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【ベストアルバム】 2024年7月度


はじめに

昔話ばかり書いているのも何なので、毎月入手したアルバムの中からベストアルバムを紹介していきます。サブスクリプション&ストリーミングだと「毎月入手した」のはどういうことかという気もしますが、取りあえず「毎月ダウンロードした」を「毎月入手した」としています。

今月入手したアルバム

まず、今月入手したアルバムとEPのリストからです。今月The Polyphonic Spreeの旧作2枚を含んで合計10枚とかなり通常に比べるとかなり少なめですが、TravisKasabianEmpire of the SunLos Campesinos!に、Hot ChipのメンバーであるJoe Goddardという、00年代に大活躍(一部はソコソコに活躍)したバンドの新作のリリースが相次いだこともあって、ちょっと変化球気味ではありますが、個人的には楽しめた1ヶ月でした。

  1. REJOICE(Official髭男dism)

  2. Ask That God(Empire of The Sun)

  3. Afflatus(The Polyphonic Spree)

  4. Salvage Enterprise(The Polyphonic Spree)

  5. All Hell(Los Campesinos!)

  6. X's(Cigarettes after Sex)

  7. Harmonics(Joe Goddard)

  8. L.A. Times(Travis)

  9. The Art of The Lie(John Grant)

  10. Happenings(Kasabian)

今月のScrobble

過去30日間にMacとiPhoneで聴いた音楽をLast.fmにscrobbleした回数のチャートも載せておきます。

2024年7月に聴いた回数の多いアルバムトップ10

感覚的にはデビューアルバムが大好きだったLos Campesinos!Empire of the Sunを聴いた回数がもっと多い気もしますが、1位がKasabianで2位がTravisという結果。まあ、この2枚は7月の上旬にリリースされたことや、昔から好きだったバンドでそれなりにリピートしていたこともあるので、この順位でもそれ程違和感はありません。ただ、Kasabianはしなやかなグルーヴを纏った好きだった初期の頃のKasabianではなかったり、Travisもコレジャナイ感漂う内容だったりして、内容的には微妙なところでした。

先月も同じようなことを書いたような気がしますが、今月は年間ベストのトップ20に入れるかどうかの境界線上くらいのアルバムが多い1ヶ月でした。

今月のベストアルバム

そんな中で、今月のベストに選んだのはCigarettes after Sexの4年9ヶ月ぶりの3rdアルバム"X's"です。デビューアルバムにして「スロー&ドリーミーなポップス」という芸風を確立していた彼らですが、今作もベースは同じものの、全体的に音が整理されていて、より少ない音でその世界観を作り上げています。

アルバム全体を通して、メランコリックなメロディーをドリーミーに仕上げてはいるものの、決して甘過ぎることはなく、ザラつき気味のボーカルが相まって、所々にドライさを感じさせるという不思議な内容。

深いリバーブがかけられた中で、シンプルなドラムスとベースのみのAメロから少しずつシンセサイザーが重ねられていき、シンフォニックなコーラス部分に到達する"Tejano Blue"や、少しテンポを上げつつ、無機的なリズムトラックに暖かくて冷たいシンセサイザーを重ね、そこに歌うと言うよりも言葉を乗せて行くようなボーカルが印象的な"Holding You, Holding Me”など、巧い具合にそれぞれの曲の印象を微妙にコントロールしつつ、モノトーンな世界観を維持。

令和のCocteau Twinsとも言うべき伝統芸的な世界観は、あまりに長くなると夢から覚めてしまいそうなので、10曲38分というボリュームもちょうど良い感じ。ライブだともう少し現実感が強まるとは思いますが、フルセットだと途中で飽きそうなので、2017年のHostess Club All Nighterくらいの尺で、このアルバムの再現ライブがあったら、この音の気持ち良さに溺れに行ってみたいところ。

おわりに

8月のリリースリストをざっと眺めたところ、聞いてみたいと思ったのはJon HopkinsTy Segallくらいなので、8月はちょっと寂しくなりそうです。

ただ、8月は久々にSonicmaniaでUnderworldを見るので楽しみです。サカナクションYoung FatherArcaPheonixMajor Lazorなども出演するのですが、「サカナクションUnderworldを見て帰ろうかなあ」と考えていたのですが、23時前に海浜幕張を出ないと家に辿り着けないことが分かったので、取りあえず車で向かって、1時40分までのMajor Lazorまでは見ることにしました。

一昨年は電車で行って、始発で帰ろうとしたら通勤電車並みの混み方で死にそうになったので、今回は車で行って、眠くなったら幕張メッセのロビーで仮眠して、帰ろうと思います(ちなみに、何年か前は午前3時頃にMogwaiの轟音ギターを聴きながら寝てました)。

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