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神話と現代の境目へ(出雲旅その8)~本当に「八雲」が立つ出雲に到着~
【前回までのあらすじ】
令和6年元旦に起きた震災で心に期するところがあった野郎二人。出雲を目指して旅することになった。しかし、時間は1月4日の夕方から5日の夜まで、約24時間しかない。「24 -TWENTY FOUR-」のように緊迫した「中国大回転」旅が今始まる。
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福山駅→米子駅前スーパーホテル→赤猪岩神社→清水井→境台場公園「美保関事件」慰霊塔→美保関灯台→美保神社→参道である青石畳通りと佛谷寺→「神仏の通い路」を通って島根半島を西へ横断→出雲に到着←イマココ
【本当に「八雲立つ」出雲】
三貴神の一柱・素戔嗚尊(すさのおのみこと)は高天原より追放された後、八俣の大蛇を打ち破って救った櫛名田比売命(くしなだひめのみこと)を妻とする。
歓喜の歌を高らかに歌い上げる
「八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣作るその八重垣を」
これが我が国最初の和歌と言われており、大らかで喜びにあふれた歌である。
「八雲立つ」というのは幾重にも重なり合った雲が沸き立っていることだが、どういう状況なのだろうか、と思っていた。
私は中国地方の出身であり、出雲には中学時代の部活動で来たことがある。しかし、記憶を思い返すも「八雲立つ」ってどういう状況なのかわからない。
すると目の前に八雲が立っているではないか!!
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ああ、こういう光景を「八雲立つ」と言うのだ、と出雲に入って実感し感動した。
雲がもくもく沸き立って、雨雲でもない、入道雲でもない。天気が悪いのか良いのかわからない。雲の隙間から幾条もの光が差し込む神秘的な光景に出会う。
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素戔嗚尊は、私たちが見ているような八雲立つ中で家庭を持つ喜びを歌ったのか、と感動した。
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【「相席食堂」で見た「かねや」で出雲そばを】
「千鳥の相席食堂」でイジリー岡田が出雲を訪ね、CAさんと出雲そばを食べるシーンを見た。
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出雲大社を参拝する前に腹ごしらえをしよう、と「相席食堂」に出ていた「かねや」に行く。
駐車場が狭いことにまず苦労するが、それ以上に行列がすごかった。営業時間は14時までで、閉店間際だというのに道路にまで行列が伸びていた。
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私が説明するまでもないが、「出雲そば」とは盛岡の「わんこそば」、信州の「戸隠そば」と並ぶ日本三大そばと讃えられる。
日本海に面した厳しい環境でも育つ作物として蕎麦が育てられたことと、そして松本藩の城主だった松平直政が、松江藩に国替えを命じられた際に松本からそば職人を伴って来たこと蕎麦文化が花開いたのだという。
割子そばという丸い重ねられる漆器に入った蕎麦が有名である。
「かねや」では三色割子4段(1500円)を注文。
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写真は下手かもしれないが、まぁ美味しそうでしょう。
卵黄がのっているのは伝統には無いらしいが、見栄えは素晴らしい。
ちょっと多いかなと思ったが、蕎麦だけにズルズルあっという間に啜ってしまった。「神仏の通ひ路」でファミチキを食べていたクレソン後輩もすぐに完食し、もうちょっと欲しいくらいですね、と小憎たらしいことを言っていた。
さて、元気になったところで出雲大社に参りましょう。
神話と現代の境目へ(出雲旅その9)~出雲大社編~
に続きます。