42 先生ともっと話してみたら?
「〇〇くん、あとで職員室に来てくれる?」「〇〇さん、ちょっと話したいことがあるんだけど」そう言うとみんなはたいてい驚いた顔をします。「えっ、ぼく(私)何か悪いことしたっけ?」という返事が返ってくることもあります。周りの人たちの中にも「お前何したんだよ」「呼び出しだー!」と言って騒ぎ立てる人がいます。私はその人を呼ぶのは注意したいからではないのですが。
みんなを呼ぶのはただ話をしたいからです。「最近元気がないように見えるけど何かあったのかな」「悩みがあるようだけど大丈夫かな」「部活に出ていないと聞いたけどどうしたんだろう」「遅刻が多いけどどうしてかな」と気になることがある場合などです。もちろん気になることがなくても、最近の様子を知りたいということもありますし、ちょっと話しをしてみたいと思うだけのこともあります。話をして何でもなければそれで安心します。何か困ったことがあれば相談に乗りたいと思います。
教師は生徒より偉いわけでもないですし、生徒の上に立ってあれこれ命令するのが仕事でもありません。先生たちにも知らないことはいっぱいありますし、失敗もします。腹が立つこともあれば、泣きたいこともあります。人間としては生徒も教師も同じです。ただ、先生たちはみんなより長く生きているから経験はちょっぴり多いです。知識も多いと思います。感情のコントロールもみんなよりはできます。だからみんなが困っている時や悩んでい時には相談に乗ってあげたいのです。何かアドバイスができるかもしれません。アドバイスができなくてもいっしょに考えたり悩んだりすることはできます。そこから道が開けるかもしれません。私がみんなに声をかけるのはそんな理由からです。みんなが安心して話ができる教師でなければいけないと常々思っています。どうか気軽に話をしに来てください。