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2020年 ラジオ 個人的神回たち

記憶が正しければ、2020年はラジオを聞きながらの幕開けだった。受験勉強をしながら、TBSラジオのハライチ・アルピーによる特番と一緒に年越しをした。
年度が切り換わり、外出制限の中よく聞いていたのも深夜ラジオだった。他のメディアがリモート放送などに切り替える中、深夜ラジオだけはパーソナリティーが同じ場に集まってその空気感を放送してくれた。

僕が毎週聞いてるのは

・霜降り明星のANN0
・佐久間宜行のANN0
・バナナムーンGOLD
・おぎやはぎのメガネびいき
・アルコ&ピースのD.C.ガレージ
・さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ
・マイナビLaughter Night(真空ジェシカ)
・ハライチのターン
・乃木坂46のANN
・オードリーのANN
・空気階段の踊り場
(・乃木坂の”の”)
(・日向坂の”ひ”)

です。

今年も終わるので、思い返してみてめちゃくちゃ良かった"神回"を書き連ねていきます。


3位 さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ 6月6日

先日もその女癖の悪さが「水曜日のダウンタウン」においてやり玉に挙げられていた、さらば青春の光・東ブクロ。彼らが土曜27:00から放送しているのがこの番組。東ブクロも「下(しも)の話ばっかりやな!」とツッコミを入れる程、毎秒毎秒かなりお下劣な話題で盛り上がっている。

この回は「東ブクロの嫁決定戦」、「東ブクロの嫁になりたいリスナーとリスナーがクイズを行い3週勝ち抜くと東ブクロの嫁になれる」という企画の3週目。暫定チャンピオンRN「白熊きのこ」と挑戦者RN「しずか」との最終決戦。

さらば青春の光の2人がRN「しずか」の年齢、職業、さらば青春の光との出会いを訊いた後、衝撃の事実が発覚する。「しずか」は以前東ブクロと一夜を共にしていた…

森田の悪意しかない煽り、東ブクロの焦り、「しずか」の淡々とした暴露、スタッフ含めた全員による悪ノリ。我々リスナーはその展開にドン引きするも、それがやがて爆笑に変換されいくというカタルシス。彼らにしか作りえない神回だったと思う。


2位 空気階段の踊り場 9月26日

毎週土曜日深夜27:30に放送されている「踊り場」、この回はキングオブコント準優勝を果たした直後の生放送。前半は生放送ならではのリスナーとのお便りを通した掛け合い、緊張が解けたようなリラックス感と結果への満足感が同居していた。

ラジオにおいて、選曲がそのトークの価値を何倍にするということが時々起こる。この回もそうである。流れたのは彼らが幾度となく話題にしてきた、そして鈴木もぐらが彼の青春を捧げたバンド、銀杏BOYZで「エンジェルベイビー」。

自意識と自慰で息がつまる頃
ラジオからロックが流れた

これは「エンジェルベイビー」の一節なのだけれども、そのロックに救われた鈴木、そしてラジオから流れる彼らの掛け合いで深夜を生き抜いているリスナー、という美しすぎる図式。

文字通りすべてを(時には法さえも)投げ捨て音楽に身を投じた峯田和伸と、峯田にはなれなかったけれど、お笑いだけを頼りに生き抜いてきた彼らの姿が重なった気がした。


1位 霜降り明星のANN0 6月19日 

個人的に一番信頼してる番組が霜降り明星のANN0だ。漫談と雑談の間のような作り込まれ具合のフリートーク、定期的にやってくる塩梅の良いゲスト、リスナーの番組への寄与度合い。すべてが丁度良いなと感じる。それだけに「スキャンダル後の放送」という、芸人にとっての宿命ともいえる放送に対して僕はかなり期待していた。

実際の放送は「放送時間ぶっ通しでのアグネス・チャンの曲に載せた即興漫才」で、スキャンダルには触れず、それでも普段の放送とは一線を画した2時間であった。彼らがスーツを着て放送を行ったのもその特別感を醸し出す。

僕は、「誰かがその人の好きなカルチャーへの愛を爆発させる瞬間」がたまらなく好きだ。音楽のアルバムもルーツがはっきりしてる物などをニヤニヤしながら聞いてしまう。この放送回もそんな放送だった。ギャンブル、80'sドラマ、ゲーム、アニメ、ドリフターズ、歌謡曲、落語、そして相方。それらへの溢れんばかりの愛が爆笑となって2時間に渡って襲い掛かってきた。

次の週でいじりにいじりまくったことも含めて最高の回であった。



とはいえ、ラジオというメディアは、時間帯、情勢、その他諸々が重なって初めて形になるものである。昼間に聴いてたら全然笑えなかったりするかもしれない。今夜も、夜を削ってスピーカーの前に鎮座です、鎮座。


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