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「恋の病」を治すため「熊野」へ(熊野旅その12※熊野編最終回)~伊勢神宮で終わる旅~
【前回までのあらすじ】
後輩が年末に患った「恋の病」。なかなか良くならない「恋の病」を治すため、年始早々に蘇りの聖地「熊野」を目指す男二人。道中様々なダメージを受けるが、蘇生伝説のある「つぼ湯」にて奇跡の復活を遂げるも、車を段差にぶつけて精神的ダメージを追ってしまう。しかし、樟から産まれ直し、那智の滝水を飲んだことで超回復を果たし、ほぼ全回復することに成功したのだった。熊野三山をコンプリートし、伊勢神宮を目指すことになった。
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もう昼を過ぎており、夜までに京都駅に帰らねばならないと思うと結構焦る。なにしろ紀伊半島の反対側からグルっと廻って戻らなきゃいけないのだ。
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本当は新宮市で食事をしたかったのだが、年始だからなのか、それとも地方都市だからなのか全然店が開いていない。何軒か巡るが無理だった。
時間も無いので大急ぎで伊勢神宮へ向かう。
【道の駅 パーク七里御浜】
とは言っても休憩は必要なので、御浜町の道の駅に寄る。
年中みかんがとれるとか、そしてKey作品「Air」の舞台だという。
和歌山県だとは聞いていたけど、ここだったのね!勝手に白浜町だと思ってた。
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年始だからなのか道の駅にまともな食事スペースが無い。仕方ないので、惣菜コーナーで焼きそばを買って食べる。
なんだか悲しい(´;ω;`)
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急げ、急げと海沿いを走り続ける。
本当は伊邪那美命が祀られる「花の窟(いわや)神社」に行きたかったのだが、断念。伊邪那美命の荒御魂が祀られる産田社にも参ったからこそ、ぜひ行きたかった。
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【薄暗くなって伊勢神宮に到着】
伊勢神宮(内宮)の付近に到着したのはもう夕方だった。
年始だというのもあって、人がめちゃくちゃ多いし、車を停められる場所がなかなか無い。
ちょっと離れた駐車場に停車し、おかげ横丁を急ぎ足で向かう。
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話は横にそれるが伊勢神宮の正式名称は「神宮」だ。「神宮」=我々が言う「伊勢神宮」なのだ。
そして神宮は125社の総称であり、その総面積は5000ヘクタールにも及ぶ。5000ヘクタールと言うとピンとこないが東京ディズニーランドの100倍の広さである。想像を絶する・・・
そして野郎二人が最後に向かうのは伊勢神宮の「内宮(ないくう)」=「皇大神宮」である。
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宇治橋の向こうに見える神宮の森は暗くなりつつある。
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いつお参りしても皇大神宮は空気が違う。人が大勢いたとしても、俗世とは隔絶しているように感じる。
自分のことばかり考えていることが恥ずかしくなる。心が清らかになる。そんな聖地だろう。
急ぎ足の参拝になってしまったが、参拝できて良かったと思った。
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お参り帰りに、後輩が木にそっと触れ「温かい・・・」と言う。
失礼かもしれないが、同じようにすると、本当に温かい。
1月の森の中なのに、温かい。
なんだか元気づけられるようだ。
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おかげ横丁はどこもかしこも店じまい。
静かな横丁を歩いて車まで戻る。
ゾッとするがここから京都駅に戻らねばならない。
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最後の頑張りだ。雨も振ってきたが、なんのその。
「つぼ湯」に浸かり、滝壺の水を飲んだ自分達はもう無敵である。
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無事、京都駅に到着した。意外と普通に行けた。
【俗物万歳 「ずんどう屋」】
「なんかご飯食べません?」
そういえば、今日まともにご飯食べたの朝だけじゃないか。
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後輩行きつけのずんどう屋へ行き、油ギトギトのラーメンを食べる。
死ぬほど美味い。
「うまぁぁぁぁぁぁぁい!!」
今まで聖地めぐりをしてきたが、俗物もまた美味しいものだった。
幸いに後輩の「恋の病」は完全に癒えた。
疲れたが、本当に良い旅だった。
先人は疲れたり病んだ時に、熊野へ参り蘇りを繰り返していたのだろう。
先人と同じ景色を見て、同じ感動、同じ信仰体験をしたように感じた。時代を超えて、多くの人が繋がる地が熊野なのかもしれない。
最後にお参りした神社でいただいたお守り、御札を掲示して、この旅の記録を終わりたい。
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【後輩のライフポイント】
🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴 10/10
もう「恋の病」など眼中には無い\(^o^)/
この「熊野旅」は後輩だけでなく、自分にとっても大きな転機となった。
そしてその翌年の年始に、新キャラ「もやしっ子」と諏訪に旅立つことになる。
ご感心があられたら、ぜひ翌年の諏訪への旅
「もやしっ子を御柱に!」ちょっとオカルトな中部の旅
もご覧いただきたい。