liltoonとAudioLinkを使って、すんげぇでっけぇおっぺぇに歌を歌わせる方法
はじめに
にょす! 鰤ザードです。
VRCHATを遊んでる愉快な皆さんは、大抵でっけぇおっぺぇが好きだと思います。そんなでっけぇおっぺぇが、魅力的な声で歌っているように、ポヨンポヨヨンと揺れたら、もっと好きになると思いました。
何を言っているかよく分からないと思いますので、
まずはこちらをご覧ください。
いかがだったでしょうkすまんかった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
どうやってやるか気になる方はそのままお読み続けください。
それでは次の章から実際にどうやって実装するかを説明していきます。
目次
①下準備
VCCパッケージ
次のパッケージをあらかじめインストールしておきます。
GestureManagerは本来必須ではないですが、微修正をするときに便利なので、この記事では必須とします。
アバターの準備
アバターはliltoonプレハブが内包されたものだと便利です。今回はAvakinさんのMelowを使います。
Melowはデフォルト衣装のプレハブの胴体から胸部の肌メッシュが削除されているので肌の貫通を気にせず作れます。決してこの子の対応衣装が増えて欲しいとか、Melowユーザーが増えて欲しいから見たいなやましい理由は一切ありません。
適当なYoutube音源
特に説明はありません。なのでここでは僕の最近一押しのバンドの曲を紹介しておきます。みんなClan Queenをすこれ。
上記を準備して、適当にUnityに追加します。この時点でアバターをシーンに追加しておきます。ついでにblendshapeでおっぺぇも最大値にしておきます。これにて下準備は完了です。
②AudioLinkの追加
Packageフォルダ配下のAudioLink/Runtime/から、AudioLinkAvator.prefabをヒエラルキーに追加します。この際アバター配下に入れる必要はありません。
次にヒエラルキーのプレハブを開き、配下の"AudioLinkYtdlpPlayer"オブジェクトに音源のURLをコピペしておきます。コピペ先はytdlpPlayerのほうなので注意してください。
シーン上部の再生ボタンを押して、音が流れたらOKです。
③liltoonの設定
動かしたいアバターの胴体部分をシーンまたはヒエラルキーから選択します。(MelowはSuitとなっています)インスペクターの下の方をみて、シェーダーがliltoonになっているか確認します。なっていない場合は画像のようにliltoonを選んであげてください。
シェーダーの▶を押して、詳細設定開いたら設定項目がいっぱい出てきます。見慣れていないとうわってなるかもしれませんが、落ち着いて下の方にあるAudio Linkのチェックボックスにチェックを入れます。
次に『頂点』の項目にチェックをいれます。
そのまま配下の『帯域』を"High Mid"にします。これは本当は楽曲のボーカルの音域によって一概にこれとは言えないのですが、大体"High Mid"で大丈夫です。
これで準備は整いました。それでは音楽に合わせて動くか確認しましょう。
Let's Music Start!!
…って
うわ~~~~~~~~~~!!!(大惨事)
こんな感じに暴れまわってしまっているかと思います。落ち着いて、『法令方向の強度』をがっつり下げてしまいましょう。再生中も数値の変更は可能なので、様子を見ながらいい感じに調整しましょう。参考までに、Melowは0.015くらいがちょうどいいです。
これであなたのおっぺぇはいい感じに落ち着いてくれたと思います。
しかし、落ち着くと同時にあなたは気づいたはずです。
そう……おっぺぇだけじゃなくて、靴や靴下までもが、ポヨンポヨヨンしていることに…
これは同一のマテリアルを使っている箇所すべてに適応されているため起きてしまっている問題です。そこで、マテリアルを複製し、対象となる部分だけ適応されるようにします。
まずはマテリアルが保存されている階層に移動します。 Melow の場合、「Assets > AVAKIN > Melow > Materials」のディレクトリに保存されていますが、Unity上でSuitのマテリアルを右クリックし、『Select Material』を押せば、マテリアルが保存されている場所まで一気に移動できます。
移動したら、MelowのSuitのマテリアルだけ独立させたいので、複製します。マテリアルをコピペするか、ショートカットキー"Ctrl+D"で複製ができます。もともとのマテリアルと混同しないように、"Melow_Suit"などわかりやすい名前にしておきます。
名前を変更後、マテリアルを対象となるオブジェクトにドラッグアンドドロップします。インスペクターを見て、マテリアルの名前が変わっていたら成功です。
今回はすでにAudioLinkが付与されたものをコピーしたので、Suitで特に操作はする必要はありません。代わりに、もともとのマテリアルを使っていたオブジェクトからAudioLinkを外します。ここでは"Shoes"を選択し、AudioLinkのチェックボックスを解除します。同じマテリアルを使っているものには同時に適応されるため、一つだけ対応すれば完了です。
それでは改めて、再生してみましょう。
今度こそうまくいくはずです。
やった~~~~~~~~~!!!(大歓喜)
改変は成功し、これには総統閣下も大喜びです。
④アップロード、AudioLinkワールドに行く
それでは早速改変ほやほやのアバターを着て、AudioLink対応ワールドに行って様子を見てみましょう。ワールド自体の選択肢はたくさんありますが、僕はよくここで見ています。
なお、テストするときはできるだけ、ボーカルがはっきりと聞こえる楽曲を流してみてください。
無事に「うお、すげ」ってなったら友達に自慢しにいきましょう。
おわりに
これを応用すれば、ヘッドホンなどといった小物を音楽に合わせて、変形させることもできますし、逆にメッシュの作り方次第で、思いっきり揺らすことができると思います。検証はしてないですが、ビキニとかすごいことになりそうです。
あと、一応弁解しておくと、今回の記事を執筆に至った理由は、liltoonのAudioLinkを使って音楽に併せて発光する記事はたくさんあるのに、変形する記事がほとんどなかったからです。
なお、PoiYomiに関しては英語にはなりますが、公式がしっかりと動画を出してくれているので、下を参考にしてください。
それではみなさんHappy VR~~~~~!!!