルバム"Yummy"を選択。彼らは1982年結成、その間に5年間活動停止の時期があったので、37年間でアルバム18枚という2年間に1枚のペースでアルバムをリリースしています。休みなく活動し続けているほぼ同期のPet Shop Boysがこれまでにリリースしたアルバムが15枚なので、その勤勉さが分かります。
僕が真面目にJamesを聴き始めたのは1990年代の終わりですが、当時から基本的なスタイルは同じで、取っつきやすい音楽をわかりやすく表現するバンド。もちろん、そのときならではのトレンドは多少取り入れてはいますが、結成40年経っているにも関わらず、進化も退化も感じさせない不思議なバンド。
通常、何もしなければ、多かれ少なかれ自らの価値は経年劣化して行く筈なので、その時定数を打ち消す程度の進化を「数10年単位で続けている」というのが正確なところで、よく考えるともの凄いことなのかも知れません。
今作も「当然」のように、音楽的な新しさでシーンを驚かせるようなものではないものの、メロディは一時期の停滞期と比べると瑞々しく、適度なヒネリとポップさを兼ね備えた王道路線で、とても平均年齢が60歳を大きく超えたバンドとは思えない内容。そんなこともあってか、何とキャリアで初めての全英アルバムチャート1位を獲得。肩の力が抜けた良質のポップスを是非。
おわりに
先月の「おわりに」ではこんなことを書いていましたが、それぞれ良い感じだったところをノーマークのJamesが一気に差し切った感じになりました。
5月は既に11年ぶりのCamera ObscuraやSunny Day Real Estate、The Lemon Twigsといった渋めのアーティストのアルバムがリリースされていますし、これからはArab StrapやHow to Dress Wellといった、これまた渋めのアーティストのリリースも予定されています。ゴールデンウイークが終わってちょっと憂鬱になりそうな時期ですが、これらの音楽で何とか乗り切れそうです。
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