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【ベストアルバム】 2023年6月度
はじめに
昔話ばかり書いているのも何なので、毎月入手したアルバムの中からベストアルバムを紹介していきます。サブスクリプション&ストリーミングだと「毎月入手した」のはどういうことかという気もしますが、取りあえず「毎月ダウンロードした」を「毎月入手した」としています。
今月入手したアルバム
まずは、今月入手したアルバムとEPのリストからです。今月は10枚のアルバムを入手しました。月の初めに6年ぶりのNoel Gallagher's High Flying Birds、中頃に10年ぶりのSigur Ros、終わりに6年ぶりのCorneliusというビッグネームのリリースがあったので、中々楽しめた1ヶ月でした。Sigur Rosは来日していたりもしたものの、突如リリースされた感じが強かったので、結構驚きでした。
ジェニークラシック(ジェニーハイ)
夢中夢(Cornelius)
Girl with Fish(feeble little horse)
O Monolith(Squid)
Smash - The Singles 1985-2020 (Pet Shop Boys)
Atta(Sigur Ros)
Eight (The Boo Radleys)
沈香学(ずっと真夜中でいいのに。)
Sus Dog(Clark)
Council Skies(Noel Gallagher's High Flying Birds)
今月のScrobble
過去30日間にMacとiPhoneで聴いた音楽をLast.fmにscrobbleした回数のチャートも載せておきます。
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今月はNoel Gallagher's High Flying Birdsの"Council Skies"が1位、Sigur Rosの"Atta"が2位でした。Corneliusの"夢中夢"は6月30日入手ということで、さすがに7位止まり。今月はズバ抜けてたくさん聴いたアルバムはなく、満遍なく聴いていたという感じのチャートになっています。
今月のベストアルバム
Sigur Rosのニューアルバムは好きだった頃の彼らのサウンドに近く、ドラムレスの影響で爆発力に多少の物足りなさがあったものの、6月29日まではベスト最有力でしたが、6月30日にリリースされたCorneliusの"夢中夢"のデキが凄まじく、今月のベストはこちらを選択。
相変わらず、抽象度が高く、聴く側のコンテキストやイマジネーションによって様々な解釈が成立する多義的なサウンドがベースになっていますが、METAFIVEのアルバムに収録されていた"環境と心理"のセルフカバー等、サウンド面では直感的なものも多く、初めての人でも親しみやすい印象。
Cornelius的な実験的な要素が散りばめられた"変わる消える"や"火花"等もあれば、東洋的でどこか懐かしさを感じさせる"Drifts"や、2020年代のシンガーソングライター的アプローチの"無常の世界"等の多彩な楽曲を、一段上位のサウンドレイヤによって、「夢見心地の世界の音楽」としてまとめ上げたところは見事。アルバムとして一本筋が通った、年間トップ5レベルの傑作です。
おわりに
今月は、くるりやThe Chemical Brothersのシングルがリリースされていて、アルバムリリースが楽しみになってきました。
それから、7月はSummer Sonicでも来日するBlurの8年ぶりの新作"The Ballad of Darren"がリリースされます。先行公開されたシングルが良い感じだったので、このアルバムも楽しみです。