曖昧なこと
|新シリーズ第1弾
新たなシリーズ1つ目は【急がない語りあい】でございます。
答えがすぐに欲しいわけではないけれど、語り合っていたら何か生まれそうだというテーマを投げかけます。独り言であり、ふたりごとです。
予想読破時間: 4分
お薦めのながら:歯磨き中(扁桃腺に思いを馳せながら)
|発せる言葉が限られていたら
声を大にしては言いたくないのですが
私は慢性扁桃炎です
社会人2年目に一度発症してから
まるで私のアイデンティティのごとく
定期的に発症します
直接命に関わるわけでもなく
摘出手術をするほどでもなく
対処療法と日頃のコツを駆使して
共に生きているわけではありますが
ひとつ、困ったことがあります
それが、治りかけの数日の喉の激痛
熱もおさまり、腫れも引いてきた頃
唾を飲み込むたびに冷や汗をかく痛みが喉を走るわけです
ご想像いただくのが早いですが
あの痛みをたとえ想像だとしても
なるべくみなさんには味わって欲しくないので
文字で描写します
”感”じないでください
”見”てください
唾をゴクンと飲み込んだり
アハハと笑ったり
フワーとあくびしたり
ケホっとせきしたり
少しでも扁桃腺に刺激が加わることをすると
喉の両側と耳に細くて長い針がグサっと刺さったような痛みが走るのです
(余談ですが、こういう話の時に”走る”と使うのが、なんだか卑怯な盛りグセのような気がしてしまう。痛みが歩く、とかどうだろ。)
とにかく、”話す”ことにリスクがあるわけです
それつまり、基本的には話さなければ楽なわけですが
私以外のヒトと共に暮らす中で
それを避けるのは無理があるわけで...
(それに私は、超絶おしゃべり。話したい言葉が、暴風の中を舞うクジのごとく飛び交っているのですからさあ大変。)
頭でパッと思ったことも
いや、これは痛みを感じてまで言うことじゃないな...
そう、発言にブレーキがかかるのです
そして思いました
この境遇、他人に嫌なことを言う人が被ったら世界平和だ!
|ひらめき
こんな他愛もないひらめきをさきちゃんに話したら
似たような考え方のアプリ?SNS?
があるらしいと教えてくれました
ちゃんと調べていませんが
(良い子は既往研究をちゃんとしよう。)
使える文字数に限界があるらしい
確かにここ数年は
SNSなどで代表されるように
誹謗中傷に対するみんなの問題意識がグーッと高くなっているので
発言の仕方に対する新たな提案が世に溢れていてもおかしくないよなぁと思いました
|道具と人
ここでひとつ思うのが『ツール×人』について
ひらめきをどう昇華させるのかということです
「この境遇、他人に嫌なことを言う人が被ったら世界平和だ!」
このひらめきを、何かしらの新たな”ツール”として世に提供するというのは、私のやりたいこととは違います
ですがほとんどの大人は、ひらめきをツールにしなければ何の意味も持たないと思っています
ツールは道具
道具は便利
事実、”道具がなければ出来ないこと”があります
だけど、”新たな道具があったから出来たこと”
これはもう今の時代にはほとんど無いんじゃないかと今日の私は思っています
もう道具は十分過ぎるほどにあるよね、というニュアンスです
”道具があったからやっちゃった”がすごく怖いのです
それに加担することはしたくない、とでも言いましょうか
もちろん科学の伸び代や、より高度な文明を追求する人を否定したい訳ではありません
だけど私自身は、地球に生きる一生物のヒトとして幸せとはなんなのかを考えたとき、少し手が止まります
選択肢が増えるのはいいことだけど、選択するかしないかの選択の『余地』を、忘れている人が多い気がするのです
そこに怖さを感じています
「はいつくりました!あとは皆さんでご自由に!」
これはあまりにも作り手として無責任だと、私は思います
人間はお馬鹿さんです
(...馬と鹿が巻き込まれてる)
人間はおばかさんです
目の前に出されたら
使っちゃうんです
掴んじゃうんです
食べちゃうんです
人々が手を出す様が想像できたので作りましょう!
ビジネスとして成り立ちますドヤっ!
なんてもうそろそろ無くなって欲しい
本当に地球も人類もいなくなっちゃう
私が身を置いたことのある建築界も例外ではなく、こんなことが起きています
本質は何処いずこ〜
(私がサラリーマンとして働けない訳がじわりじわりと伝わっていく...)
|じゃあどうする?
この問題意識に対する私のゴールは
「この気づきを多くの人の心に届けて、問題意識を共有する」ということです
頭を使わずに使える『便利』な道具に変えて、本質的な問題をビジネスとして対処的に消費したくないと思っています
|地に足つけて
抽象的なことより具体的な解決案を!
という言葉を心で発したあなたのために
一度は向き合ってみましょうか
解決ツールを作りだす実験です
...こわすぎる
...やっぱ嫌だ
つまり物理的にどうこうしたいわけではないんです
そうしてやりたくなるくらい、こんな怖いことを言いたくなるくらい
嫌な言葉をかける人間がいるんだってことを、そんな怒りみたいな感情を
みんなに共有したいのです
そして、抑制に繋げたいのです
|曖昧なものの中にこそ確実な希望がある
私が今回、この話をとりあえず終わらせるために最後に向かうのは
曖昧なことを信用するための考察です
私のひらめきを何かしらの形で知ったら
”嫌なことを言ってくる人に対してやきもきしてるのは私だけじゃないんだ”
と感じる人がいるでしょう、共感ってやつです
この小さな煌めきは、その人の気分を少し和らげる力があります
”そんなこと思われるような人がいるんだ、出会いたくないわ〜”
と思う人がいるでしょう、発見です
この煌めきは、いつか出会う嫌な人への耐性をつくってくれるはずです
心の準備ができます
こんな風に、一度に大量の人を幸せにするのではなく
誰かにとってのかけがえのない”煌めき”を提供できたら幸せなんです
”時間”に言い換えることもできます
私が目指すゴールは、こんなに曖昧です
でも、どんなアウトプットよりも強固で永続的な存在になる自信があります
手ではなく、心に届くからです
|表現の引き出し
そしてこの”煌めき”の解像度を上げるために
デザインの力が必要になってきます
デザイナーの力です
物語として伝えるのもいい
絵本でも良い
映画でもいい
音楽でも良い
建築でもいい
アートでも良い
文房具でもいい
その全部を複合させたって良い
ひらめきを煌めきに変換するときに
どうやってその質を上げるのか
表現の引き出しを複数持っていたいと常々思っています
今回のひらめきに対して
MKとしてはどの表現方法を選ぼうか
物を作るか、事作りになるか
|まとめ
ひらめいたよ!
↓
こんな方法はいやだよ!
↓
私はこっちの道に行きたいよ!
↓
一応違う道にも進んでみたけどやっぱりいやだったよ!
↓
やっぱりこっちの道を歩くよ!
↓
小さな課題が見えたよ!
ざっとこんな流れでお送りしました
初回の【急がない語りあい】です
小さな課題からのその先は、MKのみんなで考えていきたいと思います
みなさんも、ぜひ考えてみてください
MKより先に何か見える化できたら悔しくて泣いちゃうけど
それがみなさんにとって幸せな時間になって、その先でまた誰かが幸せになるなら、私は幸せです
それではまたお会いしましょう
麻裕