
「するものか!」が口癖のみーちゃんとChatGPTの出会い
1. 宿題は絶対にしない!みーちゃんの信念
「宿題なんて?」
「するものか!」
このやり取りは、我が家の定番だった。
三女のみーちゃんは、小さい頃から宿題や勉強が大嫌い。聞けば、「やってもつまらないし、分からないところはどうせ書けないし」と、堂々としたもの。宿題を出さないまま低学年を過ごし、それが当たり前になっていた。
ところが、小学5年生になったみーちゃんに、ちょっとした転機が訪れる。
「パパ、バレー部に入りたい!」
ある日、真剣な表情でそう言い出した。どうやら友達がやっていて、自分もやってみたくなったらしい。何でも楽しくやるタイプのみーちゃんだけど、こればかりは本気だった。
ところが、バレーを始めると問題が出てきた。
「試合や練習の予定を知るために、LINEグループに入らなきゃダメなんだって」
つまり、携帯が必要ということ。
「うちは小6になってからって決めてるでしょ」
そう伝えると、すかさず長女と次女も参戦。
「なんでみーちゃんだけ?ズルい!」
「私たちのときはダメって言われたのに!」
まるで不公平裁判が始まるような勢いだった。
正直、携帯を買うかどうかは迷った。でも、みーちゃんが初めて何かに夢中になり、一生懸命頑張っている姿を見て、「このまま辞めさせるのはもったいない」と思った。
結局、家族会議の末、みーちゃんに携帯を買うことに。もちろん、長女と次女からはブーイングの嵐だったが…。
2. 宿題はやらない。でも、バレーは本気!
バレー部に入ってからのみーちゃんは、一週間バレー漬け、試合の日程を確認したり、友達とLINEでやり取りしたり、すっかり”バレー部員”になった。
ただ、変わらないことが一つだけあった。
——宿題は、やらない。
国語や算数の宿題は、分からないところは「書かない」徹底ぶり。先生に何を言われても動じることはない。
「まあ、バレー頑張ってるし、それでいいか」
そんなふうに思っていたある日、事件が起こった。
3. みーちゃんの変化と、ChatGPTの出会い
リビングに入ると、テーブルの上でみーちゃんが…なんと宿題をやっている!
「えっ!?宿題やってるの!?どうしたの?」
思わず驚いて声をかけると、みーちゃんは苦い顔で答えた。
「ママに言われた。宿題しないと遊びに行っちゃダメだって。分からないところも教科書読んで全部書けって…」
バレーの試合が終わったばかりなのか、少し疲れた顔をしていた。ノートを開きながら、しぶしぶ鉛筆を動かしているのが分かる。
「嫌々やってるの、かわいそうだな…」
そう思った私は、ふとあることを思いついた。
「みーちゃん、せっかく携帯あるんだから、これ使ってみたら?」
そう言って、携帯にChatGPTのアプリを入れた。
「何これ?」
「質問したら、なんでも答えてくれるアプリだよ」
みーちゃんは半信半疑のまま、試しに算数の問題を入力してみた。
すると、すぐに解答と計算式が表示された。
「え!?すごくない!?ちゃんと計算の仕方まで書いてくれる!」
驚きと興奮が入り混じった顔で、みーちゃんはどんどん宿題を進めていく。
国語の問題も入力してみた。すると、意味や解説が分かりやすく書かれている。
「え?こんなに簡単に分かるの?」
気づけば、あっという間に宿題が終わっていた。
「パパ、これめっちゃ便利!もっと使いたい!」
キラキラした目でそう言うみーちゃん。
——この日から、みーちゃんとChatGPTの物語が始まった。
そして、これが”ただの便利ツール”ではなく、みーちゃんに思わぬ変化をもたらすことになる。
(次回へ続く…)