【ベストアルバム】 2023年2月度
はじめに
月に一度のベストアルバムの紹介です。前回の記事が「高校2年生のとき(1985年4月〜1986年3月)に聞いていた音楽」なので混乱を招きそうですが、この記事は「2023年2月度のベストアルバム」です。ちなみに、次回の記事は「高校2年生のとき(1985年4月〜1986年3月)のベスト3アルバム」の予定です。時間(というか時代)を行ったり来たりでごめんなさい。
今月入手したアルバム
まずは、今月入手(Apple Musicからダウンロード)したアルバムとEPのリストからです。年末年始に比べるとリリースも増えてきて、今月入手したのは旧譜を含めて13枚とまずまずの枚数でした。
New York City(The Men)
Lobes(We Are Scientists)
This Stupid World(Yo La Tengo)
Pollen(Tennis)
Heavy Heavy(Young Fathers)
The Waeve(The Waeve)
Dear Scott(Michael Head & The Red Elastic Band)
Typical Music(Tim Burgess)
Optical Delusion(Orbital)
Cracker Island(Gorillaz)
This Is Why(Paramore)
Palomino(First Aid Kit)
Cuts & Bruises(Inhaler)
今月のScrobble
過去30日間にMacとiPhoneで聴いた音楽をLast.fmにscrobbleした結果のチャートも載せておきます。Depeche Modeの"Memento Mori"が1位になっていますが、これはシングル"Ghosts Again"のみの回数なので、「Depeche Mode」と「デペッシュモード」を除く上位10枚(12位まで)を載せておきます。
1月の終わり頃に強力なアルバムがリリースされたせいですが、今月買ったアルバムで一番聴いたのがThe CharlatansのボーカリストTim Burgessが昨年リリースした旧譜ってのは意外。2月も月末リリースが多かったこともありますが、特定のアルバムを集中して聴いていたようです。ちなみに、9位は元Pale Fountains、元ShackのMichael Headが昨年リリースしたソロアルバムで、こちらはベストにちょい手が届かずに2番目でした。
今月のベストアルバム
前作のデキが良かったTennisのニューアルバム"Pollen"への期待が大きく、概ね期待通りではあったんですが、そのデキを上回ったGorillazの"Cracker Island"が今月のベストアルバムです。
前作の"Song Machine, Season One: Strange Timez"は、ほぼ毎月「エピソード」として楽曲をリリースし、それを「シーズン」としてアルバム化。マーケティング的側面が強いながらも、The CureのRobert Smithや元New OrderのPeter Hookが参加した楽曲は「当て書き」されたような印象があり、それ以外にもBeckやSt. Vincent、CHAI等、豪華なメンツが参加していて充実した内容でした。
今作も多彩で豪華なゲストが参加しているものの、小細工することはなく、楽曲でストレート勝負。Thundercatを迎えたダンスチューン"Cracker Island"やStevie Nicksを迎えたポップチューン"Oil"などの序盤も良いですが、個人的にはGorillaz流のドリームポップを展開する"Baby Queen"、BlurからGorillaz、そしてポップサイドからメランコリーサイドまでを飲み込んだ"Tarantula"の流れが最高。
これまでのように攻めた感じは弱く、彩度が控えめな一方で、アルバムとしての統一感は高め。一瞬でバズるような「映え」る曲こそないものの、丁寧に味付けされた楽曲が整然と並んだ様は、まるで高級な幕の内弁当を眺めているよう。この変化への反応は色々ありそうですが、僕個人としてはアリだと感じました。
おわりに
年末年始が終わって、アルバムのリリースが増えてきました。3月のビッグリリースとしては、U2の「再解釈:再アレンジ盤」"Songs of Surrender"がありますが、僕はもちろんDepeche Modeの6年ぶりのニューアルバム"Mement Mori"をプッシュしていきます。
シングル"Ghosts Again"も良かったですが、それ以外にもシークレットギグで披露された"Wagging Tongue"や"My Favorite Stranger"も良い感じだったので、アルバムが非常に楽しみです。