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NETFLIXで観れる「SATC」のようなものたち
日本のNETFLIXでは「SATC」のTVシリーズは配信されていません。(映画版は時期により配信されています)
とはいえ、やたらとSATC風なドラマやオリジナル映画があることに気づかされます。正直、どの作品もSATCと比べるとイマイチなのですが、大体チェックしましたので、レビューしていきます。
「エミリー、パリへ行く」おススメ度:★
「SATC」と似ているようでまったく似ていません。主人公が1人なので、感情移入できません。昔の少女漫画みたいな話。ただ、パリで撮影しているので、パリやフランスが好きな方は、それだけで観る理由になると思います。
「アザーフッド」おススメ度:★★★
良作。「AJLT」のキャラクターたちが郊外に住んでいて、成人した子供がいるバージョンとでもいった感じでしょうか。「デス妻」のリネット、フェリシティハフマン(声優さんが同じでうれしい!)とアンジェラバセットが共演しているだけで見ごたえがあります。ニューヨークの街並みも楽しめます。
「グラマラス」おススメ度:★★
内容すっからかんです。「エミリー、パリへ行く」よりもひどい。しかもニューヨークが舞台と言いながら、ニューヨークで撮影していない。ただ、SATCファンとして観る価値があると言えば、何といってもキムキャトラルが主演していることでしょう!(サマンサと声優が同じでうれしい!)、また、「デス妻」のカルロス役、リカルドチャビラが出ているのもうれしい(残念ながら声優さんが違いますが・・・)とにかく、エミリー以上にふわふわで薄っぺらいストーリーが続きます。それでも最後におっ!と思ったのは、最終回で主人公マルコが、自身がゲイ(性自認が男性で恋愛対象が男性)ではなく、トランスジェンダー(性自認が女性)とだと認識し、手術を考え始めたところで終わったところ。実際にマルコを演じた、ミスベニーがそのように思い始めたということで、制作陣に相談してこの展開になったそうですが、もし、セカンドシーズンでトランス女性として社会生活を生きる過程を描いたら、画期的なドラマとしてある意味化けたかもしれません。サマンサみたいな役を演じるキムキャトラルを観続けたいので、行き当たりばったりでもいいから継続して欲しかったな。
「シングルアゲイン」おススメ度:★★
シーズン1で打ち切り→パラマウント系のSHOWTIMEで救済→結局打ち切り。
もう少し続きを観てから良作かどうかを判断したかったので残念でした。ダレンスターの軽い感じで進むゲイ版SATC。
ニューヨークで撮影されていたので街並みが楽しめました。もう一度見直したいのですが、権利の関係上、どこにも配信されていません。
「スイートマグノリアス」おススメ度:★★
アメリカの架空の小さな町を舞台にしたクリスチャン版「SATC」。
「SATC」みたいなものを求める人にとっては、刺激がなさすぎるのがかえって斬新です。アメリカのドラマでここまで、性的なシーンがあまりないのが逆に新鮮。まあ、それが本来正常なんですけど。あと、いかにアメリカは、教会がコミュニティの中心になっているのか初めて気づかされました。刺激的な作品が多いNETFLIXで、ここまで無味無臭なのはある意味衝撃的です。内容は、マイルドな昼ドラでストーリー性もあります。
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