ライト
目が覚めた
辺りは真っ暗
ぽつんぽつんと淡い光が漂っている
でも誰もボクのことを照らしてくれない
ひときわ小さな光のボクには誰も気づきやしない
みんな自分を輝かせるので手一杯だ
ボクもみんなも何かに気づいて、認めてほしいだけ
今日もただ漂う
それだけだ
するとどこからか大きな光が近づいてきた
周りの小さな光よりも濃く、暖かった
その光に吸い込まれるようにみんながその光へと向かっていった
ああ、やっとボクに何かが気づいてくれたんだね
やっとボクを包み込んでくれるんだね
その瞬間さっきよりも景色が暗くなった
周りには沢山の淡い光があった
しかしその光たちは一つ、また一つと消えていった
そして、ボクの光も・・・