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「SATC」の対極にある存在としてのHBO「GIRLS」の魅力(←DVD化希望!)
「SATC」、「デス妻」など、エポックメイキング的なドラマが数年にいくつか登場しますが、同じくらいのインパクトがあった。にも関わらず、日本であまり浸透していないドラマにHBOで放送された「GIRLS」があります。
「SATC」と同じケーブル局HBOで制作されたことや、ニューヨークが舞台なこと、そして女性4人の群像劇であったことなどから現代版「SATC」と呼ばれたこともありましたが、実際には、「SATC」の対極にあるようなドラマです。
まず、とにかく全然キラキラしていない。
ストーリーも痛々しい展開が多く、登場キャラクターがほとんどイタい人ばかりなんです。
ヒロイン(と、呼べるのか?)のハンナ(SATCでいうキャリーポジション)は、人気ドラマの主役?というルックスで(いい意味で!それが魅力ですから!)ADHDや強迫性障害も抱えていて不安定。
一応友達が3人いますが、彼女たちの関係性も何かいびつです。(そこがリアルなのですが)
また、一応アダムという彼氏がいるのですが、恋愛における力関係において、ハンナは明らかに低い立場にいます。(これもまたリアル。対等な力関係を持っていない故に、いつも肉体的、精神的に支配されてしまっている)
マーニー(SATCでいうミランダポジション)も美人なのに自己肯定感をこじらせていて、迷走しているし、ジェッサ(SATCでいうサマンサポジション)は本当に自分勝手。
唯一憎めない天然キャラのショシャンナ(SATCでいうシャーロットポジション)が日本で過ごすシーズンは、外国として描かれている日本舞台のドラマという点で新鮮な気持ちで楽しめました。
あまり話題にはなりませんでしたが、ゲスト出演している水嶋ヒロさんすごいですよね!
メジャーな海外ドラマに日本人として(しかも主要人物の恋の相手として)出演。かなり画期的なことだったと思います。
以下ネタバレを含みます。
途中まで面白く見ていましたが、結末は何だかぼわん、とした感じでした。
えらい急展開で駆け足だったな、というか。
ただ、私の解釈では、妊娠し、母になるであろうハンナはGIRLではなくなったということなのでは?と分析しています。
「GIRLS」って、地味ルックスで、カースト上位にはいないけれど、知的でいろいろ考えているアメリカ女子のぶっちゃけ日記を読んでいるような面白さのあるドラマだったと思います。
HULUの「ドールフェイス」などは、このドラマの延長線上にあるような気がします。
誰得にガンガン脱ぐレナダナム、、、。そして、このドラマを考案し、HBOと契約し実際に制作したレナダナム、、、。
スターチャンネルで放送していた時、各話放送後に、レナ自身でのエピソード解説があり、とても興味深かったです。すごい才能だなと思います。
日本語吹き替えも各キャラの声が合っているし、(ハンナの声とアグリーベティの声が同じって最高)英語字幕なども確認したいので、ぜひソフト化希望です。
そしてレナ自身のエピソード解説も見返したい。
ああ、DVD化してくれないだろうか・・・。